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【香港雑記】アニメキャラ「麥兜」が可愛い♡

「麥嘜」と「麥兜」

「麥嘜」と「麥兜」は、香港の人気アニメキャラクターです。
広東語では、
 麥嘜[mak6mak1](マックマック)
 麥兜[mak6dau1](マックタウ)

英語名は、McMug と McDull、
日本では、「マクマグ」「マクダル」と呼ばれています。

ふたり(2匹?)は、いとこ同士です。

はじめに世に出たのは「麥嘜」の方です。
謝立文(文)と、麥家碧(絵)による漫画でデビューしました。

「麥嘜」の名前は、「豬嘜」という広東語の俗語に由来します。
「おバカさん」という意味です。
絵を担当した麥家碧の苗字にちなんで「麥嘜」になりました。

名前の由来は、もう一つあります。
「豬嘜」という広東語の発音は、英語の dreamer に似ています。
すべての子どもが、おバカさんでいいから、夢見る人、理想を追求する人
になってほしい
、という作者の願いが込められています。

「麥嘜」は、香港ランタオ島のブタ農場で飼われていました。
ある夜、雷ゴロゴロ、稲妻ピカピカの嵐がやってきて、
農場のブタが、みんな逃げてしまいました。

たまたまランタオ島に遊びに来ていた夫婦が、
生まれて1ヶ月ほどの子ブタが、ひとり取り残されているのを見つけ、
家に連れて帰りました。

そして、香港大角咀(タイコックチョイ)の雑居ビルで、
子どもの達達、縁縁といっしょに暮らすことになりました。

やがて、「春田花花幼稚園」に通うようになり、
たくさんの動物のお友だちができました。

子猫ちゃん、ガチョウさん、牛さん、亀さん、みんな仲良し。
いとこの子ブタ「麥兜」もクラスメートです。

香港の超人気者に!

「麥嘜」と「麥兜」は、いつの間にか、香港で人気者になり、
たくさんの絵本が出るようになりました。

日本でも翻訳されて、
『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』(朝日出版社)
という絵本が出ています。


だんだんと、なぜか「麥兜」の方が、表舞台に立つようになり、
たくさんのアニメや映画に出演するようになりました。

「ママ、ボクお腹すいたよ」


「先生、この子 貧乏ゆすり なんです」


やがて、舞台劇の主役もつとめるようになりました。

オモチャやら、お菓子やら、ぬいぐるみやら、クレジットカードやら、
香港のどこでも見かける人気キャラクターになりました。

今や、押しも押されぬ香港の大スターです。

尖沙咀の観光名所「星光大道」(アベニュー・オブ・スターズ)で、
人類以外で初のスタチューが建ちました。

となれば、名前が似ているマクドナルドが放っておくわけがありません。
とうとう、テレビコマーシャルにも登場しました。


こうして超多忙の日々を送る「麥嘜」と「麥兜」ですが、
ときおり、デビュー前の昔が恋しくなります。

実は、「麥嘜」は、漫画でデビューする前は、
「明報周刊」という雑誌の連載記事で活躍していました。
のちに、「星期天周刊」という雑誌の付録「黄巴士」に移りました。

はじめは、「大人向けの童話」だったのです。

だから、ちょっとした風刺や皮肉も混ぜて、
「ブー、ブー」
言っていたのですが。

「星期天周刊」は、廃刊になってしまいました。

故郷がなくなっちゃったみたいで、
ちょっぴり寂しい・・・。


「Mcdull 麥兜」ホームページ 
https://mcdull.hk/

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