見出し画像

眼科学 視力・屈折・調節

視力

定義

最小分離閾:2点を2つの離れた点として認識できる閾値
最小視角:異なる2点を見分けることができる角度(単位は分 1度の1/60)
視力:最小視角の逆数

ランドルト環

画像1

直径7.5mmのランドルト環の切れ目(1.5mm)を5mから見分けられる→視力1.0

距離が近づくごとに視力は下がる

視力=1/最小視角 例)視野角10分なら視力0.1

より生理的に説明すると

最小視角:刺激されない錐体を介在した2個の刺激された錐体のなす角度

視力の種類

裸眼と矯正:眼鏡やコンタクトレンズなどによる矯正
字つまりと字ひとつ:小児の場合字つまりだと視力が低い結果になりやすい
片眼と両眼:両眼のが10%ほど高い
小数と分数:国際的には小数が標準
コントラスト視力:実用視力検査

視力の表記

例)RV=0.1(1.5 x -2.75D = cyl -0.75D Ax.90°)

①右→RV 左→LV
②0.1→裸眼視力
③()内の最初の値→矯正視力
④x→レンズ着用の意
⑤-2.75D→球面レンズ マイナスは近視
⑥=→二枚目のレンズ
⑦cyl→乱視矯正レンズ
⑧-0.75D→乱視レンズの度数
⑨Ax.90°→乱視レンズの角度

乳幼児の視力検査

PL法:縞模様のが乳幼児は食いつきがよい

視運動性眼振:白黒の縦縞を水平に動かすと、縞がみえているときは視運動性眼振が起きる

視覚誘発電位:後頭部に電極をつけて眼に刺激を与えると生じる電位の大きさを測る

会話が可能なら

ドットカード:眼の大きさの違う兎などの絵を用いて、どの大きさなら見えるかを調べる

絵視力:動物の絵がどの大きさまで判別できるか

屈折

光が異なる物質の境界面を通るときに進行方向が変わる現象

角膜→房水→水晶体→硝子体 の順に光が通過して屈折

屈折力単位:ジオプトリー(D)

焦点距離の逆数を用いる

焦点距離1m→1/1→1D
               2m→1/2→0.5D

数値が小さい→焦点距離近い→屈折力大きい

角膜:43D→焦点距離約2.5cm
水晶体:20D→焦点距離5cm

屈折異常の種類

近視:網膜より手前で焦点を結んでいる
軸性近視・・・眼球壁薄くなる
など
網膜剥離の原因になる

遠視:網膜より後方で焦点を結んでいる
調節性内斜視、屈折性弱視
水晶体脱臼
など

乱視:網膜上で一点にピントを結ばない
正乱視・・・円柱レンズで矯正可能
不正乱視・・・角膜表面が荒れている こちらはハードコンタクトレンズで矯正

レンズの種類

凸レンズ:焦点距離を短くする→遠視矯正
凹レンズ:焦点距離を長くする→近視矯正
円柱レンズ:特定方向の光だけを屈折→乱視矯正

調節

毛様体筋により水晶体の厚みを変化させて焦点を網膜上に結ぶ

毛様体筋弛緩→チン小帯緊張→水晶体薄くなる→焦点遠方に
毛様体筋緊張→チン小帯弛緩→水晶体厚くなる→焦点近方に

調節異常

老視:加齢による水晶体弾性力低下→近くにピント合わなくなる

調節緊張:毛様体が緊張したままになる(小学生に多い)


記事閲覧ありがとうございます 毎日医学系記事書いています! スキ・サポートいただければより励みになるのでよければお願いします! 質問・感想などコメントもご気軽にどうぞ