翼猫(Tsubasa-neko)

十数年前ウェイスを受け「主たる障害・アスペルガー症候群、(現在名称ASD・自閉症スペク…

翼猫(Tsubasa-neko)

十数年前ウェイスを受け「主たる障害・アスペルガー症候群、(現在名称ASD・自閉症スペクトラム)追たる障害、ADHDとSLD(限局性学習障害)」と診断告知を受け発達の三つ巴の生きづらさを表現することで昇華させたい、その切なる願いが私を生かし続けている、そう感じる日々です。。。

マガジン

  • 翼猫の詩集{羊水・ようすい}

    2016年からnoteに載せてきた詩を手織(たお)るような想いをこめてまとめました。 小説同様、詩も一編、一編が愛おしい我が子達のような想いです。読んで下さるすべての方々にも深い愛と感謝をこめて…

  • 連載小説『恋する白猫』

    猫カフェ「スイートハート」の店員、山田光(やまだみつる)は自己肯定感が低くどこか卑屈な陰が否めないアラサー29歳。実家のある東北から離れ横浜で一人暮らし中。憧れの都会暮らしなのにいつもつきまとうさみしさと虚しさ、強い劣等感は消えないままだ、 猫カフェの常連客であるどこか訳あり風の年上女性、 亜希子に何故か心惹かれつつも女同士という思いからその気持ちをおくびにも出せずにいる光、 そんなある日、光は姉の瞬(まどか)の親友が自殺したことを知る。 のちにそのことに奇妙な附合、そしてある人物への疑惑を持つようになるが… 光、亜希子、姉の瞬 そして猫カフェのお客たち、 それぞれの人生が時折幽かに袖触れ合うほどに交差してゆくどこか不思議な物語。

  • 連載小説『エミリーキャット』

    (2018年・8月~現在も連載中)画商の彩は誰もが認めるキャリアウーマン、優しい年下の彼と婚約中。 然し本当は人知れず幸せよりも生きづらさに喘ぐ日々を送っている。彩はある日、森奥に棲む花屋のエミリーと出逢い、どこか不思議な彼女に惹かれてゆく。ふたりの絆が深まるにつれ同時に彩に芽生える疑惑の数々、エミリーは何故、森に棲んでいるのか? 何故、独りぽっちなのか? 疑いながらもエミリーを愛し、エミリーの世界に共感を覚える彩、夢幻と現実の狭間を行きつ戻りつしながらもふたりが親密さを増すことに連動するかのように、虚しく孤独な彩の人生が少しずつ変わり始める。ダークファンタジーロマンスとして絵を描くように、手織るように、紡ぐように一作一作、心を籠めて丁寧に書いています。 読んでくださる皆様に感謝、 (=^ェ^=)ノ♪

最近の記事

  • 固定された記事

荷物に聴いてくれ(短編小説・改訂)

《あらすじ》 背負った荷物が生まれつき我が身の一部である醜く不運な男がその荷物から逃れようと様々な手を使って苦闘するが… 〔本文〕 彼は日常生活の中で異様に大きな荷物を引きずって歩いていたので誰からも相手にされなかった。 その荷物を引きずって歩く姿がいかに醜悪なものであるかを彼は充分に知っていたのだが彼にはそれをどうすることも出来なかったのだ。 彼はバスに毎日同時刻に乗ってくる美しい女に恋をした。 彼女はどうやら近所の大学生のようだった。 そう、彼はバスの運転手だった。

    • 悔しい悲しい立ち直れない 今回はもう…いくらなんでも …このままもう死にたい もう耐えられない、 痛い苦しい楽になりたい、 それでも書きたい 書きたいほうが強い 書きたいほうが強い

      • noteの電話番号(フリーダイヤル)を知りたい、あったら直訴したいシステムだらけだ 安心して書いて安心して掲載できるところがほしい、 既に載せていた消えた作品(連載の4章)前と同じように完成させる自信は今の体調の私にはとても無い 痛みと嘔吐でもう…悔しい

        • 独りぽっちの龍(詩)

          貴男を見たよずっとずっと居たのね そこに、 でも私は一度も知らなかった、 見なかった、 考えもしなかった、 でも貴男はずっとそこにいたのね 無い天を睨み見つめるその瞳の先に見えたの、 無いものが在るのを 有限無限、それすら見失った大地の底知れなさと生きたいと叫び、その窄(せま)き夢見る人の声を、貴男はただただ聴いていた、 そして見守っていた だってその肉体は今や無いから… もう無いのに、 あぁ無いのに、 無いはずなのに、 いつか翠の龍は蘇る 碧い龍は空を睨み涙すら慰謝

        • 固定された記事

        荷物に聴いてくれ(短編小説・改訂)

        • 悔しい悲しい立ち直れない 今回はもう…いくらなんでも …このままもう死にたい もう耐えられない、 痛い苦しい楽になりたい、 それでも書きたい 書きたいほうが強い 書きたいほうが強い

        • noteの電話番号(フリーダイヤル)を知りたい、あったら直訴したいシステムだらけだ 安心して書いて安心して掲載できるところがほしい、 既に載せていた消えた作品(連載の4章)前と同じように完成させる自信は今の体調の私にはとても無い 痛みと嘔吐でもう…悔しい

        • 独りぽっちの龍(詩)

        マガジン

        • 翼猫の詩集{羊水・ようすい}
          18本
        • 連載小説『恋する白猫』
          4本
        • 連載小説『エミリーキャット』
          79本

        記事

          note機能に翻弄、恋する白猫第4章の「美しい星」消えた…

          二重画面で書いてますどちらかを選択してくださいとの しょっ中出てくる二者択一の画面、どちらかを選ばねば前へ進めず書くことも出来なくなるためいつも現在の画面を選んでいました。 また他にもよく意味のわからない選択肢の画面が幾度となく出てきてしまうためいつもとても混乱し、頭を痛めていました。 今日、連載小説「恋する白猫」のいつも載せていた〈第◯話おわり 〉というのを書き足すために既に載っていた第4章を触ろうとしたらよく解らない二者択一の画面がでてきました。 不安でいっぱいになったの

          note機能に翻弄、恋する白猫第4章の「美しい星」消えた…

          noteの機能に苦しんでます何故いつも全身全霊の作品を潰される??作品への殺意すら感じるnoteの悪意的機能?

          現在、闘病中です こんなことを書くのは本来不本意なのですがかなり具合が凄まじく悪い中、それでも自分の機嫌をとりながら書く喜びに徹していました。今の私には他に何があるというのでしょう? それでも良作が書け載せられることは私にとっては苦痛の中、 まさに生きる喜びでした ですが他のクリエイターさん達の記事にもあるように、下書きが消える またその下書きがなんとか見つけ出せたとしても幾種類も一気に出てきてしまうため混乱する、という弊害がクリエイター達をとても苦しめ続けています それ

          noteの機能に苦しんでます何故いつも全身全霊の作品を潰される??作品への殺意すら感じるnoteの悪意的機能?

          連載小説『恋する白猫』第五章・白魔

          駅のホームはひとけの失せたその一瞬、水気を失い固く締まって凍りついた雪をホームのそこ此処(ここ)に崩れかけた障壁のように残していた。 そしてそれらはまるで薄汚れて巨大な盛り塩のように今の光(みつる)には見えた。 遠く湖面へと張り出す突堤のように突き出して見える駅のホームも、その先に延び拡がり蛇行しつつもまた交わる線路の行く末すらも、今の光の眼には全てがモノクロームの世界への続きのようにしか見えない。 ホームに在る小さな暖房付きの待合い室を切望した光は濃霧のような白い吐息と

          連載小説『恋する白猫』第五章・白魔

          怖くて壊れそうです…

          実は先月の半ば過ぎくらいにネットカフェの椅子で転倒してしまい脊椎を骨折してしまいました。 脊椎といっても首下くらいの上のほうで現在歩くことは出来ます。 ネットカフェの滑車付きの椅子で創作中床が硬いツルツルの床面であった為滑ってしまい床に椅子ごと投げ出されるようにして私は叩きつけられました。 激痛の嵐の中荷物をまとめて這うように廊下へ出ると店員さんを呼び救急車で運ばれたのですが、あの激痛は恐ろしかったけれど今月になってもしぶとく続き今もベッドの起き臥しがとても時間がかかって大

          怖くて壊れそうです…

          連載小説『恋する白猫』第三章・クロワッサン

          ほぼ1年ぶりに逢う両親は大層、太った以外はあまり変わらない、 むしろ歳より若々しいくらいだが、母はそのことをここぞとばかりに自慢げにこう力説した。 『人間ってね、 あんまりガリガリだと老けて見えちゃうものなのよ、 貧相っていうのかね、私もお父さんもふっくらしてるから顔もパーンと張ってて色艶もいいし、健康的に見えるでしょ? 私達が若々しく見えるのはその為よ、 欲望に無闇と逆らわないの、 あんまり我慢せず食べたいものは食べる、それが若さの秘訣ね』 そう言いながら食卓の上にある

          連載小説『恋する白猫』第三章・クロワッサン

          連載小説『恋する白猫』第ニ章・噂

          亜希子の飲む“夜の珈琲”を淹れた後、光(みつる)はそれを持って、もと喫茶店の古くて狭い厨房から猫部屋へと出た。 そこで胸にスミ子を抱き寄せてソファーに座る亜希子がスミ子に向かって小声で何かを頻(しき)りに囁やきかける姿を、光は思わず立ち止まって凝視(み)た。 白猫スミ子の耳はさながら粉砂糖をまぶした羽二重餅(はぶたえもち)を薄く延ばして三角形にしたような耳である。 そしてその表も裏も淡く仄甘い生きた桜の花平そっくりの鴇(とき)いろで、それが更に乙女椿のような薄紅へと変容し

          連載小説『恋する白猫』第ニ章・噂

          連載小説『恋する白猫』第一章・スイートハート

          『スミ子、スミちゃん! ゴハンだよっ 早くお上がり』 光(みつる)は出窓にちんまりと座る白猫に向かってそう言った。 しかし‘’スミ子‘’はもう1時間も前からその窓辺に座り、 三角形の大きな耳以外微動だにせず、まるで猫の置き物のようだ。 パステルカラーの電飾が絡み合いうねうねと窓枠に伝うその出窓にスミ子はもう一時間近くも座り続けている。 猫にとっての一時間とは人間の体感に換算すると一体何時間くらいなのだろうと光は思った。 夕刻過ぎて既に店々のシャッターが一斉に閉まりつつ

          連載小説『恋する白猫』第一章・スイートハート

          この世界に生まれてきてくれて有り難う、私と出逢ってくれて有り難う20年一緒に生きてくれて本当に有り難う貴方でよかった、貴方でないと駄目だった…   

          11月の7日の明け方四時20分、私のベッドで我が愛猫が逝きました。 最後、喉が渇いているのが解った為シリンジでお水を3回に分けてゆっくり飲ませると上手に飲んでくれました。 二十年前、同じキジトラ3兄弟揃って段ボールへ入れられたまま、ガムテで固く封じられ、ゴミの集積所へうちの坊やは遺棄されていたのです。ゴミ収集車へすんでのところでおじさんに投げ込まれそうなところ中から聴こえてくる弱々しいミャアミャアに気づき段ボール箱をこじ開けると中から三つ子のキジトラの男の子ばかりがパッチリと

          この世界に生まれてきてくれて有り難う、私と出逢ってくれて有り難う20年一緒に生きてくれて本当に有り難う貴方でよかった、貴方でないと駄目だった…   

          note・shock! 未完成の詩作がアップする操作をしていないのにいきなり勝手にアップされてしまい、またそれが下書きへ降りてくれずフリーズ、やっとの思いで取り下げたものの今日の日付けで載ってたけどもともと2016年作品なんだけどな、これだからnote不安定でやってて怖い時がある

          note・shock! 未完成の詩作がアップする操作をしていないのにいきなり勝手にアップされてしまい、またそれが下書きへ降りてくれずフリーズ、やっとの思いで取り下げたものの今日の日付けで載ってたけどもともと2016年作品なんだけどな、これだからnote不安定でやってて怖い時がある

          ドールハウスの疼痛

          『痛い痛い頭蓋骨の中で私は独りぽっち』 と十代の時に書いた…… でもその時の私はまだ知らなかった おかしいなとは感じていた 起居の中にも液体化した違和感が流れ込みそれを止めることが出来なかった、 やがてどうしても止められない『ソレ』を私は諦めた、 見て見ないフリをしていた時期もあったが我が身の奇異さを見て見ぬフリは意外と苦しい、 狭い部屋に私のあの子は住んでいる、 痛い頭蓋骨の奥のその狭い狭いドールハウスに棲まうあの子、 よく肥って醜いあのひとが赤い赤い

          ドールハウスの疼痛

          小説『エミリーキャット』第79章・It's not a coincidence

          『またあんた達なんだぁって思ったわよ』 という口ぶりを聞いて病院のベッドの上の慎哉は心の中で“オカマみたいな口ききやがって”と呟いた。 しかしじっと睨みつけるような慎哉の顔を見もせずにメンデルスゾーンコップは慎哉の傍に座る彩にだけ熱心に話しかけた。 『でもさぁ、あんなビルの4階建てくらいはあろうか?って高いとこから真っ逆さまにおっこちたら普通死ぬよ? 下、アスファルトだからね、 九死に一生を得たとしたってさ、首の骨折ったり頭蓋骨骨折とか… 陥没とかね? 生涯車椅子とかそ

          小説『エミリーキャット』第79章・It's not a coincidence

          小説『エミリーキャット』第78章・真昼の決闘

          陸橋の階段を登りながら、彩は憂鬱な思いでそっと後ろを振り返った。 怒気を含み、尖った眼差しの慎哉が背後の階段を彩を見上げながらひたひたと登ってくるのを、まるで見てはいけないものを見てしまったかのような気持ちとなって彼女は思わず顔を背けた。 階段を登り切って暫くふたりは前後一列となり何事も無いように歩いていたが、やがて耐え切れないといった様子で彩が振り返り、ふたりは向かい合って対峙した。 『なんだよ?買い物に行くんじゃないのか?』 『独りで行かせてよ 子供のお遣いじゃな

          小説『エミリーキャット』第78章・真昼の決闘