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和歌山・こたつファームで気づいたみかんと縁農の魅力【体験記/みかんの収穫&梱包編】

こんにちは!立命館大学 食マネジメント学部 1回生のひよりです。

今回は、12月に訪問させていただいた和歌山県のこたつファームさんについての紹介と縁農えんのうの体験記です。

《生産者情報》

こたつファームは、5代に渡って続く歴史ある農園です。みかん農家としては3代目だそうです。

こたつファームという名前には、炬燵こたつ団欒だんらんしているかのような心の温もりをみかんを通じてお客様に届けたいという意味が込められています。

現在の園主、大谷英士朗おおたにえいじろうさんは、若くして農園の柱。

とても優しい方で、みかんのあれこれをたくさん教えてくださいました。




・冬には欠かせないみかん🍊

実は私は、今回訪問させていただいたこたつファームのある和歌山県出身。和歌山県は、みかんの生産量が全国第一位!

毎年冬になると、箱に入ったみかんをたくさんもらって、山ほど食べるます。みかん畑も、見慣れたもので日常に溶け込んでいます。

そんな身近な存在のみかんに愛着がありすぎる私。

ですが、収穫や梱包作業はしたことがありませんでした。

なので、今回の滞在中に、みかんが私の手元に届くまでを見ることができるということにすごくワクワクしていました。


《カノール初開催! 縁農の様子》

・【いざ出発!】新たな出会い

12月14日のお昼。
参加者の5人で一緒に和歌山へ電車に乗り込み滋賀を出発しました。

事前に行った縁農の顔合わせで会ったとはいえ、少しぎこちない会話を交わしつつ、和歌山県へ。

前に一度、善兵衛ぜんべえ農園さんに滞在したことがありました。しかし、今回の縁農は、善兵衛農園さんに加えて、畑伝さん、こたつファームさんとの合同開催。

どんな出会いや発見があるのだろう。そんな期待を胸に、和歌山の地に降り立ちました。

善兵衛農園さんの信太郎さんに駅まで迎えに来ていただき、1日目は作業をせずにFLATというイベント会場で交流会を行いました。

目の前は、海!海に浮かぶ夕日の光がとても綺麗で癒されました。


・実際に地域に触れるということ🌱

農家さん、農業のアルバイトに来ている県外の方、地元の学生さん、FLATのオーナーさん達とお話タイム。

日常的な会話から、将来の話まで様々な話をしました。

普段の生活で交わることのない世代の違う人たちが集まってるからこそ、いろんな意見があり発見があり、面白く密度の濃い時間でした。その後は、みんなで一緒にゲーム。やはりゲームはみんなの距離を縮めてくれました。

大学の講義や本から学ぶことももちろん大切。でもそれ以上に、実際に地域の方と交流してお話を聞いたり会話の中の気づきでの学びは心に残っています。

■人との出会い×学び…
体験後に「みかん」と聞くと、みんなの頭の中で和歌山の景色とそんな人たちの顔が浮かんでくれるといいなと私は思っています。



・【想像よりも重労働!?】みかんが届くまでの裏側

今回お手伝いさせていただいた作業は、大きく分けて2つ。
収穫作業梱包作業をお手伝いしました。

1日の作業例(12月のみかんの収穫時期)

1. 収穫作業
こたつファームさんは、家に近い平らな畑斜面が急な石垣の2種類の畑を持っていらっしゃいます。

体験初日は、家からすぐの平らな畑で作業。

「てぼ」という籠を首から掛け、ハサミで1つ1つ丁寧に収穫。てぼにみかんをどんどん入れていき、満タンになったらコンテナに移す。この作業の繰り返しです。

ラジオを流してくださるので楽しく作業が捗ります。

一見、単純作業に思えるかもしれませんが、みかんの実1つ1つをじっくりみながら収穫するのは楽しすぎる!はさみで切りとるときの ぱちっという音、みかんの香り に癒されながら作業ができます。

いざ作業をしてみると、2時間は あっという間でした。休憩後、作業を再開し、お昼まであと2時間ほど頑張ります。

■休憩TIMEがいい。
畑でコーヒーやお茶、お菓子をいただいて一休み。
大自然の中での休憩は、最高に気持ちがいい!


2日目は、斜面が急な石垣で収穫に挑戦。

思ったよりもめちゃくちゃ急で、はじめはとても怯えていました。

休憩時間に海を見ながら食べるご飯は最高!!


一緒に作業をしたのは、おじ様おば様方。斜面に生えている木にもどんどん登っていく姿はまさに達人ベテランそのもの。その姿に圧倒されながらも、私も負けじと収穫をしました。

(斜面の中でも私たちは安全な場所で作業。スタッフの方にはとても優しくしていただきました。)

斜面での作業は、体力と共に気も疲れました。

いつも何気なくぱくぱくと食べていたみかん。
収穫がこんなにしんどい作業だとは思っていませんでした。
生産者さんの苦労を身をもって知ることで、みかん1つ1つに愛着が湧きさらに美味しく感じられました。


2.梱包作業
こたつファームさんでは、梱包も自分たちで行っています。

■作業の流れ
《①選別》
 まずは、大きさを機械でサイズを分けます。そして、その分けたみかんをさらに秀と優、無印という3つのランクに分けます。ランクを決めるのは、人の目。1つ1つ傷の多さや熟し方を長年の経験から見分けていくのです。

《②計量・梱包》
 選別されたみかんを10kgになるよう測り、箱を閉めたときにみかんが潰れないよう箱に入ったみかんの凸凹(でこぼこ)を平らに整えます。

《③完成》
 最後に箱を閉じる大きな機械に通し、箱を閉めて完成です。

みかんが潰れないように慎重に箱を閉じます。
収穫時期の倉庫はみかんだらけ。どんどん畑から運ばれてきます。


私たちがお手伝いさせていただいたのは、10kg測り平す(ならす)作業と箱を閉める作業です。10kgのみかんを運ぶことは、体力のいる作業でしたがもうすぐこの綺麗なみかんがお客さんの元に届くんだと思うと頑張ることができました。


・作業後の全身に染みわたる夕食🤤

17時。作業を終了し、みんなでご飯を作る時間です。
夕食作りは善兵衛農園さんで行いました。

おなかが減った5人の晩ご飯準備。お好み焼きや餃子などホットプレートが便利。
みんなで協力しながら、食材を切ったり調理を進めていきます。

お風呂に入る人をローテーションしながら、手際よく調理をしていきます。

みんな揃って、ようやくご飯。

1日の作業の感想を話し合ったりして盛り上がりながらご飯を食べました。タイトル通り、作業後にみんなで食べるご飯は格別。次の日の夜ご飯が毎日楽しみでした(笑)


・【共同生活といえば!】毎日の自由時間の過ごし方🎶

共同生活の醍醐味だいごみ、寝る前の自由時間です!

もちろん、自由時間なのですぐ寝るのもOKですし趣味の時間にしてもOK!

でも、私たちは毎日のようにみんなで集まりカードゲームをしたり映画を見たりしながらみかんを食べていました。

ほぼ初対面の私たちでしたが、日に日に仲良くなり最高に楽しかったです。

しかし、みんな疲れていて、次の日も朝早いので12時には寝ていました。

《縁農を通して》

・【努力と苦労の塊】みかん

私にとって最も身近な果物であるみかんは、多くの方の努力と苦労の塊でした。

みかん1本の木は、普通2年に1回しか実を付けません。

しかし生産者さんは、毎年みかんを収穫するために植え付けや仕立ての段階で工夫をしています。そして、私たち生活者はおいしいみかんを食べることができています。

また、みかんが大好物な鳥や猪などを避ける獣害対策も考えられています。


これらの気づきから私は、幼い頃から大好きで身近な果物みかんは今までより深いもの感じたし、もっと身近になりました。生産者さんの気持ちを知り、実際に作業した後に食べるみかんだからこそのおいしさを知りました。

・農作業じゃない、縁農であるということ

また、縁農は食・農に興味のある学生達との共同生活は自分の知識の幅を広げ刺激をもらえる貴重な機会。運営メンバーとして企画した後に、縁農に実際に参加することで、よりそのことを実感しました。

ー感動や達成感、楽しさをみんなで共有できる最高の時間。

ぜひ、みなさんも和歌山みかんと共に広がる素敵な世界に飛び込んでみませんか?

◆Writer: Hiyori Naka
◆Editor: Kanna Yamanaka


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 今後も少しずつですが、メンバー一同全力のnoteを更新していきます! お楽しみに! ▼現在、募集中の縁農や最新情報はSNSをCheck! https://linktr.ee/kanoru