インターハイ中止を受けて
昨日、全中、インターハイの中止が決定をうけ、悔しい気持ち、言葉にならない、ショックなどいろんな気持ちがあると思います。選手だけではなく、顧問の先生、子どもと一緒に頑張ってきた親御さんも悔しい思いなはずです。
そんな中、為末さんが書いていた記事には、まずはとにかく落ち込めばいい、と書かれています。
目標がなくなれば誰でも落ち込みます。ですから、とにかくまずは落ち込んで、周りに愚痴りたいだけ愚痴ってください。落ち込む時の作法は、中途半端にしないことです。思い切って落ち込んで徹底的に後ろ向きになるのが大事です。ただ、人間は辛い時には後ろ向きに、内向きにそれを癒す必要がありますが、それが常態になってしまうと立ち上がれなくなります。熟達者は心が揺れないのではなく、揺れ続けないのが特徴です。二週間以内、思う存分落ち込んでそしてふっきりましょう。
そもそもそんな私も、インターハイには出られませんでした。
高校1年生 校内予選落ち
高校2年生 校内予選落ち
高校3年生 最初で最後のインターハイをかけ、近畿地区予選落ち
結局、憧れの大会として終わってしまいました。メディアでもトップ選手の登竜門、なんて言われています。でも、インターハイには出れなかった私は、その後、日本学生対抗選手権 10,000 m 優勝できたし、ユニバーシアード 10,000 m 第2位、ベルリン世界陸上女子マラソン第7位にもなれています。
俳優の和田正人さんもインターハイに出られなかったけど、インカレに入賞したなどのエピソードも。
今回は、その挑戦する権利もないまま終わってしまった選手のことを思うと、言葉になりませんが、インターハイがなくなっても、先には進めます。この世に「絶対」はない、という厳しい現実を今経験できたこと。高校生ではこの先、どうなっていきたいか考えるタイミングがなかなかないと思いますが、今はそのタイミングだと思います。
今までは、記録や順位などの実績が主に見られていましたが、これをきっかけに欲しい選手も変わってくると思います。考え事を言えたり、言語化できたり、情報を発信できる選手が欲しいと思われてくると思います。
そんな私はインターハイに出ていなかったので、立命館大学に進学する時も特に欲しい選手だと思われていませんでした笑
「来てもいいけど、そんな強くなれないよ」
こんな言われようでしたが、結果は出せました。
私も今ゲストランナーの仕事が全部飛んでしまい、どう仕事を作ればいいものか…と悩んでいます。そんな私でも悩みながらもこうして発信しています。それは発信すれば糸口が見えることを知っているからです。
このコロナの経験がどこかで生かされる時はきます。そう信じて、きたる大会に向けて結果で返しましょう。
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