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突撃!!隣のCIリニューアル イベントレポ

こんにちは! UI/UXデザイナーのkannaです。昨年末に参加してきたデザイナーズイベントがすごく勉強になったので、レポートにまとめてみました。ロゴのリニューアルをする際の参考になれればとても嬉しいです。

最近CI(ロゴ)リニューアルを実施した会社のデザイナーさん達が、パネルディスカッション形式でリニューアルをした時の社内の動きやキーポイント、どんな課題がありそれに立ち向かって解決したのかを体験談としてお話してくれるというレア&探究心をくすぐるイベントです。
普段なかなかデザイナーの先輩方の体験談を直接聞くチャンスがないので、それができるという幸せを噛み締めつつ、各場面のシーンを妄想しながらお話を聞いていました。

                        -------🎧 企画運営-株式会社voicy 🎧-------                       

📢SPEAKER
株式会社Voicy 京谷 実穂 / VUI/VUXデザイナー
株式会社DONGURI 永井 大輔 / Webデザイナー
株式会社DONGURI 今市 達也 / タイポグラフィックデザイナー
株式会社アトラエ 新垣 圭悟 / UIUXデザイナー

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イベント開催場所は、株式会社Voicyさんが入っているビルの11階イベントスペースで、入り口入ってすぐのところに軽く腰掛けて談話できる木製の緩やかな階段が数段あって超オシャレでした…✨✨✨

そもそもCIってなに?

CIと聴いてすぐにピンとこない方もいますよね。業界の人間以外には聞き慣れないワードかもしれないので、どんな意味なのか軽く触れておきます。

CIとは、コーポレート・アイデンティティ(英: corporate identity )の略です。それを見れば「アレだ!」と認識できるものです。人間の場合はその人の外見・顔で「そのヒトだ」と判断できますよね。それと同じように組織をパッと見で判断できるようにするもので、例えば一口かじられたリンゴマークをみたら「アップル社のマーク!」と判りますよね。そういったものがCIになります。

CIはその組織を見た目で体現できているかどうかがポイントとなります。
安価なものはパッとみて直感的に安いと分かり、高価なものはそのCIからも高い物だと認識されなければなりません。自分ではなく、他人が見てそう思えるかどうかが重要なのです。(ここ大事!)

株式会社VoicyのCIリニューアル

●ロゴリニューアルの背景
2016年にボイスメディアとしてスタートしたVoicyは「音声×テクノロジーでワクワクする社会をつくる」をVISIONに掲げ、ユーザーが自由に音声配信できるサービスを軸にしてきました。その後会社が成長するにつれ、新事業してインフラを目指したいと思ったときに、

社会の中で信頼される音声のインフラを提供する企業としての公正さ
テクノロジー企業の洗練さ

この双方を体現する必要性があり、旧ロゴのもつ温かさや柔らかさに課題を感じたのだそうです。その後CIを約10ヶ月かけてリデザインを行い、何度も繰り返し微調整をして現在のインパクトの強さと音の力強さを兼ね備えたロゴが誕生したのです。ロゴは作って終わりではなく、その時の会社の発展と共に姿かたちを進化させていくものなのだという学びになりました。

🔶意識したPOINT🔶
・LOVE TAP VOICE(声に手を添える)サービス
・音声の文化を作っていくというコンセプト
・生活の中に溶け込めるようなデザイン

voicyさんのロゴを初めて見た時、メリハリのあるオレンジ色と存在感を感じる角が少し丸いweightのあるfontが印象的で記憶に残りやすいロゴだなと個人的には感じました。

WEBデザイナー時代に自分もロゴ制作をしたことはありますが、専門知識もなく経験もスキルもないままに3日〜1週間という無茶振りなスケジュールの中で制作し、使用マニュアルもないままにロゴを納品していたのを思い出して、凄まじく恥ずかしい気持ちになりました。しかしそういった経験をしたからこそデザインのあるべき姿が分かったとも言えるのでよしとします。

少し脱線したので話をもとに戻しまして…voicyさんのCIリニューアルについてはvoicyデザイナーの京谷さんが記事を公開してくれているので、気になる方は是非下記リンクからどうぞ!

voicyのCIリニューアルの詳細記事はこちら▼


株式会社DONGURIのCIリニューアル

●ロゴリニューアルの背景
株式会社DONGURIはあらゆる専門家が集まり、コラボレートしながら組織や事業にあるさまざまな課題を解決するコミュニティを運営している会社です。事業を拡大し多様化しすぎた為、「PLAYGROUND」というワードだけでは納得感の高い方向性が見出せなくなり、CIをリニューアルすることになったとのことです。

🔶CIリニューアルをするために最初にやったこと🔶
・社員全員で合宿する(上層部は参加しない)
・トップダウンの話をしない

ロゴリニューアルと言うと、すでに決定したものが通達されてそれに従業員が共感していく場合が多いのですが、DONGURIさんの場合はリニューアルに着手する前に一人ひとりの「認識」を確認し、それを「共通化」するというプロセスを踏んだわけです。何度も「言葉での対話」を重ね、リニューアルのプロジェクトに全員が関わることで個々のCIに対する想いも強くなり、結果的に絆も強まりみんなで同じ方向を向いていけるということです。

2つのMISSIONを表現できるCIを考える
・PLAYGROUND
・GAME CHANGE

●インスピレーションは映画の登場人物から
タイポグラフィックデザイナーの今市さんのお話ですごく印象に残ったのが、CIをビジュアル化するために色々模索していた時、ふと映画「ゼロ・グラビティ」のジョージ・クルーニーのとあるシーンでの「言葉」から突然インスピレーションが沸き起こったという内容でした。

宇宙空間に放り出され、不安の中で声が聞こえた時の安心感

これは自社のイメージとピッタリなのでは…!(心の声脚色あり)

・事業が育たない企業の不安
・組織崩壊している顧客に対してユーモラスな声をかけれる企業でありたい


ジョージ・クルーニーという彼の持つ、どっしりとした男性的な印象と、たまにユーモアとかジョークで人を和ませるような、そういう親しみやすい人柄が、イメージに近かったということだったんですね。

因みに今市さんはこの映画のワンシーンをスクリーンで再生(リピート再生付きw)して会場に笑いを湧き起こすという、流石ユーモラスを大切にしている企業だと思わせる力を発揮してくれました! 
ジョージ・クルーニーにたどり着いてからは視覚化するプロセスに入り、たくさん案出しを繰り返していく中で「D」という文字が生まれたところから一気にリニューアルが進み最終的に下記のCIが誕生したのです。

新しくなったCI▼

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さぁ、よく見て下さい…!
この「D」の滑らかな曲線美とインパクトの強さを……‼‼(興奮)

開始の一文字目で見事に見た人を惹きつけることに成功している例なのではないでしょうか。コロコロしている感じもどんぐりっぽいですよね。
個人的には初めてタイポグラフィーのデザイナーさんのお話を聞けたのがとても新鮮で刺激的でした。

DONGURIのCIリニューアルの詳細記事はこちら▼


株式会社アトラエのCIリニューアル

株式会社アトラエはIT/Web業界の求人メディアのGreen、人工知能を活用したビジネスパーソン向けのマッチングアプリyenta、組織改善プラットフォームwevoxの3事業を運営している会社で、東証一部上場の企業です。

●ロゴリニューアルの背景
事業部を横断するデザイナーチームAtrae Design Centerで「コーポレートサイトを"アトラエらしいもの"にしたいね。」そうえば、ロゴってどういうコンセプトで今のロゴなんだろう?」から始まり、ロゴに意味がこもっていない。意味がこもっていないことの課題は何か?という問題に行き着き、その後約1年半の時間をかけてリニューアルをしたとのことです。では、どのようにして今のロゴが生まれたのでしょうか?

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●変化のきっかけ
1年半という期間があったが、前半の6割は瞑想していたそうです。
アトラエには7名のデザイナーがいて、それぞれ事業ごとに別れていた。
急激にリニューアルが加速したのは、チームのフォロワーシップだった。

取り組み1:アトラエとはなんなのかをたくさん考えた=Valueの刷新
      →議論をみんな自ら交わすようになった👍
取り組み2:社員のスタンスを変えるためにロゴを刷新
      →ロゴって大事だよねという認識が生まれた👍

ロゴは最終的に、Atrae is Me.(当事者としての意識)というコンセプトが"アトラエの当事者意識"を一番表す言葉であるという結論に至った。

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【結論付け】
・リブランディングは組織のデザインである
・デザイナーは組織のデザインもできる

通常、会社の経営層がデザインの重要性を認識できていない場合はそもそも良いアイデアがあっても周りに理解されず否定されて却下されて終わることが多々あると思うのですが、アトラエさんではデザイナーが7名もいたからこそ、3本の矢ではないが数人集まるとスタミナと熱い想いもよりパワーアップし、この偉業をやり遂げることができたのだと感じました。

アトラエのCIリニューアルの詳細記事はこちら▼


質問コーナー(PICK UP)

>アトラエさん
チームを団結させる秘訣はありますか?また、どうやって経営者を巻き込むのかという課題にたいしてどうアプローチすればよいのか?

ご回答▼
CIのコンペを社内で行い、それに投票してもらうのは結構良いかも。決済権持ってる人にアプローチするのは大事、ですが難しいところでもある。
旗を上げるのは簡単だが維持し続けるのが難しい(壁打ちするようにコミュニケーションをしていく)

>DONGURIさん
ロゴが変わってから何か変化はありましたか?

  ↓
ロゴが変わって問い合わせの増加や客の質も変わった

>メインの仕事を抱えながらどうやって取り組んでいたのか?

    
アトラエ>
20%チャレンジで取り組んだ。月1でみんなで話し合いをし、視点を変えて意見を出した。

Voicy>コアメンバーで基本的に行ったが、初期は全員でディスカッションをした。

>コンセプトが決まる瞬間はいつ?

  ↓
アトラエ>すり合わせからゴールまで全てが必要。いろいろ意見交換をしたからこそたどり着いたと思う。

DONGURI>[D]を出した時の反応が良かった。

>アトラエさん
ロゴが変更するときのアレルギー反応どう対処したのか?

  ↓
チャンネルをつくって更新等のやり取りをしていた。
意見のある人は来て議論しようという場を設けた。
アップデートという形で今後の楽しみになる。
オープンな感じでやったのが良かったのかもしれない。
デザイナーだけでやると決めつけなくても良かったかもという反省もあった。

まとめ

3社とも異なるきっかけからCIリニューアルに至ったわけですが、結果から見るとどの会社も単なるロゴの刷新ではなく、組織改善そのものであると感じました。CIリニューアルの前後で明らかにチーム全員の事業に対する意識が変わったというのが分かります。事業の方向性を見失った時や新規事業立ち上げる時、組織改善をしたい時のきっかけとしてCI刷新をするのも選択肢としてありですね。

あと、自分が苦しいと感じている問題点をイベントに参加されたデザイナーさんも同じく抱えているんだというのを知り、謎に仲間意識が芽生えてちょっぴり嬉しくなりました(笑)

自分に足りないスキルが何なのか、どのような方法で周りを巻き込んでいくのかというのを知ることができました。

ここまで長い記事を読んでくださり、ありがとうございました!
今後も学んだことをアウトプットしていきたいと思っておりますので、お気軽にフォローをお願い致します♡


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こんにちは。UI/UXデザイナーのkannaです。不定期ですがイベントレポを書いたりデザイナーの奮闘日記的なものを書いていきますので良かったら応援して下さい。

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UI/UXデザイナー現在教育系アプリのAndroidデザイナーをやってます。知見を広げてプロダクト全体を設計デザインしていけるデザイナーを目指して奮闘中。お気に入りツールはXDとZeplin。楽しく生きるということを大切にしたい。

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