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【ADV-PCG】たぶりす杯WCS2005 大会結果とデッキレシピ

はじめに

 この記事では2022年9月24日に行われたADV-PCGシリーズの自主大会「たぶりす杯WCS2005」について書きます。
 ここでは大会全体の概要として書き、個人的な対戦レポートは別の記事で行います。
 また主にデッキレシピだけ見たいという海外プレイヤーの方やPCGシリーズに初めて触れるような方の需要もあると思いますので、まず全員のデッキレシピだけ先に掲載し、その後上位デッキについてのコメントや大会概要という順番に書いていきたいと思います。
 6月に同じ会場で行った自主大会と同じような触れ方になります。もしまだそちらを見てない方がいたらご覧ください!

WCS2005レギュレーションについて

 今回の大会は2005年に行われた世界大会の時のルールで行われました。よく行われているPCGシリーズすべてが使えるルールとは違うデッキが活躍しやすく、サポーターなども少ない種類から選ぶ必要があります。
 使えるカードは海外版のシリーズで区切られているので日本のものと一致しないのですが、大まかにはADV1-PCG3と、クイックコンストラクションパック(QCP)、さらに後の構築済みに入っている「エニシダ」「バトルフロンティア」を使えます。国内でPCG4にあたるパックと構築済みのカードが使えないのが特徴的です。

 この環境の有力デッキは参加者の一人だった油さんがまとめています。

 覚えておいたほうがいいデッキはこのツイートの中でほとんど挙げられています。このツイートになく今大会の使用者もいなかったデッキで当時そこそこ存在感があったのは「わるいバンギラス(闘)+わるいデンリュウ」「カメックスex」「サメハダーex」あたりでしょうか。

参加者のデッキレシピ一覧

今大会も16人で行われました。参加者のレシピは以下の通りです。

油さん チャーレムキュウコン

単体で特定のデッキに有利になりやすいポケモンを回復させて戦い続けるデッキです

アチャマスさん レックマイン

この環境のトップと思われるデッキタイプで、他の有力デッキの対策カードも入っています

あいあーげさん マルレアコロロ

速攻デッキで、レアコイルでも攻撃するのが独自のギミックです

りゅーさん レックマイン

アチャマスさんと一緒に決めたようで、サンダーといれかえ以外の59枚は同じです

ちろさん バンギカルゴ

闘弱点やピジョットへの対策を意識したカードが採用されています

トミオカさん マルレアコロロ

あいあーげさんのものとコイルの種類以外は同じになっています

パストスさん わるヤド

弱点や攻撃力の関係で有力視されているたね・1進化のexに強いです

てぃらさん ボルトマインサンダー

初手充電から速攻をしかけるデッキです

遥さん ニドクイン

基本的なパーツの枚数が厚く安定性が高そうです

たぶりすさん ニドクイン

有力デッキに入っているカードを見越したカードが採用されています

わせさん バシャレック

アクア団のライボルトでエネ移動するタイプで、入れ替えカードも多く入っています


Oさん チャーレムベトン

どちらか片方のみでも主力になるexを両方採用しています

けーださん わるいカイリューマイン

以降のレギュにもあるデッキですがメインポケモンはほぼそろっています

やつはしさん ベトベトン単

WCS04でもPCG4でも存在感がありましたがその中間のこのレギュも使えます

葱さん マルレアコロロ

先の2名の同タイプのデッキはこちらをもとにしているようです

寒天 レックマイン

後ほど個別にデッキの記事も書きますが、安定性を重視したつもりです

事前に練習や相談をした人同士が同じデッキを使っている例もありますが、ポケパワーをロックするデッキや、マルマインexを使ったデッキが多かったです。一方ルンパッパやわるいハガネールなどは誰も使用しませんでした。

大会ルールと結果

大会ルール

今回の大会は以下のルールで行いました。
■大会形式
・参加者16人をランダムに4グループに分け、総当たり戦の予選を行う。
・グループ内の上位1人が決勝トーナメントに進出する。
・順位の付け方は下記の通り
①勝ち点の合計(◯3点、×0点、△1点)
②直接対決の結果
③サイドの得失点が多い
④取ったサイドの合計が多い
⑤取られたサイドの合計が少ない
⑥ダイスの数が大きい

③サイドの得失点の計算方法
「取ったサイドの数」+「6-(取られたサイドの数)」

■デッキ公開制
・事前にデッキレシピがわかる画像を用意し、1回戦開始前にLI公開する。
・画像は各自空き時間に確認し、対戦中の確認は不可とする

■使えるカード
WCS2005準拠

■対戦ルール
下記変更点を除き、ADV-PCG準拠

・対戦準備時に化石があり、たねポケモンがない場合、化石を出すか引き直しをするか選べる
・なにかの化石のHPは10とする
・空打ち可能(どっきり退化可、マスボでカードを持って来ない場合手札を見せる必要なし)

■制限時間、サドンデスのルール
・制限時間40分
・制限時間終了コール時点でプレイしているプレイヤーの相手プレイヤーのターン終了時まで行う
・終了時点でサイド差がついている場合、サイドが少ないプレイヤーを勝者とする
・終了時点でサイド枚数が同じ場合、終了プレイヤーのターンを0とし、4ターンまでサドンデスを行う
・サドンデス中にサイド差がついた場合、その時点でサイドが少ないプレイヤーを勝者とする
・延長4ターン終了時でサイド枚数が同じ場合、引き分けとする

予選リーグ

Aグループ
油 チャーレムキュウコン 3-0 予選通過
アチャマス レックマインサンダー 2-1
あいあーげ マルレアコロロ 1-2
りゅー レックマインサンダー 0-3

Aグループはマインexから速攻をしかけるデッキに偏っていましたが、これらの対策デッキであるチャーレムキュウコンが3勝で突破しました。

Bグループ
ちろ バンギカルゴ 1-2
トミオカ マルレアコロロ 0-3
パストス わるヤド 2-1
てぃら ボルトマインサンダー 3-0 予選通過

Bグループは比較的色々なタイプのデッキにばらけていました。じゅうでんからの速攻がうまく決まり、ボルトマインサンダーが突破しました。

Cグループ
遥 ニドクインピジョット 1-2
たぶりす ニドクインピジョット 1-2
わせ バシャーモピジョット 1-2
O チャーレムベトベトン 3-0 予選通過

Cグループは2名いたニドクインが固まり、マルマイン系デッキが1人もいない構成になりました。ポケパワーロックと草弱点が有効だったようです。

Dグループ
けーだ カイリューマイン 1-2
やつはし ベトベトン単 0-3
葱 マルレアコロロ 3-0 予選通過
寒天 レックマインサンダー 2-1

全員違うメインポケモンのデッキで、それぞれに有利不利な相手がいましたがうまくプレイしてマルレアコロロが3勝しました。

今回は2勝でリーグ内トップが並ぶことがなく、それぞれ3勝がでて明確に決まりました。

決勝トーナメント

準決勝
マルレアコロロ ○-×チャーレムキュウコン
ボルトマインサンダー ○-×チャーレムベトベトン

3位決定戦
チャーレムベトベトン ○-×チャーレムキュウコン

決勝
マルレアコロロ ○-×ボルトマインサンダー

マルマインなどを使った速攻デッキとチャーレム主体のポケパワー対策デッキが2人ずつ勝ち進んだ決勝トーナメントは、速攻側が勝ち進んで上記のような結果になりました。

上位入賞デッキについて

優勝 葱さん マルレアコロロ

デッキ解説と対戦レポートは本人が書いてくれたのでそちらをご覧ください!

 エネコロロとマルマインexを使ったデッキは当時からよく使われていましたが、色々なカードの取捨選択が進んで速さや継続性が増しています。デッキタイプの選択も構築面でも完成度が高いといえるのではないでしょうか。

準優勝 てぃらさん サンダーライボルト

 初手にビリリダマかラクライのじゅうでんで加速し、次のターンにそれを進化させるかサンダーexに付け替えて速攻するデッキです。サイドをリードしてからはスーパーポケモン回収でサンダーを使いまわして耐久したり、エネエネボンバーで加速してライボルトやマルマインexで高いダメージを出したりして押し切っていきます。
 PCGシリーズは先攻でサポーターが使えませんがワザは使えるので、初手で有用なワザが使えることは大きな強みになります。またこの環境はたねはHP50前後、1進化は70前後なのでサンダーなどで効率よく1ターンに1枚ずつサイドを取っていくことができます。またライボルトが負担なく70以上のダメージが出せるため、キュウコンなどexからダメージを受けない相手にも強いのもメリットです。
 今大会は全試合で先攻をとれたそうですが、後攻1ターン目でサポーターを早く使う方が強いデッキもあるのでじゃんけんの結果からもかなりいいデッキ選択だったのではないでしょうか。

3位  Oさん チャーレムベトン


 チャーレムはもともとこの環境で注目されているカードで、ベトベトンも過去レギュとして遊ばれるようになってからより強さが知られるようになってきたカードですが、どちらも入れているのは新しいデッキと言えます。
 この時期としては最新弾のカードでもありチャーレムは強力なカードではあるのですが、キュウコンに有効な手段がなく、環境トップのニドクインのどくどくが厳しいといった欠点もあります。これらに対してベトベトンが有効に戦え、かつ他のデッキ相手にもポケパワーロックでチャーレムと一貫して使えるのがポイントです。数年前に2005年環境を考えていた時に作ったデッキだそうで、数少ない実戦の場で入賞されたのはさすがです!

4位 油さん チャーレムキュウコン

 このデッキも本人がツイートされているのでそちらを見ていただきたいです。毒やダメージを回復できるカードを多数採用し、対策を突破されないようにしているのが特徴的です。小島の横穴がジラーチの眠りとチャーレムへの毒対策の両方に、テレポーターやいれかえがほしのねがいからすぐに進化させる動きと出したロコンをすぐにかくせいさせて攻撃されにくくするのの両方に役立つなどデッキスペースもうまく使っています。

大会レポート

参加者のうち、今回の大会や使用デッキの記事を書いてくださった方のものはここにまとめておきます。書かれ次第追加予定です。

・Oさん

・葱さん
※上位デッキのところと同じページです

・やつはしさん

・寒天


会場について

 今回も6月の大会に続いて「PLAY FACTORY TOKYO」さまをお借りして行いました。柔軟に対応していただきありがとうございました!

 広いスペースで快適にプレイでき、大会の間はそれぞれ当時の国内の大会で使われていたBGMも流れていました!


本戦に進出された方は当時の日本での大会同様にレイでお祝いされました!

 大会終了後も店内でおいしく飲食させていただき、また遅くまでフリー対戦を楽しむことができました!

おわりに

 今回の大会も無事開催することができたと思います。運営された方はお疲れ様でした!最近は意欲的なプレイヤーやショップのおかげで1~2か月に1回は関東でPCGシリーズのイベントが行われありがたいことです。
 私個人の感想にですが、今までにあまり考えたことがなかった05レギュということもあり理解が深まるいい機会になりました。またコロナ禍でしばらく会っていなかった知り合いと会えたのもよかったです。また過去レギュの大会が行われるときは協力していきたいです。

※デッキ画像は「ポケモンカード 旧シリーズ検索」さまのサービスを利用しました。


他のADV-PCGの記事まとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

サポートいただいた分野により力を入れて記事を書きたいと思いますので、もしよろしければお願いいたします!