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激辛(No spicy, No eating)

こんにちは、kannesugiです。
今でこそ激辛好きで、度々肛門に負荷をかけすぎる僕ですが、幼少期はもちろん辛い物を食べられた訳ではない。いくら、タイ人の母親を持とうと日本で生まれ育った僕も小さい頃は星の王子様カレーが大好物だった。
辛みをうま味と理解した時をはっきりと覚えている。
これまた新宿が舞台となる。今から20年前、ルミネの地下に大人気のタイ料理屋があった。夜になると若いサラリーマンとOLで席が埋まり並ぶような人気店であった。タイ人の母も認める本場の味というやつで、20年前のタイ料理好きには貴重なお店だったんだろう。
タイの屋台と同じくアルミの安っぽいテーブルとプラスチックの丸椅子に腰かけて、大都会の雑踏。そこはルミネに居ながらほぼほぼバンコクの様な活気があった。

前稿のイベントは、たまに夕食になることもあり、何度かこの店にも連れて行ってもらった。結婚前に両親がデートで来たとか言ってたような。。
お子ちゃまだった僕たちは毎度、カオマンガイやパッタイなど辛くないタイ料理を食べていたのだが、その日は隣の席のお兄さんが食べているひき肉料理がとにかく魅力的に見えた。料理がおいしそうであったのか、連れているお姉さんが綺麗でそのお兄さんにあやかりたかったのか、母の忠告を無視してガッパオを注文した。
フチが少し焦げたカリカリの目玉焼きが乗り、ニンニクとバジルとナンプラーの強烈な香り。ちらほらひき肉から顔を出す赤唐辛子。正直食べられるか不安になった。けどカッコつけた手前、ガキとは言え男子。
「ええい、ままよ!」と言ったかは知らないが、覚悟を決めて食べた。
辛い、
辛い、
辛い、
うっま!!

水で腹をぱんぱんにしながら完食した。

辛味耐性を会得した僕は、今や自宅に数種類の唐辛子を備蓄するようになるまでに成長した。
生赤とうがらし(プリック)、生青とうがらし、タイの乾燥とうがらし、ペペロンチーノピッコロ、カイエンペッパー、ハラペーニョ。
料理に合わせて唐辛子を使い分けるようになるまでこじらせています。


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