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推しには愛情もお金も惜しまない!人のための、お金の増やし方

こんにちは。弊社より『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』を書かれた篠田尚子先生に「推し」がいる人に向けて、記事を書いていただきました。篠田先生は、日本に10名ほどしかいないファンドアナリストで、多趣味で浪費型人間を自称されています。
節約ニガテ、浪費型ファンドアナリストである篠田先生は、「お金は使う人ほど増やせます!」と断言します。実際に篠田先生が誰を追いかけて、いくら使っているのか、教えていただきました。
(文中の写真は著者提供)

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推しを追いかけるファンドアナリスト

はじめまして。『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』著者の篠田尚子と申します。

突然ですが、私はアナリストという金融の専門家で、かつファイナンシャルプランナー(FP)でもありながら、足かけ四半世紀にわたって「推し活」をしています。

肝心のジャンルは、プロ野球バンド、そして最も長いのがジャニーズ
「三足のわらじ」か、はたまた「三刀流」か。ともあれ、どれも私の大切な人生の一部です。
昨年は、4月に極寒の仙台で熱燗片手に野球観戦をした翌日、サカナクションのライブへ行き、そのさらに翌朝、新幹線で帰京してセミナー講師の仕事を務めるというエクストリーム遠征を強行しました。合間にはお気に入りの寿司屋と牛タン屋で舌鼓を打ち、大好きなセレクトショップでしっかり買い物もするという、まさに「衣・食・推し」の浪費旅!これほど幸せな時間はない!

▲イントロが始まった瞬間「きたーっ!」とテンションが上がる一曲。ライブで聴くと、視界が一気に晴れるような気がして、翌日からまた仕事を頑張ろうと思えます。

1.ナイター風景

▲野球は屋外球場に限ります(楽天生命パーク@仙台)

推し活には時間かかる(でもやめられない)

近年の私は、「限られた時間の中で、いかにイベントを多く取り入れ、かつ、満足度を高めることができるか」ということを浪費生活最大のテーマに掲げています。

理由は2つ。1つは、年齢を重ねるにつれ(ありがたいことに)仕事が忙しくなり、20代の頃ほど現場に時間が取れなくなったということ。
そしてもう1つは、これもまた年齢を重ねるにつれ、服やアクセサリーにこだわりが出てきて、良質なものを身に着けたいという欲が出てきたこと。
要は、「大人オタク」になって、価値観が変わってきたというわけです。

かつては、毎年2月に推し球団の春季キャンプ遠征(※プロ野球のレギュラーシーズン開幕前、約1カ月間にわたりチーム全体で各種のトレーニングや練習試合を行うこと。オタクは、スポーツ記者に交じって朝早くから日が暮れるまで、ただひたすら練習を見学する)で沖縄まで飛び、春から夏は野球とフェスとコンサート、秋から冬にかけては主に観劇、そして合間に不定期開催のコンサートとライブが入るという年間スケジュールをこなしていました。
が、さすがに今この頻度で現場に行くことは難しい……。そこで、可能な限り、1回の遠征や休暇の最中にイベントを凝縮するという方法に行き着きました。

推し活には金もかかる(でもやめられない)

1回の遠征で複数のイベントを詰め込むのには、時間以外に金銭面の理由もあります。
たとえば、私がキスマイ(Kis-My-Ft2。2011年デビューの男性アイドルグループ)で1泊2日の遠征をした場合、多めに見積もってざっくりと8万円ほどかかります
周囲からは「え?もっと安く抑えられるよ!」という助言をもらうこともあるのですが、最近は年齢とともに仕事の責任が重くなり、翌日以降に疲れを持ち越さないよう気を配る必要が出てきました。つまり、最も経費を節約しやすい移動手段、宿泊、食事にもそれなりにお金をかけているので、全体的に金額が膨らんでしまうのです……(夜行バス、ネットカフェ、コンビニ食の利用はもう無理!)。
また、当選すれば東京公演にも行くし、コンサートが終わって数カ月たてば、数形態の特典が付いたDVD/Blu-rayが発売されます。推しが多い私は、ここにバンドや野球の経費も上乗せされていくので、もうキリがありません。

↓キスマイで遠征した場合のモデルケース(1泊2日/大阪or福岡を想定)

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3.キスマイツアー2019

▲今年はどこへ行くか⁉︎キスマイツアー

推しの尊さは不変だし、今も現場主義であることも変わらないのですが、やっぱり健やかな推し活・浪費生活を続けるには、仕事、お金、そして時間の3つのバランスを保つことが重要
しっかり働きしっかり稼ぐ!無い袖は振れないのです。

5.グッズ

▲ついつい集めたくなるグッズの代表格「アクリルスタンド(アクスタ)」
(2020年はV6の25周年イヤーなので、V6コンの発表も待ち遠しい……)

アナリスト×FP×オタクなりのお金の付き合い方。

……と、ここまでオタクモード全開で突っ走ってしまいましたが、そういえば私はアナリストでありFPでもあるのでした。浪費生活を続けるため、時間を確保するため、お金に関して私が続けていることは以下の2つ。

① 隔離して「貯める」
② 時間を味方につけて「増やす」

たったこれだけ。この2つを確実に実践できれば、極端な話、あとは浪費に回してもOKです

①の「隔離」とは、毎月、お給料日などの決まった日に一定額が自動的に引き落とされるような仕組みを活用し、お金を簡単に引き出せないようにすること。給与振込や光熱費の引落指定口座とは別の口座に移すのがポイントです。

②の「時間を味方につける」とは、積立の仕組みを使って、コツコツと資産を積み上げていく方法。国の制度である、iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAを使えば、毎月自動的に毎月お金を積み立てながら、税金も優遇されるのでお得です。(①の「隔離」も同時に実践できます)

目標は、毎月のお給料の20%を「隔離」して積立に回すこと。手元に十分な貯金がなくても、まずは月5,000円程度から始めるので問題ありません。これを5年、10年、15年と続けていくと、無理なくお金を貯めることができ、きちんと増やすこともできるのです。

2O2O 年もオタクは忙しい

さて、そんなオタク浪費FPである私の今年の推し活はというと、オリンピックの影響か、ライブや舞台が5月付近に軒並み集中していたため、時間効率を優先して、関東近郊の公演だけ申し込んでいます(野球も行きたいし……)。
サカナクション@大宮ソニックシティ(2月)と、@ぴあアリーナMM(5月)は確保済み。元日にツアー日程が発表されたKis-My-Ft2と、同じく元日に衝撃の活動再開が発表された東京事変も絶対に当てたい……!

▲まさに「盆と正月が一緒に来た」ような8年ぶりの再始動とツアー発表。ティザー映像を見るだけでゾクゾクしてきます。

思えば、担当編集のKさんに初めてお会いした時、Kさんがまさかの事変のトートバッグを持っていて、「10年近くも前のツアーグッズを今も使っているなんて、この人は本物だ!」と、初対面ですぐに意気投合したのでした。

4.トートバッグ

▲これが運命のトートバッグ!(2011年DISCOVERYツアーグッズ)

東京事変が繋いでくれた縁に感謝しながら執筆した『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』には、推し活でお金を使いすぎてしまう人に読んでもらいたい内容をたくさん盛り込んでいます。「著者もオタクなんだよな」と思うと、一見とっつきにくいお金の話も頭に入ってくるかも!?

そうだ、遠征しないことで浮いた分の軍資金はグッズに回そう
あぁ、浪費最高!推し最高!やっぱり推し活はやめられない!

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いかがだったでしょうか。
推しがいてこその人生、お金とも上手に付き合いたいですよね。iDeCoやNISAの名前はよく聞くけれど、まだ運用できてないという方はぜひ篠田先生の『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』をチェックしてみてください。

初心者でもわかりやすく書かれていますし、いちばんオトクにお金が増えていく方法を知れるチェックシートや、目的&年代別のアドバイスのほか、スマホ片手に口座開設手続きができる巻末ふろく(口座開設手続き集)も掲載しています。お金に困らない推し活を目指して、がんばりましょうー!

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