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【国際結婚】フランスの家族観

最初に書いておくと、家族観を語れるほどフランスの家庭事情に詳しいわけではないです。パートナーと自分はもともと日本で出会って、一緒に暮らし始めたのも日本で、彼が合わせてくれていた面が大きいのでしょうが「フランス式」を意識して夫婦生活を築いたことはありません。
付き合い立て当初の時、会う頻度や連絡頻度でだいぶ揉めたので(主に私の出不精・連絡無精が原因)、ある程度諦めてくれた点はあるのかも…すまん。

義実家も私が直接的に関わるのはクリスマスのながーーーいランチのみ(2023年末は13時に始まって終わったのが21時過ぎ!さすがにフランス人の友達に言わせても長すぎるらしいです)なので、THEフランスのご家庭と頻繁な交流があるわけではありません。

ただ、パートナーを見ていて思うのは、単純に実家との付き合いの密さは彼の方が断然上だなということ。日本にいた頃はお母さんと頻繁にテレビ電話をしていましたし、話から推測するにテキストでのやり取りも多いっぽい。とはいえ、知り合いでは週2は絶対電話するところもあるようで、そこまで頻繁ではないのですが。
そういえば、アメリカの大学院にいた頃も周りの友達(アジア出身もアフリカ出身も)も家族との連絡頻度高いなと驚いたものでした。

以前、友人とそんな話をしていた時に気づいたのが、日本だと身内に対しての方が甘えが出て、他人に対しては「ちゃんと」しないとという意識が強いけど、海外だと逆だよねということ。
海外…というと主語が大きすぎますが、少なくともフランスだと、自分を中心に<家族・友人・知り合い>と関係性の輪が広がるとしたら、内側(家族)に対して「ちゃんと大切にしなきゃ」という意識が強いのかなと。「家族を大切にする」って色んなやり方があると思うのですが、フランスの場合、電話するとか、食事を一緒に取るとか、せかせかしないで「時間を一緒に過ごす」という意味が強いように思います。

一方で日本でいう「家族を大切にする」は、親が子を、親が年をとったら子が親を「面倒を見る」という感覚が強いイメージ…どうですかね、私の感覚なので、もちろん様々な考え方があるとは思いますが。
フランスだと、もちろん家庭によると思いますが、少なくとも自分の周りでは、老後の親の面倒を見るとか(ある程度は見ると思いますが日本ほどそこへの責任度が高くないというか)、里帰り出産で手伝うとかは逆にあまりない気がします(なので、私の親が出産時からしばらく来てくれる予定ですが、フランス義実家サイドにどう思われてるか少し気になったり…)。

一般的に西洋の方は個人主義、東洋の方は集団・家族主義なんて言ったりしますが、それだけじゃ割り切れないのが文化の面白さだよなぁと改めて思ったのでした。

そういえば、フランス人の友人が日本行った時に「一人でもレストランとかでご飯を食べやすくてすごい!」と感動していました。フランスも日本も食に対するこだわりは強いと思いますが、フランスは美味しいかどうかだけでなく「食を誰かとシェアする時間」がとても大事なんですよね。友人の発言を受けて、それはそれでプレッシャーなんだ…というのも新しい気付きでしたが、私の場合は極端に毎日のご飯をせかせか食べることに慣れすぎてしまったので、もう少し家族との会話の時間として大事にしようと反省しました…。

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