腫瘍学 原発不明がん 抗がん剤
原発不明がん
原発巣が特定できないがん がん全体の約5%
基本的に予後不良
白金製剤をベースとした多剤併用療法が基本
①女性の腋窩リンパ節のみのがん
乳癌の可能性が高い
②体幹部のリンパ節の低分化がん
60歳未満男性なら胚細胞腫瘍を想定
AFP,βーhCG、精巣診察などから判断
③女性の腹膜転移のみの腺がん
原発性腹膜がんの可能性高い
CA-125など
④中上頚部リンパ節のみの扁平上皮がん
頭頚部がんを想定
集学的治療が効果的
⑤それ以外
原発不明がんの80%
生存期間は7~9か月
胚細胞腫瘍
原始胚細胞が腫瘍化したもの
青年~壮年期の生殖器と体幹部に好発
AFP,βーhCGから診断する
治療:性腺由来なら高位精巣摘除術→化学療法(BEP)
性腺由来でないなら薬物療法
抗がん剤副作用
抗がん剤はがん細胞をピンポイントで攻撃しているわけではなく、分裂速度の速い細胞といった比較的広い条件で攻撃する細胞を決めているので正常細胞を攻撃しやすい(近年話題の分子標的薬やチェックポイント阻害薬はここらへんが違う)
特に骨髄細胞、口腔・消化管粘膜上皮などは増殖が盛んなので傷害されやすい
よくみられる副作用
急性毒性:骨髄抑制、口内炎、下痢
血液毒性:白血球減少、血小板減少、貧血、
非血液毒性:悪心・嘔吐、脱毛、神経障害、肺障害
特に白血球減少は多くの抗がん剤でみられる
悪心・嘔吐はQOLへの影響が大きいのでセロトニン受容体拮抗薬などを投与
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