【学校設計#2】設計意図は運用する方にも説明しよう
学校を設計する際に気を配ると良いことシリーズ。
第2回目は、『設計意図は運用する方にも説明しよう』という話。
かっこいい建物を設計しても、運用していく学校が使いこなせないと残念な結果を生んでしまいます。そんなことにならないように、きちんと設計意図を説明し、理解を得て運用してもらいましょう。
学校というのは様々な授業や部活動が行われています。そのすべての活動を分け隔てなく見ることができれば、生徒は絶対に良い刺激を受けます。
私の設計した体育館は、中の様子が見えるように体育館の1面をガラス張りにしました!体育の授業を受けていない生徒も、体育館での部活動に入っていない生徒も体育館の前を通ると中の様子が垣間見れ、とてもワクワクします。
しかし、、
竣工後に学校へ行ってみると、そのガラス一面に黒いカーテンが。。。中の様子は全く見えず残念な結果に。。。
学校の方に話を聞いてみると、ボールがぶつかってガラスが割れると困るのでカーテンを設置したとのこと。。。
設計の時に設計意図を説明し、ガラスについても学校の部活動では割れることがないようなガラス厚としたのに、運用する方には伝わっていなかったようです。
設計者が打合せする相手と実際に運用する方が同一人物ではないことはよくあることです。そのことを理解し、いつも打合せしている方が運用する方にも説明できるような分かりやすい資料を作成し、運用する方にも理解してもらえるようにしましょう。
たまには運用する側の方も打合せに来て頂いて、運用含めてONE TEAMで設計することがとても重要であることを思い知らされた出来事でした。
設計意図は運用する方にも説明しようという話でした。
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