翼猫(Tsubasa-neko)

数年前ウェイス・スリーを受けASDの告知を受けました。その後ADHD、LDもある事が判明。診断名は『アスペルガー』。でも一見、普通だし生きづらさは伝わらない。書くことは私の命であり魂そのものです。双親とも知らずに育ち時々、愛猫と『うちらおんなじやんね~』と云っています(^_^;)

小説『エミリーキャット』第21章・幻惑ドライブ再び

『運転手さんとエミリーってどういう関係なの? エミリーは深夜でも来てくれる馴染みの運転手さんだって言ってたけど』 『おら、エミリーさん、いや、エミリーちゃんがまだ…

小説『エミリーキャット』第20章・アンダー・ザ・ローズ

ひた走るタクシーの中、いつの間にか彩は眠っていた。 夢の中で月の光に洗われた小さな頭部が蜜色に照り映え、まるで月輪(げつりん)を被ったかのように見える幼い少女の髪…

小説『エミリーキャット』第19章・森は生きている

大きく渦を巻くようなマジェンダの濃霧(のうむ)は、妖しく動く大理石模様のようにゆっくりと流れていたがタクシーが振り切るように疾走するうち徐々に晴れてきた。 とはい…

小説『エミリーキャット』第18章 ドリーム・アフター・ドリーム

彩は再び目が覚めた。 自分が何故まるで意識を失うように、いつの間にか眠ってしまっているのかが解らなくて不安が昂じたが、自分がエミリーの膝枕で目覚めたことを理解し…

小説『エミリーキャット』第17章・真夜中に咲くマーガレット

彩は食べながらふとキッチンの床にある非常にオールドファッションなペールグリーンの石油ストーブを見つけて、思わず囁く必要も無いのにこう囁いた 。 『このストーブ、イ…

小説『エミリーキャット』第16章  チャイはいかが?

エミリーは彩の深い想いには微塵も気づかぬ様子で懸命に、まるで生まれて初めてのような真摯な様子でミルクを温め始めた。 彼女はやがてノンラベルの不思議な形の硝子瓶に…