見出し画像

【アメリカ大学院】留学して結局どうだった?って話

私は2021年9月から2023年5月までの1年8ヶ月、アメリカの教育大学院に通っていました。
※とはいえそのうち数ヶ月はインターンなので、大学院で授業を取っていたのは実質1年程度です。

準備がぎりぎりすぎて、反面教師にしていただきたい大学院出願(1月出願に向けて、応募しようと決めたのが9月)についてはまた機会があるとしたら書くとして、今回はアメリカの大学院に進学して結局どうだった?という振り返りを書きたいと思います。
結論から言えば、とても良かったですし、ぎりぎり準備でどうにかした当時の自分を褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。とはいえ大変だったこともたくさんあるので記憶が薄れないうちに書き留めておきたいと思います。


やっぱり結局、英語の問題

私は日本語ならあと1.5倍ぐらい頭良いのに…!と常に吠えてました。果たしてそれが本当かは置いておいて。
英語に関して特に辛かったのは、1) 授業のディスカッションに参加できない問題、2) Chit-chatできない問題、3) リーディング集中力が続かない問題、です。

3のリーディングに関しては辛いとはいえ、時間にある程度余裕があれば気分転換しつつ頑張れますし、DeepLに助けてもらいつつどうにかなっていました。

問題は1,2です。2が孤独感が増すという意味で一番辛かったかも…笑
リスニングはある程度できているはずではあるのですが、ちょっとでも分かってないことがあると、自分、本当にここまでの議論を踏まえて話せてるのかな?と不安になって発言ができないということがひたすら続きました。なんなら、文脈がある程度分かっている授業より、どんな話が飛んでくるか分からないchit-chatの方が緊張しました。周りもうるさいし、バーでの会話が英会話の中で一番難易度高いと今でも思ってます。
とはいえ、途中で、あれ、みんなもあんま大して議論を全部分かって発言してるわけじゃないんじゃない?何ならそれまでの話ガン無視で発言する人結構いるな?ということに気づいて、少し気持ちが楽になりました。一回の授業で最低一回は発言しようと決めて過ごしていました。

とはいえ、私がいたプログラムは国際教育開発関係で、言語・文化の壁を越えて一緒にやっていこうという価値観が強く尊重されていたこと、80%が留学生で(高校からアメリカという人も多く、私みたいに英語でがっつり勉強・仕事したことないですという層は少なかったですが…)英語ネイティブがめちゃくちゃ気を遣ってくれていたこともあり、だいぶ恵まれていた環境だったとは思います。

語学面で不利なのをカバーする何かがほしい

言語というコミュニケーションの土台が揺らぐと、自分自身の全てに対して自信なくなりませんか?私は結構これで心がずたずたになり…かけました。
が、意図していなかったものの良かったのが、最初の学期で(語学に関係なく)自分はこれが得意だぞと周りに言える分野ができたことでした。私にとってそれは研究手法(特に量的調査と呼ばれる、統計解析周りの分野)を極めることです。
前述の通り、私は国際教育開発の勉強をしていました。教育関係一般なのか分かりませんが、少なくとも私のプログラムにはいわゆる数字に強い・興味がある人が少なかったんですね。私は大学院前の仕事で多少その周りに触れていて、そもそも大学院進学もその分野の専門性をつけたいと思って決めたものでした。なので、多少周りより基礎知識があり、最初の学期から応用コースを取れたので、この人はここに強みがあるんだなというのが分かってもらいやすかったと思います。
とはいえ、もともと大学受験数学が大嫌いだった日本でいういわゆるド文系で、本当に専門として深めていらっしゃる方々には遥かに及ばないレベルなので、今の仕事でも日々勉強ではありますが…。
たまたま、自分が得意(としたい)分野が周りと被りにくかったのは本当にラッキーだったなと思います。そしてまた、就職においてもその分野のスキルに期待いただいてインターンからそのまま社員登用に繋がりました。

日本ではなく海外で進学した意味はあった?

これは結局、専門分野によるのかなと思います。私の場合、そもそも日本国内の大学院でこれだ!としっくりくるプログラム・先生を見つけられなかったので、アメリカ進学となりました。
とはいえ、もしかしたら、勉強できる内容自体は日本の大学院にいても大きく変わらないのかもしれません。ただ、やはり教授や世界中から集まるプログラムメイトとのネットワーキングはとても貴重な財産になりました。特に今後、開発分野でキャリアを築いていきたい身にとってはとても重要な点だったなと思います。あと、アメリカ国内の学会に比較的参加しやすいのも良かったです。
※博士課程だとまた大きく違うと思いますが、修士課程の学生としての教授との関係性の作り方はなかなか試行錯誤した点もあったので、また記事にしたいと思います。
また、大学院進学時点で日本国外に出ていなかったら、何だかんだその後も日本に留まっていた気がするので、「いつか国外に出たい」を実現するタイミングとしては良かったのかなと。単純にsurviveしたぞという自信にもなりましたし。

一方で、アメリカの大学院からのアメリカのNPO就職となったので、逆に、日本(に限らないですがアメリカ以外)の開発業界にも触れたいという気持ちが最近芽生えています。どうしてもその国の二国間開発援助の方向性に左右されるので、もう少し色々な考え方に触れたいなと。

この記事を書きつつ、あれだけ2年弱、勉強を頑張っていた自分に対して、最近の自分の怠惰さに反省の念が芽生えてきました。卒業してから全く論文も読んでいませんし、当時よく分からなかったけど、もう少し勉強してから読み返そうと思った本も積読のままですし、気合を入れなおそうと思います…!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?