放射線医学 消化管
画像診断の種類
腸管内評価:内視鏡、X線造影、超音波
腸管外評価:CT,MRI核医学検査、超音波→多臓器浸潤などを調べる
X線造影
スクリーニング検査:病変の存在診断
精密検査:質・量的診断
種類
①上部消化管造影
②食道・咽頭造影
③胃透視
④十二指腸造影
⑤小腸造影
⑥注腸
造影剤
①経口的:造影剤飲用
②有管法:経鼻または経口的にゾンデ挿入
③経肛門的:肛門から造影剤やゾンデを挿入
造影剤の種類
陽性造影剤:バリウム(硫酸バリウム)
攪拌して用いる
陰性造影剤:気体(空気、炭酸ガスなど)
バリウム製剤
利点:消化管粘膜の評価が可能
欠点:消化管内で固まると便秘やイレウスなどになる→検査後に下剤要する
造影法
二重造影Ⅰ法:粘膜模様から診断
二重造影Ⅱ法:粘膜の凹凸で診断
充盈法:辺縁診断、伸展性や胃のバランス
圧迫法:多臓器に重なって見えない時、腫瘍の評価などに使う
食道
①食道憩室:ロキタンスキー・ゼンカー憩室
②食道アカラシア:アウエルバッハ神経叢変性・消失で蠕動低下
食道は二次的に異常拡張
③食道裂孔ヘルニア:滑脱型が多発
逆流性食道炎を続発
④食道癌:扁平上皮癌が大半
胃
胃癌
0~5型に分類される
0型:早期胃癌
1型:腫瘤型・・・結節状隆起
2型:潰瘍限局型・・・不整な陥凹
3型:潰瘍浸潤型・・・境界不明瞭な周堤伴う不整な陥凹
4型:びまん浸潤型(スキルス胃癌)・・・全体に著明な胃壁伸展不良、内腔狭小化
5型は分類不可のもの
0型には亜分類がある
Ⅰ~Ⅲ型で分類され、Ⅱc型が最も多い
Ⅰ型:隆起型
Ⅱa型:表面隆起型
Ⅱb型:表面平坦型
Ⅱc型:表面陥凹型 陥凹の底は不整である
Ⅲ型:陥凹型
粘膜下腫瘍:表面は平滑でBridging fold みられる
胃底腺ポリープ:胃体部~胃角部に小ポリープ
胃潰瘍:活動性→潰瘍にたまったバリウム像(ニッシェ像)
非活動性→潰瘍瘢痕
再発性→小弯開大、胃角小弯短縮
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