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春のお彼岸、1024人のご先祖さまに感謝する春分の日


明日19日から三連休ですね。
三連休でゆっくり休んだり、家族で楽しんだり、好きな趣味に時間を費やすことはとても有意義なことだと思います。

21日は春分の日、春の始まりの日です。
春分の日は秋分の日と同じく昼と夜の長さが同じになる日で、夏至は昼が一番長い日、冬至が夜が一番長い日なのはご存知の通りです。

また、春分の日は春のお彼岸の中日でもあります。
仏教的には「彼岸はあの世」「此岸(しがん)を現世」と言います。昼と夜が同じ長さということで、三途の川が間を分けている彼岸と此岸が一番近くになることで、
ご先祖がより身近になる日として、お墓参りをする風習が昔からあるのです。

最近ではその風習もだいぶ薄くなっていますね。お彼岸の意味を知って、お墓参りに行く方や仏壇に手を合わせる方はどれくらいいるでしょうか?お墓が遠方にあって行けない、長男筋ではないので仏壇がないという物理的なことももちろんあるとは思いますが、誰でも手を合わせ心の中でご先祖に感謝することはできます。

ではなぜ日本人固有の先祖に感謝する風習があるのか?ですが、

「あなたは誰ですか?」と私が問いかけられたら、
「漢那英樹です」と答えます、それは自我の側面で、
「漢那英樹は誰ですか?」と聞かれたら
「ご先祖さまの集合体です」と答えます。      それが「人間の本質」だからです。

この答えは誰も否定できないと思います。

自分の体を自分で創った人は世界中探してもいませんよね。誰しも「父親、母親」の遺伝子を受け継いで生まれ、「両親」もまた父方、母方の「祖父母」の遺伝子を受け継いで生まれ、「祖父母」も更に父方、母方の「曾祖父母」からの遺伝子で受け継いで生まれてきています。10代遡れば「1024名」のご先祖が存在し、20代遡れば「乗」の倍数になりますので数え切れないくらいご先祖がいることになります。


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もちろん顔も名前も知りませんから実感が湧かないのは皆んな同じだと思いますが、仮にそのご先祖がひとりでも別の人だったとしたら、

「今の私は存在していません」

遺伝子とは、「遺し伝える子どもへ」と書くことからも連綿とした奇跡的な縁で繋がってきた男と女の出会いが人の命を繋げてきたわけです。その先頭が私であり貴方なわけです(お子さんがいる方は更に繋がった遺伝子が生まれていることになりますね。


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父と母から遡り、ご先祖の無数の男と女の奇跡的な出会いが私の命を存在させてくれたわけです。これを知った時、私は感動し漢那家の全てのご先祖さまにただただ「ありがとうございます」という気持ちだけでした。

「人間、自分で生きることはできますが、自分で生まれることはできません」

連綿として繋がった遺伝子というリレーのバトンを渡されてきた、それが本来の私であり貴方です。

私は21日のお彼岸には墓参りをし、ぼた餅を供えて1024名のご先祖、そしてそれ以前の数え切れないご先祖に手を合わせに行きます。

自分のアイデンティティであるご先祖を大切に思うことは、自分を大切にすることでもありますし、自分を大切にしないことは、ご先祖を大切にしないことになると思います、遺伝子で繋がっているわけですから。




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