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【ADV-PCG】The Stambler Openの大会レポートとカイリキーのレシピ【RS-PK】

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はじめに

 今回の記事では1月7日にTCG ONEで行われたオンライン大会「The Stambler Open」の対戦レポートと、使用したデッキについて書きます。

使用デッキ

デッキレシピ

ポケモン:21枚
4:ワンリキー(ADV4)
1:ゴーリキー(WCP)
3:カイリキー(PCG5)
2:ビリリダマ(PCG5)
2:マルマインex
2:ポッポ(PCG1)
4:ピジョット
2:ジラーチ(PCG2)
1:ミュウδ

サポーター:10枚(シーバー・サーチャー込み15枚)
2:ホロンの導師
1:ホロンの科学者
1:ホロンの冒険家
1:ダイゴのアドバイス
4:ロケット団の幹部
1:ハギ老人の思いやり

トレーナー:18枚(シーバー抜き13枚)
4:ホロンのトランシーバー
1:バトルサーチャー
4:ふしぎなアメ
4:暴風
1:ポケモン回収装置
3:逆転!マジックハンド
1:いかりの結晶

エネルギー11枚
2:闘エネルギー
4:リアクトエネルギー
2:ヒーリングエネルギー
1:ワープエネルギー
2:レインボーエネルギー

カイリキーデッキの使用はTCGONEの大会では3回目になるので、基本的な概要は省略します。詳しくは過去の記事をご覧ください。
今回このデッキを使った理由は風邪ぎみでジュカインをはじめとしたより複雑なデッキはミスをしそうだったのと、他のデッキは流行に合わせた調整がいまひとつだったという消極的な理由からでした。普段から対戦や観戦をして各デッキの精度を上げていかなければいけないと痛感しました……。

以前との相違点

・ゴーリキーとウツギを減らしてピジョットを追加
前回のレシピはアメやマッハサーチが強く対策されていると考えカイリキーラインを安定させるのを重視していました。しかし今回はオドシシの減少などもあって以前よりはピジョットが通ると判断し、2-0-4と厚く採用することにしました。素早いテンポでより高いパフォーマンスを発揮しバンギマインやナッシーライチュウなどに打ち勝ちます。

・ミュウδの採用
もともと採用されやすいカードで以前は入れていませんでしたが、今回はラッタを使ったロックデッキが使われると判断し「まねる」系のカードを採用することにしました。ひろってくるをコピーしてハギ老人と特殊エネを回収すると返しにハンデスをされても1枚有効札を残すことができ、ロックから解除しやすくなります。
他の「まねる」カードとの比較ではジュカインδを倒せるのを重視しました。ミュウ一匹ではキモリが4枚入っているようなジュカインメインのデッキはさすがに厳しいですが、タッチで入っていて1体倒せれば勝てるというくらいであれば役立つこともあるでしょう。ハッサムはこれ1枚では勝つことはできず、神秘のかけらなどを入れるスペースは作れませんでした。

・サーチャーの追加
主にハギ老人を2回使うために採用しました。比較的有利な状況からマジハンやロゼリアでエネなしカイリキーを呼ばれるか、前のカイリキーの闘エネがなくなって粘られるケースが頻発したのでその対策です。ハギ2枚ではないのはカードを引ける枚数を減らしたくもなかったからで、残ったダイゴ1は半端なので冒険家にしてしまうかなど定まってない部分です。

・エネルギー配分の変更
ミュウを使うためレインボーエネを増やしました。カイリキーは高いHPも活かしたくてダメカンが乗るのも痛いので闘と2-2という苦渋の配分になっています。
他にはワープエネを採用しました。ヒーリングエネも非常に強いので迷うところですが、ハギ老人と同様にエネなしカイリキーをバトル場に縛られたりソーナンス(PCG5)やアクア団のアジトで逃げるを増やされてロックされたりする相手に対応しやすくなります。1枚しかスペースを作れませんでしたが、エネエネボンバーからハギ老人や、まねる→ひろってくるなどで再利用するケースもたまにあります。

対戦レポート

予選

1回戦 カイリューexδ ○
初手はワンリキー、アメ、カイリキーが揃っていたもののサポは科学者のみというスタートで、手札を圧縮したあとの科学者で導師も引けて展開がつながりました。逃がすとエネルギーの負担が大きかったので初手をそのまま手張りして戦います。
相手はつんざくでトレーナーをロックしてきますが、こちらのくつがえすでホロンレアコを捨てた返しにつんざくを使われずにすみピジョットも立てることができました。相手はルナソルが揃わなかったのもあってマッハサーチで後続も用意できて勝てました。


2回戦 メガニウムジュカイン ○
相手は初手のポワルンの他にたねを引けず、ジラーチでカイリキーを揃えてくつがえすで勝ちになりました……。
対メガニウムは五分五分に思えますがジュカインδも入っているのでお互いに展開できていたら厳しめのマッチにも思えます。


3回戦 ニドクイン ○
ミュウ初手でポッポにおいつめるをしてスタートしますが、後攻1ターン目でピジョットにアメ進化されWレインボーでわしづかみも使われます。展開を急ぐために科学者で回収装置を捨てざるを得なくなってしまい、ミュウでジュカインδを倒すプランは取れなくなってしまいました。
その後ジラーチも倒されサイドを2枚先行されたころにようやく1体目のカイリキーの準備が整い、マジハンでジュカインを呼んで殴るのを2ターン繰り返して倒します。この返しにカイリキーが倒され、こちらはエネエネボンバーで2体目のカイリキーで反撃します。
残りサイドが自分3:相手1と厳しい状況でしたがどくどくに対してヒーリング&ワープエネ、ハギ老人を使ってぎりぎり倒されないHPを確保し、結局1手差で勝つことができました。


4回戦 ナッシーライチュウ ○
初手ジラーチで暴風もあったいいスタートでしたが他の引きはいまいちで、なかなか進化やエネ確保ができません。しかし相手もサポーターが無いようですぐには攻撃されずにすみました。結果的にマジハンを温存してエネルギーを切らなければ手張りで1手早く攻撃できたのでミスをしてしまいます。
実戦ではほこらとバチバチでジラーチが倒された後にマジハンで封印を解除し、エネエネボンバーをした後に再度マジハンでライチュウを呼び出して倒しました。本来手張りで攻撃できたのに無駄にエネエネボンバーを使った格好になってしまいましたが、このターンの幹部で相手が事故ったのも幸いし1体のカイリキーで攻め切ることができました。


5回戦 バンギマイン ○
相手は初手に導師が無いようでルナソルを出されず、数回ほしのねがいをしてピジョットを立ててからマッハサーチでカイリキーも進化できました。
先にエネエネボンバーを使われ素引きでホロンFF炎バンギがそろうと厄介でしたが揃わずにすみ、カイリキーで1ターンずつ倒せて勝てました。

以上のように予選は5連勝で突破することができました。
相手が事故気味のゲームが複数あり、何人かいた超タイプが中心のデッキも一度も踏まずに済むなど全体的に運が良かった感が強いです。

本戦

1回戦 マルレアコロロ ○○
1戦目はアメと2進化がうまく揃わず、たねが並んだまま幹部で流され速攻ができませんでした。
相手は一撃で倒すためにエネエネボンバーを2回してきました。こちらはジラーチで直接カイリキーを立てて手張りくつがえすでレアコイルを倒して残りサイド1枚になります。
この後Rソーナンスでカイリキーの2エネをすべてベンチに移され毎ターンマジハンを3枚回収されるロック体制になってしまいましたが、数ターン後にハギとマルマインが揃い、前のエネなしカイリキーにハギ→逃がして移動させられたエネを落とす→エネエネボンバー で復帰して勝てました。

2戦目は初手に導師がなかったものの冒険家でピジョットを立てることに成功し、相手よりも早く2エネを手張りしたカイリキーでノコッチを倒せました。これで相手はエネエネボンバー2回だとサイド枚数が厳しく、1回ではカイリキーが耐えられる状態を作れたので順番に攻撃して勝てました。


準決勝 ジュペッタexルナソル ×○○
カイリキーが1進化2エネと軽いジュペッタでワンパンされてしまい、ピジョットも太いルナソルで止められてしまう非常に厳しい相手です。

1戦目は比較的いい初手ですぐにピジョットに進化できたもののソルロックを出され、数ターン後にはサポーターが止まってしまいます。導師が引けず相手のワープポイントで壁にしたピジョットをどかされ攻撃に必要なポケモンが倒されるのも厳しく、最終的にエネエネボンバーと幹部で都合のいいパーツが揃うのに賭けるしかなくなってしまいましたが引けず負けました。

2戦目も同じように相手はかくせいによる進化とルナソルを展開してきて、こちらはジラーチでカイリキーとマインを直接用意します。今回相手はソルロック(PCG2)でジラーチの願いを止めつつベンチ攻撃をしてきました。ここで相手が予想していないほどやけどチェックで裏ばかりでてジラーチがすぐにきぜつし、マジハンでジュペッタを呼び出してリアクトと結晶を固めたカイリキーで倒します。幹部のあと相手はジュペッタを引けなかったようでカイリキーが倒されずに済んだので再びマジハンでエネつきカゲボウズを狙っていって勝てました。

3戦目はジュペッタで速攻をしかけられます。こちらもジラーチ2匹でカウンターの準備をしますが闘やレインボーエネがなかなか引けず、すぐにサイドを4枚取られエネエネボンバーができなくなってしまいます。
ようやく怒りの結晶+リアクト2枚カイリキーが用意できましたが、相手の場には2エネ、2エネ、1エネがついているジュペッタが3体いました。仕方がないのでマジハン2枚でエネ移動とベンチ呼び出しをして1エネジュペッタのみにし、幹部でエネを引かれないのに賭けました。
次のターンは運よくエネを引かれずにすみ、ソルロックを壁にされカイリキーが倒されずにすみました。これで0エネだったミュウにエネルギーをつける余裕ができたのが非常に大きく、カイリキーでジュペッタをもう1体倒した後に3体目のジュペッタに倒されますがミュウのかげのじゅもんで返せてぎりぎり勝てました。まもりのたまをつけてきましたが後からそろったマッハサーチでうまく暴風を引けたのも大きかったです。


決勝 Destiny ○○
相手のデッキは一言で言いづらいのでレシピを引用させていただきます!

https://note.com/littleriver4431/n/n948d33063768 より

ラインが厚いナッシーやレックは比較的戦いやすい相手ですが、ジラーチexをはじめ苦手な超ポケモンも3種類採用されているので微妙な相性です。

1戦目は初手のポケモンから入れ替えたのちにシールドビームを連打されます。ジラーチもピジョットも使えないので冒険家や幹部でカイリキーラインを直接立てるのを狙いつつ、ビリリダマのでんじはでロックの解除を狙いますが3回に1回も表が出ずあまり有効ではありませんでした。
2体たねを倒されたあとに怒りの結晶とリアクトを1ずつつけたカイリキーが揃いジラーチexを倒します。その後はミュウのサイコウェーブやオドシシにカイリキーを削られ、ばくれつだんを1回使われたら2体同時に倒されて負けの場面でしたがマジハンなどでこれらやミュウexを倒して勝てました。

2戦目は相手の初手がジラーチexで先攻でエネを貼られるさらに厳しいスタートでした。初手のミュウδがシールドビームで倒された後は結晶つきゴーリキーでワンツーパンチを使い、次のターンにカイリキーに進化して倒しますがシールドビームとサイコウェーブでこちらも倒されます。
返しでエネエネボンバーを使って次のカイリキーを立ててミュウを倒します。その後回収装置でジラーチexやミュウが再登場しサイドレースでどちらが勝てるかというところでしたが、ヒーリングエネなどでサイドを取られないターンを作ることができてスピードブローでサイドを取り切りました。


というわけで優勝できました!!デッキにあまり自信はありませんでしたが無欲の方がいい結果になることが多い気もします。いずれにしろとても嬉しいです!また普段よくPCGをプレイしている日本人参加者のみなさんと上位争いができたのもよかったです。


反省点

 優勝できたので結果的には良かったことになるかもしれませんが、今後も踏まえてデッキ選択について検討してみます。

 まずカイリキーのデッキを選択したことについては準決勝のジュペッタまでは極端に不利なデッキに当たらず、この大会の当たり方としては正解だったように思います。ジュペッタに2-1で勝てる確率はかなり低く優勝したことは運によるところが大きいですが、予選突破できる可能性は他のデッキよりは高そうです。
しかし予選でも苦手な超タイプメインのデッキやカメルギアもある程度の数がいてやはりあたり運がよかったことは間違いありません。デッキ分布が多岐にわたり大半のデッキに勝てるデッキを選ぶのは難しそうですが、新たなメインポケモンを探すなどしていきたいところです。

 次にデッキの細部についてです。ワープエネやハギ老人の追加についてはマルレアコロロ戦でのRソーナンス対策や、各ゲームで特殊状態の回復につかえたこともありおおむねよかったと言えそうです。ミュウδとレインボーエネについてもシールドビームの弱点できぜつしたりと足を引っ張っている部分はあるもののジュペッタ戦でなくてはならないものだったので結果的には正解でした。また実戦では使う機会がありませんでしたらジュカインδがタッチされている相手にもあたったので再戦したら役立つこともあるでしょう。
 いかりの結晶とマジックハンドはサイドを先行してくる相手が多めだったのもあって今の枚数で多すぎることはなく、もっと欲しかったです。

 一方ピジョットを太くした構成についてはルナソルを使った相手に多く当たったこともあり、いい選択とは言えないように思われます。たまたま相手が導師が引けなかったかサイド落ちだったかでルナソルが並ばなかったケースが多く実際はもっと刺さっていたおそれもあります。以前の大会で使ったウツギに回した構築の方がシールドビームにも強かったですが、この大会では逆にピジョット4構築と比較して遅さが気になったので難しいです。

 カイリキーのようなメインが1種類のデッキは相性差が大きく、次の大会でもバンギやコロロ、ナシライといった比較的戦いやすい相手が多いのかそれともジュペッタやカメルギアなど対策された相手が増えるかによって勝率が大きく変わってきます。今後も流行を考えて勝てそうな環境であればまた使っていきたいと思います。

おわりに

 ONEの大会は海外主催だと開始時間が日本に適していないことがあり参加しづらい面もあるのですが、やはり勝てれば満足感が得られるので今後もなるべく参加していきたいです。
 簡単な大会全体の振り返り記事もでき次第投稿しますのでよかったらそちらもご覧ください!


・PCGデッキのまとめ


※サムネイル画像は Piplup@TheAquaPiplup さんが作ってくれました!
いつもありがとうございます!!

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※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索 様」
https://pcg-search.com/card/search.php
のものを使用させていただいているものがあります。


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