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安倍首相の辞任会見を受けて

皆さんこんにちは、かんおさです。

いつも読んで下さる方、また初めましての方、お越しいただき、誠にありがとうございます。

日々、おっさんの割とどうでも良い駄文を巻き散らかしている状態ですが、本日も、また一つその末席に加える記事を書きたいと思います。

まず、最初にこの記事を書くにあたって、安倍首相に対して、「長きにわたるお勤め、本当にお疲れ様でした。そして、身を粉に頑張ってくださってありがとうございました。」と、お伝えしたいです。

これは一人の人間として、素直にそう言えますし尊敬もしております。
私なら絶対に無理だと思う事を長年にわたって頑張って来られた方なのですから、そうなるのも当然と言えるでしょう。

ですが、一方で、これはおっさんたる所以なのでしょうが、どうしても切っても切れない感情があります。

私は、安倍首相が嫌いです。

おっさんが安倍首相を嫌いな理由

私の生きた世代は、就職氷河期の真っただ中でして、本当に酷い状況でした。

今まで根拠もなく信じられてきた全ての価値観がひっくり返った時代だと言っても良いかと思います。その難局にあって、小泉首相の後継者のような形で登場したのが安倍首相です。

そして、この時代は、一気に非正規雇用が推進された時代でもあります。

今なお続くこの歪んだ就業構造の基盤を作ったのは、まぎれもなく小泉・安倍内閣だと私は理解しております。
この時に、非正規雇用の就業条件や賃金等をしっかりと正規雇用にあわせた形にしておけば、こんな悲惨な状況にはならなかったでしょう。

あくまで私が生きてきた経験に基づく勝手な理解ではありますが、あの時代での労働者軽視の風潮があったからこそ、今なお、こんなことになっていると思っているのは、決して私だけではないと思っています。

そして、その状況を作り出した一端を担っているのは、私からすれば安倍首相な訳です。少しくらい私が怨んだって良いと思うのですよね(狭量)

さて、その後、民主党(笑)の酷い政策失敗があり、日本経済も外交も完全にズタボロにされたところで、再度安倍首相が立ちました。

正直、ちょっと期待していました。

経済政策を大胆に行うと明言し、三本の矢の様にセンセーショナルな施策をまさに矢継ぎ早に打ち出しました。

これはもしかしたら、いい方向に進むかもしれない。
もし、これで暮らしが良い方向に向かってくれたら許してやろう(偉そう)

そう思っていた時期もありましたが、やはり現実は非情であります。

残念ながら、安倍首相の政策は株価を上げ大企業には恩恵を与えたことは間違いないです。
そこに連なる皆さんに一定の恩恵を与えたことも間違いないでしょう。

ですが、私のような氷河期世代で使いつぶされて身体や心を壊し、普通に働けないままもがいている底辺層に光が当たる事はついぞありませんでした

やはり一般的な考えでは、そんな人たちがいるという事が認知されてない、もしくは、そんな人々がいることがわかっていてあえて捨て置いているという事なんだろう、と当事者である私は考えております。
そして、一国の代表である人が、知らないという事はないでしょうから、私達の世代は、安倍首相に見捨てられた。そう感じてしまっても、仕方ないでしょう。

ちなみに最近になって、氷河期世代への支援を思い出したようにやり始めましたが、皆さんもお感じの通り、すでに手遅れです。

我々の世代は、身体を酷使し壊したままアラフォー世代へとランクアップ(ダウン?)しております。
私と同じような立場の方は、一般の人より経験もスキルも体力も何もかも足りないまま、それでも腐ることなく、この年齢になるまで懸命に生きてきた方ばかりです。

そんな人達に、普通の働き方を求める政策をされても、適応できる方はごく少数でしょう。何十万人といる同じ状況の方々の中で、比較的頑張れるごくわずかの方に対しての政策にしかならないと思っております。
あくまで就職氷河期の世間のイメージは、非正規雇用でそのまま健康的に年を重ねて今も頑張っている人なのです。あんな状況で働いてきて、人としてまともに過ごせるはずないじゃないですか。だからこんな無気力で変な人たちが増えたんですって。はっはっは(暗い笑み)

それでもやらないよりはやった方が良いのは、間違いありません。

しかし、そこに私の席はない訳で、これもまた不信感を募らせる理由の一つになったりします。

更に追い打ちをかけるかのように、周りの景気が持ち直しているような雰囲気を醸し出す一方で、私の暮らしは年を追うごとにドンドン厳しくなりました。

それは何故か?

表面上、経済の回復をうたう割に、実体経済は全く回復してないのです。
それは生活をする中で嫌でも感じると思います。
まず、値段こそ変わりませんが、全体的に品物の内容が悪化の一途をたどりました。特に包装されている食品系はあからさまに量が減りました。

ここ10年くらいで下手したら半分くらいになってるんじゃないでしょうか?
量が減らせないものは、値段が上がるか、質があからさまに落ちております。これはじわじわと侵食するようになされてきたので、違和感こそ覚えている物の気付いてない方もいらっしゃるのではないかと。

その為なのか、気が付くと100均と言う新たな文化が根付いております。
本来、皆さんが裕福であるなら品質が落ちる100円と言うバリューの物で満足するはずがないのですよね。お金さえあればいいもの買うでしょ。皆さんがこれに集るってことは、それはすなわち、そこにかける費用を浮かしたいと思っている訳で、それはそのまま収入がそれほど回復していない事の表れであると私は痛感しております。

そして極めつけが「消費税増税」です。

これが致命的に私の生活を脅かしております。

この消費税と言うものは、特に私のような貧民層に致命的ダメージを与えてきます。
ちょっと考えればわかると思うのですが、大金持ちの1000円と、私のような人の1000円を同価値で語らないでいただきたい(偉そう)

どちらも同じ金額をとるなら、私の方が大ダメージを受けるのは、感覚的にお分かりいただけると思うのですよ。つまり10%に上がってから、じわじわと削り取られて密かに結構瀕死です。

なんせ全ての経済活動にかかってくるわけですからね……そりゃ痛い訳です。
変な話、給料が上がらないのに支出は増える一方で、生活の質は下げざるを得ないわけですから。なんだこれ。本当に。

と言う訳で、色々とぐちぐちと書きましたが、そんな状況が積み重なり降り積もった結果、私は、声を大にしてこう言いたくなるのです。

安倍首相、マジで何してくれてんの!? だからあんたの事嫌いなんだよ!

一方でそれが八つ当たりだという事も理解している

とまぁ、思いの丈を書きまくってスッキリしたこともありますが、それはそれとして、その「嫌い」と言う感情が結局のところ、八つ当たりである事は私は十分に承知しております

何かのせいにできる体のいい的が安倍首相であっただけと言うだけで、私の人生なのですから、その責任は自分で負う必要があるという事も重々承知している訳です。

そういう意味では、安倍首相も可哀相な立場であると言えますし、同情も致しますが、感情としてはどうしてもやり場が無いので、全てを理解したうえで、遠慮なく豪速球でぶつけさせて頂きます(鬼畜)

いや、だって私は先ほども書いた通り、私はそう言う安倍首相のやらかした負の一面があると今も思っていますし、一方でそれは私の感情であることも理解したうえで、こうなっている訳です。

全てをひっくるめて自己受容したうえで、やっぱり安倍首相、嫌い!ってなる訳ですからこれは仕方ない。もう私の中の問題なので。

ちなみに、こんな事を書くと、必ず出てくる自己責任論者がいるわけですが、そこに関しては少なくとも私は否定しません。

私の人生がこうなっている責任と言う意味においては私個人にありますし、そこを誰かのせいにするつもりはありません。

ただ、あえて反論するなら、もっとこうしてくれれば……とか、私が勝手に嫌ってる位の愚痴は許されて良いでしょうよ。一国の首相がどんな理由があるにせよ、私たちの世代を捨て置いた事実は変わらないのですから。

責任論ですり替えるなら、それこそこの一点だけでなく、幾らでも安倍首相を叩ける要素が出てきてしまうのですからね。
ましてや一国の首相が背負う責任ですよ? ネタに事欠かないと思うのです。ですからその方向での話は不毛以外の何物でもないかなと私は思っております。

そして、おっさんは安倍首相の功績を評価する

とまぁ、そんな感じで、色々と嫌い嫌いと書きましたが、一方で、私は安倍首相の功績を評価しております。

① 経済活動がある程度は回復した

先ほども書いた通り、経済政策において私に恩恵は微塵もありませんが、一方で若者達はかなり恩恵を受けていると思うのです。

もしかしたら今の若者はそれほど実感はないかもですけど、そういう人達は一回過去に飛んで就職氷河期の洗礼を受けてくればいいですよ(鬼)

「お祈り申し上げます」って言葉がどれだけ残酷な言葉か理解できると思います。100社受けるまでは諦められまテン的なノリですからね。そりゃ、ペンギンの様にぴょんぴょんビルから飛び降りる人が続出するのは無理ないと思います。ええ。

だからそこは素直に評価したいです。
頑張った人も報われる環境がようやく少しできてきたかなとも感じます。

……私には関係ないけどね!(愚痴)

② 外交関係は満点だと思う

これは多分、あまり異論が出ないと思うのですが、安倍首相の外交努力はかなり評価できると私は思います。

民主党(笑)政権時にズッタボロにされたアメリカとの関係も何とか修復できましたし、今のトランプ政権との関係性も非常に良好です。

また、一方で韓国や中国に対しては毅然とした態度で接しており、これはかなり良い方向に進んでいると私は考えておりますし、他国からの評価も高いです。

議論に上がる安全保障の問題も、方向性としては私は致し方なしと言うか、他にどんな現実的な手段が取れるのか思いつかないので、消極的な賛成であります。そんな私も昔は対話論者でしたが、話の通じない人種もいると気が付いてしまったので、この路線は方向転換しました。お隣の国や中国の無茶苦茶さを知ってしまうと、「話せばわかる」とか間違っても言えないです。

その上で他国との関係もじわじわと強化しており、対中政策も進んでいるようですから、期待が持てるでしょう。政権が変わってもこのまま進んでくれれば言う事は無いのですが、これは間違いなく安倍首相だったからこそできたことかと思います。

ここは素直に私は最大級の評価を送りたいと思います。

③ コロナ対策は及第点

世間では「アベノマスク」やら「GoToキャンペーン」等、ネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、私は、この件に関してはこんなものかなーという感じです。

どちらかと言えば、国民に対するアピールや説明の方向性がセンスがなかったなって言うのが本音です。

実際、アベノマスクは私はありがたく思ってます。
使ってこそいませんが、伝家の宝刀のごとく仏壇に供えさせて頂きました。

結果としてはマスクの普及が再開されて、現時点では無用の長物となりましたが、あの発表によってマスクの転売は鳴りを潜め、マスクの供給が安定した経緯があります。

また「GoToキャンペーン」につきましても、東京都民である私には何の関係もありませんでしたが(ちょっと毒)、全国的に見れば経済の活性化と言う面で、400万人の利用があったらしいので一定の効果はあったんだろうなと感じております。

肝心のコロナ対策についてなのですが、何度か記事にさせて頂いた通り、コロナ自体は、最初こそ未知のウィルスだったので最大限の警戒をするのは当然でしたが、蓋を開けてみればその後、要所を抑えればそれほど過度に恐れるものではないという結果がほぼほぼ確定したので、これもさもありなんと言った様子です。

この事は私も拙い知識から得られた予想の通りだったので納得であります。
結局、免疫力低下を防ぐために健全な生活を送りつつ、3密を避け、マスク着用と消毒を気を付ける事で、ほぼ対策可能だと結論が出ています。
仮に罹患したとしても、40代以下は発症しない・もしくは軽度で済むので、余計に過度に恐れるものではないと思います。

むしろ視聴率確保の為に恐怖を無制限に煽りまくったマスコミの方がよっぽど害悪です。経済活動が死にかかっているのは、確実にコレのせいなので、今回のマスコミの功罪は皆さんが思っている以上に深いモノだと私は思っております。
そしてそれをあたかも政策の失敗であるかのように印象操作している現状に、私は吐き気すら覚えます。まぁ、私も安倍首相の事を嫌いって言っていますから同じ穴の狢であることは自覚しておりますが(同族嫌悪)

未知の状態からここまで導線を考えれば、この流れは悪くないというのが私の結論です。
暗中模索の中で、良くやってきたと私は評価しております

ましてや、未曽有の危機を迎え、大変な情勢の中で本当に良くやって下さったと思います。

結論:安倍首相は良くやってくれたと思う

そんな感じでつらつらと書いてきましたが、私の八つ当たりに近い心情はさておき、総合的に見て私は安倍首相は良く頑張ってしかも一定の結果を出してくれた良い首相であったと思います。

勿論、足りないところも沢山ありました。特に就職氷河期の事とか就職氷河期の事とか……(以下エンドレス)

ですが人の出来ることなど限られておりますし、全てが完璧な人材などそれこそ逆にうさん臭さしかありません。

なので私個人としては、安倍首相は、本当に良くやって下さったと思っております。そして、その努力と頑張りに対して、最大限の敬意と賛辞を贈りたいです。

今まで長きにわたり、日本と言う国の難しい舵取りをして下さって本当にありがとうございました。

今後も難病を抱えつつの新たな人生となるとは思いますが、出来る事なら健やかにそしてゆくゆくは平穏に過ごして頂ければと、一個人としては願ってやみません。

まだ次の総裁が決まるまで、気の抜けない状況が続くかとは思いますが、他の閣僚と共に支え合いながらこの難局を乗り切って頂ければと思います。

本当に長きにわたりお疲れ様でした。
そして、改めましてありがとうございました。

……けど、やっぱり私は就職氷河期の事があるから安倍首相の事が嫌いだけどね!(台無し)

今回の記事は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは! 世界の底辺で、何とか這いつくばって生きているアラフォーのおっさんです。 お金も無いし、健康な体も無いけど、案外楽しく生きてます。 そんなおっさんの戯言を読んでくれてありがとうございます。