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六人の嘘つきな大学生

単行本で売られてた時から気になっていた一冊。
文庫となってまた巡り合えたので購入することに。

1.小説のタイトル
「六人の嘘つきな大学生」

小説「六人の嘘つきな大学生」

2.あらすじ
IT企業の最終選考に残った六人の就活生。
企業から与えられた課題は、六人で最高のチームを作り上げディスカッションを行うというものであった。
六人はお互いのことを知るために心を開いて話し合い、「良いチームになれる」「全員で内定を貰い、この会社に就職しよう」と励み合っていた。

しかし、突如告げられた最終課題の変更。
「内定者は一人」。
そしてこの通達を受けた先に待ち受けていたのは、告発文。

犯人の目的、そして六人それぞれの嘘は何か。
2022年本屋大賞にノミネートされた小説。

3.感想
ディスカッション中に発見される六通の封筒。
そこには、知られざる過去や新たに発見される一人ひとりの本性。
徐々に暴かれていく真相に胸がドキドキ。

どれだけ親しくなっても、心を開いてくれたと感じても、この人良い人だなと思っても、実際のところ本人は本心を見せていない事の方が多い。

人は一面だけではなく、二面以上のものを持っている。それって当たり前のことだよな、と人間の本質的な部分を再確認した小説だった。

登場人物もそれぞれ色々な思いを抱えながら必死に就職出来るように戦っている姿が読んでいる時から伝わってきた。
私も友達の就活の話とかたくさん聞いてきたから、一緒に受ける周りの同世代はみんなライバルで、時にはネガティブになったり落ち込んだりするけどなんとか自分の気持ちを保って就活を続ける姿と、小説での登場人物の心情が少し重なってリアルに描かれていた。話の展開もポンポンポンっていくから続きが気になってあっという間に読了。
犯人を予想しながら読んでたけど、ちゃんと騙されました。笑

2024年に映画化されることが決定してるから、公開されたら見に行ってみよう。

是非、皆さんもこの本を読んで騙されてください。?(*´ω`*)(笑)


かん



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