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シャッター物件だらけの鹿児島の温泉街に100%民間のキャッシュで利用料完全無料のシェアカフェを作ってみた(オープン半年の成果報告) #やってみた

2021年7月に鹿児島県日置市東市来町湯之元地区にオープンした地域のシェアカフェ Hamapoke cafe。助成金なしの100%民営で建てて、しかも利用料は完全無料でスタートして半年が過ぎました。HamapokeはCSR施策のPR効果の定量化も目的にしていますので、どんな感じだったかの数字を共有したいと思います。

そもそもの経緯説明

自己紹介しますと、小平株式会社というエネルギー商社の社長をやってる小平(コビラと読む)といいます。

鹿児島県の日置市というところに3年前から住んでて、どこかというと鹿児島の西の端。空港から1時間、最寄りの新幹線駅から30分、県庁所在地の鹿児島市からは高速で35分という距離感です。

日置市HPから引用 http://www.city.hioki.kagoshima.jp/teiju/ijyuuteijyuukokuhaku.html
 

湯之元に関して

日置市に元々は夜の街の温泉街だったのですが、今はさびれちゃった湯之元という地域があります。私の母方の祖父母がそこで衣料品店を営んでまして、その跡地を相続した母親から「何か地域のことになることをやってくれ」と言われて計画したのが始まりです。ハマポケの正式名称はハマオカ ポケットパークと言います。ハマオカは祖父母の衣料品店の名前から、ポケットパークは街中の公園を指します。

ハマポケカフェ外観
ハマポケカフェ内観

地元の要望もあり、2021年7月にテイクアウト専門のシェアカフェを建設してオープンさせました。助成金等はもらわず会社のお金でやりました。地元の飲食店さんが新しいプロダクトラインの試作販売したり、お店を出す修行中の方がチャレンジの場としていただく事を目的に、完全に無料で利用してもらうことにしました。

https://www.instagram.com/hamaoka_park/

おかげさまで地元も市街の方も色々出店してもらって盛況で、出店された方が独立したり、地域のお寿司屋さんがインスタ映えする犬の手毬寿司でバズったり、ストーリーも色々と生まれてます。

定量的な成果

さて、無料で作ったハマポケですが、会社のお金で作りましたのでPRの成果検証が必要です。令和3年 7月22日にオープンしてから、令和4年 1月13日までの定量的な成果は以下の感じ。

ローカルラジオ出演 x 4回
KYT ニュースevery 特集
MBC どーんと鹿児島 特集
南日本新聞掲載 2回
SNS (Instergram) 2435フォロワー (1/13現在)
PR Times経由 プレスリリース →yahoo news、 西日本新聞、読売新聞等 29媒体に掲載
地域コミュニティ紙掲載 5回
Google map (Hamapoke)  直接検索 月平均1000+, ルート検索アクション 月150

自分は広告詳しく無いんですが、年間のハマポケの維持費用(減価償却含めて)は100万と思ってるので、その対価に関してリターンはあったのでは無いでしょうか。定性的な成果としては、自治体との関係性向上、地元住民とのつながり強化などあり、修学旅行生が来たりとか、高校生がZoomでインタビューにきたこともあったりもしました。再来週は知事も見に来るそうです。

さて今後の問題としては、この広告効果が持続するか、その評価のラインをどうするかになるかと思います。次のステップとしても継続的なプレスリリース、企業版ふるさと納税と絡めたコミュニティの持続性に貢献する取り組み、再エネ100%&地産地消の電気の利用による自社プロダクト(電気小売)のPRなどでしょうか。利用料無料という選択は悪くなかったです。1年間限定としてましたがこのまま延長していこうかと思ってます。

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