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風邪2

数日前、耳鼻科で風邪と診断されたが、違和感があり翌々日に別の病院で検査すると、現在世界で最も著名なウイルスにおけるところの陽性だった。
困ったものである。

発症日はおそらく十日以上前だが、今もしつこく咳と目の充血が続いている。
浅草のホッピー通りで極限まで酔っぱらった後に隅田川に飛び込んだアラサーフリーターのような様相である。ほぼ等身大の自分ともいえる。

昨日までは頭がぼうっとして何も文章が浮かばず、集中力が皆無だったが今日はようやくnoteの投稿ができる。


しんどい時は、スーツさんという素晴らしいyoutubeの方がイタリアのローマに行った時の動画などを見て気を紛らわした。

確かに面白いし旅行した気分になれるのだが、どれだけ素晴らしい動画でも見るだけという受け身の状態が続くと、何もできない自分が強調される結果になってしまった。

受け身なりに積極的に、と思ったりするのだが、掃除と洗濯をするくらいしかできず、コーヒーの焙煎の本を読んでも全然頭に入ってこず、結局寝てしまうのだった。

そういう人は世の中に、今まさにこのウイルスが流行しているのだから、世界中にたくさんいるのだろう。

治るまで好きなだけ寝れる。といえば聞こえはいいかもしれないが、寝ることなんて12時間寝てしまえば飽きてしまう。

小学生の時の夏休みは8月の花火大会が終わった後からは貯金を食いつぶしているような感覚で退屈だったし、大学生の長すぎる春休みも予定を埋めることにあくせくしていた。
昔から、茫漠とした時間を与えられても上手く使えない。

脱線するが、電車に乗っているとよく大学生のグループが「この前、ユニバ行ったんだけど、めっちゃ楽しかった☆」と話しているのを聞く。

すごいと思う。
よくそんな一言で締めくくれるなぁと感心する。

僕にはユニバこそ茫漠とした砂漠ではないのかと思う。
僕はああいうTHE娯楽。みたいな土地に行くと逆にどうしていいのか分からなくなってしまう。
友達とならまだ大丈夫だが、一人で焼肉とかユニバとかディズニーに行くののは絶対に不可能である。
そういった広大な施設に一人で行って動画を撮りyoutubeにアップして収入を得ている人は、もう完全に自分とは違う人種だなと思い、その多様な能力と行動力に尊敬する。



大意を考えずに書き始めてしまったが、思うのは、病気になった時の自分も一人の本当の自分なのだと思う。
こんなに苦しい時は本来の自分じゃない。だから早く治さないと。と思ったが、そうではないと今は思う。
病気になることは誰にでもあるし、期間も1日から数十年に及ぶ場合もある。そうなった時、調子の良かった時と悪い時を比べても仕方がないのだ。人と比べ過ぎるのも良くないが、理想の自分と今の自分を比べるのも自分を苦しくさせてしまう気がする。

だから、今回世界的に著名なブームに乗ったことで、その症状がどういったものかを身を持って知ることができたし、今度同じ経験をした人とできる話の幅も広がると思う。やはり、これは良い経験になる。というか、する。と考えを切り替えることが大切だと感じている。


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