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STEP-0-4:メンターの選び方

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前回からの続き-----


「学校での勉強と、ビジネスの大きな違い」
は、学校には「答」があり「テスト」があり「教科書」があり「先生」がいたということ。

学校の勉強は、最初に「答」があります。その答が書いてある「教科書」がありました。教科書に書いてあることから「テスト」が作られる。

そして、その「教科書」の内容を説明する「先生」がいました。小学校や中学校では「テストの点数が悪いから」と退学になることもありません。

「先生の言ったこと」を「最低限」やっておけば良かった。先生の「指示の出し方」に落ち度があれば揚げ足をとって逃げることさえできた。


ここで、絶対に間違ってはならないことは、学校では「保護者もしくは自分が奨学金などをつかいお金を払っていたお客さんの立場だった」こと。

お金をもらった学校は、先生たちに給料を払って「生徒たちに接客をさせていた」。自分は「接客されていた【お客さん】だった」ということ。

そして、学校の先生は「あなた」が授業を聞いていようが、聞いていなかろうが「わかりやすく 勉強を教える【接客】をしていた」のです。

そこで「あなた」の【態度】や【行動習慣】が、どうあれ「テストの点数さえ」よければOKを出していた。そういう「接客」をしていたのです。


くりかえします。先生は「授業料を支払った あなた」に対して「規定の勉強」を「わかりやすく教える」という「接客の仕事」をしていた。

「授業料を支払った あなた」は「お客さん」の立場で「規定の勉強」を「先生」から【接客】の一貫として「わかりやすく教えてもらえていた」

そこで行われたテストは「テストの時」に「記憶」していたり「理解」していたら「OK」テストが終わった瞬間、答を忘れてもOKだった。

一度、その「大学」に合格してしまえば、毎年「入学試験」を受ける必要もなかった。一発OK、一発NGの世界で評価されてきたわけです。


ところが、これがビジネスになると、その状況が一変します。そもそも「答」がありません。時代は常に進化して「最先端の事実」が正解になる。

ついこの前まで売れまくっていた「ひとつ前の型のスマートフォンやプレーステーション」も新型が登場すると、旧型は「売れなくなる」。つまり答が変わる。

答がコロコロ変わっていくので、教科書を作ろうにも すぐに時間切れになるため作れません。仕事の教科書は「自分で作らなきゃいけなくなる」のです。

とはいえ「テスト」は毎日のように実施されます。「もっと良い提案をしてください」というテストで答も教科書もないのに合格点をとらなきゃいけない。


学校との最大の違いは「先生がいない」ということ。学校の先生は「あなたの支払った授業料」で「お客のあなたを接客して わかりやすく教えていた」。

ところが、会社の上司や先輩は「お客さんから会社経由でお金をいただく立場」「あなたもまた、お客さんから会社経由でお金をいただく立場」です。

つまり「上司や先輩」は、あなたを接客する必要など まったくない立場にいます。あなたも上司も先輩も、全員が接客すべきは「お客さん」です。

こういう状態で「上司に わかりやすく仕事を教えてもらおう」とか「先輩に わかりやすく仕事を教えてもらおう」と【考える】だけで話がおかしくなります。


仕事を覚えよう(無意識反射で できるようになろう)と思ったら「自分から学ぶ」以外にありません。「教えてくれる人」など勤め先には いないのです。

「学ぶ」という言葉の語源は「真似」。「真似ぶ」がなまって「学ぶ」という言葉が誕生しています。なので「手本」を見つけて「真似る」が大正解。

1番の人を真似れば「2番」にはなれます。ですが、50番の人を真似ても「51番以上には、絶対になれない」。真似をする相手を選ぶのは自分です。

上司や先輩から指示を出されることがあっても、直属の上司や先輩が必ず仕事ができる人とは限りません。誰を真似るのか? それを自分で決めれば良いのです。


仕事の世界は、学校のコミュニティとはまるで違います。たとえば「お店」にいって「感じが悪い」と「そのお店はダメな店」と判断されてしまいます。

「感じが悪い」というだけで失格になるのがビジネスの世界。「無意識の反射態度」「無意識の行動習慣」が「感じの悪さ」「感じの良さ」を作ります。

学ぶべきメンターは「感じが良い」と周囲から評価を受けている人にすべきです。「無意識反射」「無意識での習慣化」こそが自分の評価を上げる方法。

「無意識で そっくりな反射行動ができるようになるまでトコトン真似る相手」を自分の「メンター(師匠)」にしなければ、あなたの評価はいつまでも上がらないのです。


大切なことは「教えてもらおう」などとはしないこと。勝手に「メンター(師匠)」と自分で決めて、勝手にトコトン、その人を真似すること。

最初は「モノマネ」で良い。そこから「色々やっていく」うちに「思考」まで「トレース」できるようになります。それこそが「メンターからの学び」です。


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