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泣いてばかりの娘に翻弄される新米まま

こんにちは かのうはるです。
いつも読んでいただき、たくさんの すき ありがとうございます。
とっても嬉しいです。
今回は泣いてばかりの新生児の娘との生活を書きます。

夫と私から娘への最初のプレゼント


私は里帰り出産でした。
スマホが無い時代、
当然 気軽にビデオ通話できるLINEなんてありません。
主人には1日おきに娘の様子を書いた葉書を送りました。
今の時代はめっきり少なくなった ワクワク感がありました。


娘の名前を何にするか、主人と毎晩電話で相談しました。
誰からも気軽に呼んでもらえる名前にしたいというのは
二人の共通の考えでした。
また、名前は彼女の人生に大きく影響するので
とても時間をかけて考えました。

出産前、大きなお腹で歩いている時は
春だったのでたくさんの花が咲いていました。
その花を見るととてもホッと心が安らいでいました。

花は周りの人を優しい気持ちにさせてくれます。
花が大好きという人は多くても 
嫌いと言う人はかなり少ないと思います。
そんな花のように 周りを和やかにしてくれて
皆から愛される女の子になって欲しいと思い
花の名前 「さくら」と名付けました。

名前を考えている時の私は
一抹の不安も無く、希望しかありませんでした。


寝て欲しいのに・・・・・



主人は毎週末、実家に来てくれました。
平日は母と妹に手伝ってもらいながらさくらのお世話です。

さくらと新米ママの私の朝は
さくらが泣き出すタイミングで
私も一緒に起きて始まりました。
おむつを替えて
おっぱいだけでは足りているかどうか不安だったので
事前にミルクも用意しておきます。

本当は 「さくらが困る」のではなく 
自分の母乳が出ているのかどうか
さくらがちゃんと育っているのか「私が不安」だったのだと思います。


その時代は授乳の前に乳首を消毒綿で
拭くように指導されていました。

育児本に忠実に育児を始めた私は
ミルクを準備した後に
消毒した方の乳首をさくらの小さい口に含ませます。
時計を見て ぴったり5分経つと
反対側の乳首を消毒してさくらの口を近づけます。
また5分経つと 準備していたミルクを飲ませ一安心。
げっぷが出るまで 小さい背中をトントンとして
授乳タイムが終わります。

育児参考書には
「生まれたばかりの赤ちゃんは3時間ごとに授乳、
その間は眠っています。  
睡眠中に脳は成長するので赤ちゃんの睡眠はとても大切です。」
とありました。
産院でも 赤ちゃんは寝ることで脳が育つから睡眠は大事
と言われていました。


「良い母になりたい」
「ちゃんと子育てしたい 」 と真剣な私は 
たくさん眠らせなくては!と「基本」を忠実に実行しようとしていました。
授乳タイムの後はしっかり寝かそうと
さくらを抱いて子守唄を歌ったり
優しくスイングしたりしながら 
私の腕の中でスヤスヤ眠るさくらを愛おしく見つめていました。
しばらくして寝息のリズムも一定になり
寝付いたな・・・と思う頃、産後で体力も十分で無い私も一休みするために
そーっと ベビーベッドに下ろそうとした途端
「おぎゃ〜」と泣き出します。
家中に響き渡るとっても大きな声で。
慌ててさくらを抱き上げて 再び寝つくまで
立ったままさくらを見つめ続けます。
寝たかな・・・と思った頃、再びベビーベッドへ寝かせることに
チャレンジ。
しかし そのチャレンジは成功する事はありませんでした。
私の体温とベビーベッドの温度が違うので
ヒヤッとした感触で目を覚ましてしまうのかな?と
考え 事前に布団を温めておいたり、
布団の硬さを変えたりと色々試しましたが 
どれも成功はしませんでした。

そして 前回の授乳時間から3時間経った頃に
またミルクを準備して乳首を消毒して授乳。
食事の時はさくらを片手に抱えながら もう片方の手で箸をもって食べたり
母や妹に抱っこしてもらいました。


ママの睡眠時間は1時間×3回


夜は私とさくらの二人だけで過ごしました。
私が夕食を食べ終わったら さくらの授乳タイム。
1時間ほど経つとさくらはスヤスヤ眠り始めます。
しかし、直ぐに下ろしてはまた目を覚まして
号泣が始まるので
深く眠る迄片手で抱っこしながら
もう片方の手で薄暗い部屋の中で主人宛の葉書に
その日のさくらの様子を書きます。
昼間より静かだからか、暗いからか 
授乳から2時間ほどたった頃には 
布団に下ろしてもそのまま眠り続けてくれました。
ベビーベッドはどうしても起きてしまうのですが
夜中だけは私と一緒の布団ならそのまま眠っていてくれました。

やっと私も眠ることが出来る時間です。
が、
何事にも不慣れで時間が掛かる新米ママは
おむつを替えてミルクの準備、授乳、げっぷをさせるまで約1時間、
更にさくらがしっかり寝付くまでの抱っこが1時間、
ようやく私が眠ることが出来るまでに既に2時間が経過しています。
昼間は不規則なさくらの授乳時間は 夜間だけはピッタリ3時間ごとに
お腹を空かせて泣き出します。
つまり、さくらが泣き出すまで私が眠れる時間は1時間。
そこからまたおむつを替えてミルクを作って授乳して・・・・・
2時間経った頃に私は2度目の睡眠。
そしてまた1時間後にさくらの泣き声でおきるサイクルを
3回繰り返すと朝をむかえて
一日中抱っこしていないと泣き続ける昼間の生活に入ります。
結局 「2時間ママ業、1時間眠る」の 1時間×3回が
私の睡眠時間でした。


日中は抱っこしていないと全然寝てくれなず 泣いてばかりなので
寝かしたままでも 泣き続けたら
疲れて眠るのではないか?と 試したことがありました。
真新しいベビー布団の上で
とっても元気に泣くさくら、
これだけ体力を使っているのだから そのうち眠るだろうと 
期待しながら見守っていましたが・・・・・・
彼女の体力は私の予想をはるかに超えていました。
さくらは1時間、全く休むことなく泣き続けました。
生後1か月も経たず 
3kgにも満たない小さな身体に宿るエネルギーに
私は 「負けた。 この子にはかなわない」と白旗を上げました。

ある日、学生時代の友人がさくらに会いに遊びに来てくれました。
久しぶりに会う友人とおしゃべりも弾みました。
その時、いつもと違う状況である事に気づきました。
やけにさくらが機嫌が良いのです。
試しにベッドに下ろしてみました。
すると、さくらは泣き出すことはせず微笑んでいました。
初めて見る光景でした。

その後、別の友人が遊びに来た時も同じように
ベッドの上でさくらはスヤスヤと眠ったり
目をあけて微笑むような表情を見せたり・・・・・。

その後さくらには

「ソトヅラ ヨシコ(外面良子)ちゃん」という
もう一つの名前が付きました。

そんな感じで出産後1ヶ月を実家で過ごしました。
自宅に帰ってから 
泣き虫さくらとやっていけるのか不安はありましたが
前回書いたように
産後ウツ傾向になり 
私は母の言葉に過敏になっていたので
気軽に相談できる気持ちにはなれなくなっていました。

さくらの1ヶ月検診で
問題ないと言われた後、直ぐに
主人の待つ我が家に帰り
さくらの育児が本格的にスタートしたのでした。

さくらは1ヶ月検診の時に 
1kg増えていることが分かり
おっぱいが足りないのでは?の不安は少し解消出来ました。

しかし 「ちゃんと育児しなくては」と考える私は
まだまだ、力が入り過ぎていたと思います。


今の私があの頃の私に
「子供はそれぞれみんな違うよ。
育児参考書の通りが正しいとは限らないよ。
布団に寝ていなくても大丈夫。
さくらが抱っこが好きなのはママのぬくもりが安心できるからだよ」
と声をかけてあげられたら
もしかしたら もっと力を抜くことが出来たかもしれないです。


今回も最後まで読んで下さってありがとうございます。
次回は育児休暇が終わり保育園デビューするさくらの事を
書きたいと思います 


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