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STEP-0-5:自信をつける

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前回からの つづき-----


学校で「お金(授業料)を払った お客さんの立場」で、あなたを接客していた先生を通して、あなたが学校側から得ていたものは「知識」です。
 
学校時代に「お金を払った購入していたもの」こそ「知識」。この「学校時代の知識」は「テストの答」「テスト」「教科書」「教科書の説明」
 
こうなると、どうしても「知識されあれば、どうにでもなる」といった「知識編重主義」に偏ってしまうのは、仕方のないことかもしれません。
 
大手メディアでも「知識が重要」と色々な【裏技知識】が「ニュースソース」として流れています。ですが、これは「学校時代の価値観」でしかありません。


ビジネスで重要なものは「知識」を土台にした「見識」です。「見識」というのは「体験智からくる先を見通し、先を読む能力」のことを言います。

「今のうちに、こういう対応をしておかないと、先々、こうなってしまう」「今、こういう対応をしておけば、先々、こうなることはなくなる」

こういった「失敗と改善の積み重ね」から生まれる「体験型シミュレーション能力」「先を見通す能力」「先手を打てる反射発想能力」が「見識」です。

これは「チャレンジ失敗体験と改善体験の質×量」から生まれるもの。「うまくいくまで、なんやかんや、色々チャレンジして改善を重ねること」で培われます。


その「先を適確に見通せる能力=見識の高さ」は、ビジネスにおいて、社会人としての「自信」に直結します。「見識」は「知識」のさらの上の段階。

どれだけ「知識」があっても、その知識を土台にした「チャレンジ失敗体験と改善体験の質×量」がなければ「見識」も「自信」も手に入らないのです。

学校時代の基準は「質の高さ」>「量の多さ」>「スピードの速さ」というものだったと思いますが、この感覚をビジネスに持ち込むと、あなたの評価は下がります。

ビジネスの基準は「チャレンジ・スピードの速さと、修正改善スピードの速さ」>「行動修正改善の絶対量の多さ」>「見識の質はあとからついてくる」


このように、まったく「真逆」と言ってもいいぐらい かけはなれて います。学校だったら「間違いそうだからパス」は、かなり優秀な判断だと言えます。

しかし、仕事で「間違えそうだからパス」という意思表示は「最低の評価」という話になってしまうからです。「早く手を付けてみて修正をするを繰り返せ」。

これがビジネスマンの基本となる評価基準だからです。「間違えてはいけない」というのは、あくまでも「学校時代の基準」でしかありません。

ビジネスでは「なるべく早めに間違えて、なるべく早めに修正する。これを高スピードで繰り返した人」ほど「見識が高くなる優秀な人」と評価されます。


ここで、話を面倒にしているのが「仕事の評価が低い上司によるマネジメント」。さらなる上司からの評価が低い管理職ほど「知識優先」になりやすい。

そして、いわゆる「仕事ができない上司」ほど、学校時代の「質の高さ」>「量の多さ」>「スピードの速さ」という基準で部下を評価したがるのです。

優秀な上司は「早くやってみて、早く報告してくる部下」「自分のミスをスピーディに報告してくる部下」を「すばらしい勇気だ」とホメてくれます。

ですが「仕事ができない上司」ほど「間違え」に対して、非常にうるさい。部下は、間違えると怒られると思うほど仕事のスピードが遅くなるわけです。


「こういう場合、どのように対応すれば良いのか? 」については、のちにアップする「いくつかの有料マガジン」に具体的な仕事の進め方を 細かく紹介していきます。

ですが、根本的な 理屈だけは わかっておいてください。学校の評価基準をビジネスの評価基準だとは思わないこと。学校基準とビジネス基準は全く違います。

社内研修システムが進み、マネジメントをするマネジャーと、人材教育を担当するメンターが別に存在しているような革新的な企業であれば、うまくいくのです。

本来ならば、自分の部下の個性や戦力を把握して「どんな部下でも使いこなして成果を上げる」というのがマネジメントを行うマネジャーの仕事です。


そして、目先の数値成果をあげることより、部下、個人個人の戦闘力を中期的に上げていく人材育成の専門家としてメンタリングを行うのがメンターの仕事

ですが、多くの企業で、この2つが昭和の時代のように混合され「上司ならマネジメントもメンタリングも 実務の間に行って中途半端になっている」のが現状なのです。

ビジネスにおける「ノウハウ」は「テクニックという裏技的な知識」の はるか上をいく「見識」のことです。この「見識能力」で自信をつけていく必要がある。

結局「こうすれば 上手くいく」ということを「知識で覚えるより」も「こうすると 失敗する」ということを 多く体験して「抜け道を見つけ出しておく」。これが自信となるのです。


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