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【面接準備】Google検索結果で応募者向けの情報武装をしよう(前編)

※2024年2月19日に補足と情報追記しています
Googleビジネスプロフィールってご存じですか?

Googleビジネスプロフィールとは、Googleさんが勝手に設定したおせっかいな企業情報紹介ページ。簡易版のホームページです。いつのまにか地図を開いたり、社名検索をすれば検索結果右側に表れて、頼んでないのに情報が入っていて、事務所の横の自動販売機とか映して欲しくない写真が載っていて、知らない人がクチコミを書いていて☆か☆☆の評価がついている。

飲食、宿泊、サービス業の客商売ならまだしも、企業相手で業務を行っているほとんどの会社は、気にはなるけど直接仕事に影響ない(と思っているので)からそのまま放置になっている。まあ、これをどう処理したらいいのかも分からないですし、あえて調べてまで何かをする必要があるのか、ないのか、それすらもわからない代物。と思っていないでしょうか?

実はこのGoogleのお節介が、採用活動にものすごく大きな役割を果たしているのです。その理由、対処法についてご紹介していきます。

※記載した文章に関して、Googleマップに詳しいコムサポートオフィス今井ひろこさん(高校の同期)に内容を監修いただき、アドバイス情報をいただきました。今井さんありがとうございました。いただいたアドバイス部分は(※)をつけております。


面接に来ない理由はググっても地図に出てこないから

「場所が地図に載って無かったので面接に行けませんでした」
面接設定ができ、前日にショートメールで詳細連絡をしたのに面接に来なかった応募者へ理由のヒアリングを行った時に、こう回答されたそうです。
「前の晩に、説明された駅からググったらGoogleマップに出てこなかったんで、実は怪しい会社かなと思って」

その会社は、本社はGoogleマップ検索で表示されるのですが、支店や工場が表示されません。今回は勤務地になる支店で面接し、ついでに見学してもらって動機付けして採用に近づけたい段取りでしたが、結果的に求職者に逃げられてしまいました。

本社の人も支店がGoogleマップに載っているかどうかを気にしたことがなく、どうしたらいいのかわからない、という相談を受けたこともあります。

なぜ、Google マップに掲載されてないのか?

Googleマップに現存する施設が載らないということがあるのでしょうか?ゼンリンやカーナビの地図に慣れているわれわれに、よほど新しい施設でない限り考えにくいことですが、実はかなりの確率であります。

GoogleマップはGoogleが独自で構築している地図アプリです。2005年から2019年まではゼンリンさんがGoogleに自社の地図情報を提供していましたが、その後はGoogleビジネスプロフィールや自治体からのフィードバック、など独自で情報を得て構築しています。
(※コムサポートオフィス今井さんより)

ストリートビューという実際の道の画像を閲覧できる機能、目的地を入れるとナビゲーションしてくれる機能などもあり非常に便利でスマホユーザーはほとんど使っているといって間違いありません。

便利な地図なのですが、利用が少ない、掲載内容が薄い、誰がオーナーかわからない、といった情報は利用者にとって必要ない情報と勝手に判断してGoogleマップ上から非表示扱いにされるケースがあります。確かに地図がごちゃごちゃしていると見づらいですが、表示されなくするのはいくら合理的なサービスと言ってもあんまりです。

文句を言っていてもGoogleさんは助けてくれないので、なのでGoogleビジネスプロフィールに登録することから始めましょう。本社所在地やランドマークなどは比較的何もしなくても掲載されていますが、移転した本社、支店、第二工場などは掲載されていないケースもあり、その場合はGoogleビジネスプロフィールに登録申請することで解決します。
(私への相談案件はココを解消することでクリアになりました。)

Google ビジネスプロフィールを設定する手順

Step.1 Googleアカウントを取得する

Googleビジネスプロフィールに未登録の場合は、まず登録が必要です。最初に、Googleのアカウントを持っているかどうかを確認ください。Googleアカウントを持っていない方は、Googleの公式ページにアクセスして、Googleアカウント取得からはじめまましょう

Step.2 Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールのホームページにアクセスして「今すぐ管理」か「管理を開始」をクリックしましょう。

この時に、Googleマップに自分のビジネスが登録されているかを必ず確認しましょう。必ずGoogleマップで会社名か住所そのもので検索して、お店、企業名が表示されるかどうかを見てください。
Googleマップは指二本で拡大して見ても全部の情報が表示されるとは限らないです。そこはゼンリン住宅地図との違い。なので、検索して確認することが必要です。
もしこの作業をしないまま登録してしまうと、2つビジネスプロフィールが存在することも出てくるので、そうなると重複や統合など、ちょいややこしいです。(※コムサポートオフィス今井さんより)

Googleマップ上に支店や自社の工場、店舗やサービスが登録されていない場合は地点登録を実施しましょう。
Googleマップを開いて登録したい地点にカーソルを合わせて右クリックします。するとその地点にピンが立ち、ポップアップ画面が出てきます。ここの
地図に載っていない場所を追加をクリックして必要事項を入力します。

右クリックしてこの画面を表示し、地図に載っていない場所を追加をクリックする

Step.3 ビジネスオーナー権限を取得する

Step.2の作業を終えるとポップアップ画面が出てきますので、必要事項を入力します。そしてビジネスオーナーですか?という質問をクリックするとビジネスプロフィールの入力画面が立ち上がり管理権限を取得することになります。

この権限取得が何よりも大切で。他の人に情報を改ざんされないため、この場所の情報を乗っ取られないために、Googleが非常に慎重に設定を促します。現存しているかどうか、乗っ取りではないかを慎重に確認するために、電話か動画の提出か、2通りの認証方法を求められます。
電話の場合は登録した電話番号へ連絡があり、認証番号登録を求められその番号を登録することで完了となります。
動画提出の場合は、必要な詳細情報を撮影した動画をアップロードして、ビジネスのオーナー確認を行うことができます。
詳細手順は以下よりご確認ください。
(※以上、コムサポートオフィス今井さんよりアドバイスいただきました)

すでにビジネスプロフィールが立ち上がっていても管理権限を取得していなければ非表示になることもあります。必ずビジネスオーナーですか?から管理権限の取得を進めましょう。

このビジネスオーナーですか? をクリックして情報を追加します

自分で設定できない場合はMEOツールの活用を検討する

Googleビジネスプロフィールを使ったGoogleマップ検索結果を最適化するツールもいくつか存在します。Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略でMEOツールと呼ばれ、地図検索エンジンの検索結果で上位表示されることが企業認知、ビジネス認知につながり、商売がうまくいくことから、店舗系・宿泊系ビジネス、サービス業では利用が進んでいます。

上記のような複雑な初期設定もフォローしてくれ、サイトのアクセス状況も管理しアドバイスをくれるので、活用するという方法もあります。

代表的なサービスは、Canly、GMOダッシュボード、LocalBase、Gyro-n MEO、マップ職人、など。具体的にできることは
・掲載順位の確認
・流入状況の確認
・クチコミの管理
・掲載情報の管理と最適化
・各種SNSとの連携
ほぼ同じですが、サービスを選ぶ際に気を付けておくことは以下です。

目利きポイント① 管理画面の使い勝手

代行運用してくれるケースもありますが、基本的には自社内で管理します。専用管理画面を使ってGoogleビジネスプロフィールにアクセスし、情報追加を行ったり、データを確認しますので、この管理画面の使い勝手が非常に大切。特にシステムがあまり得意じゃない人の場合は、操作手順がシンプルかどうか、テキストの入力や写真の取り込みなどが行いやすいか、実際の管理を行う方に吟味してもらう必要があります。

目利きポイント② 複数店舗の管理が行いやすいかどうか

こういったツールを導入される場合は、複数の店舗や支店を一括管理する需要がある企業が多いと思います。営業時間の変更は個別対応になるがキャンペーン情報の配信は全体になる、地域グループごとで異なる写真をアップする、など、実際の導入してから行う操作をイメージして、その対応にストレスがないかを見極める必要があります。店舗数が多い場合は、ちょっとしたことが作業ボリュームを大きく変えますので注意して確認しましょう。

目利きポイント③ 料金と契約期間

こういったMEOツールも、初期費用と月額利用料が分かれています。初期費用もかかるものとかからないものがあり、月額利用料も課金形態が異なるため注意が必要で、店舗当たりの一律同額課金なのか、店舗数に関わらない定額制なのか、店舗数で段階的に変わるのか、ボリュームディスカウントがあるのか、などをしっかり見比べる必要があります。ほとんどのサービスが個別問い合わせを行わないと料金を開示していないので手間ではありますが、しっかりと比較検討しましょう。

補足:注意点 管理権限に関して(※)

MEOツールを導入する際には、管理権限の置き方が非常に重要です。
管理権限にはメインのオーナー、オーナー、管理者という3段階があります。チェーン本部がメインのオーナーになるのか、チェーンでなければメインのオーナーを誰にして、スタッフを管理者にするなど、複数人で管理ができます。

MEOベンダー(代理店)は基本的に管理者で入りますが、中にはメインのオーナーになっているところもあります。
もしその代理店への依頼をやめたとき、代理店をスイッチした時に問題が発生することもあります。

また、チェーンを脱退するときに、本部がメインのオーナーになっていて、そのお店のGoogleマップ管理権限を引き渡さないなどトラブルもあります。そして従業員がメインのオーナー権限を持っていて、その人とけんか別れした場合に引き渡さないなどの問題がありますのでご注意ください。

海外ではメインのオーナーを渡さない元従業員が口コミの返信文面を勝手に編集してボロカス書いているケースもあります。
(※注意点全文 コムサポートオフィス 今井ひろ子さんよりアドバイス)

この投稿ではいったんここまで。
後半は、応募者に対してPRするためにどの内容を強化すべきか?内容の各論について説明いたします。


ご紹介したMEO対策ツール


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