「おもちゃが欲しい」は、経験がしたい(挑戦したい)

先日、やっと遅めのクリスマスプレゼントを子どもにあげた(経緯:人を喜ばすということは、相手の『価値観』を認めるということ)。



コスパが悪いおもちゃ

希望は、「nanoblock(ナノブロック)」。

すごく小さいブロックで、東京タワーとかを作れるキットがたくさん売られている。販売元は、ダイヤブロックを作っているカワダ。

2000円弱くらいの商品で、300ピースくらいブロックが入っている。我が子は、これを2時間かからずに組み立てる。


ナノブロックを始めて買ったのは、2019年のクリスマス。

やっぱり2時間くらいで作ってしまったのだけど、「すぐ遊び終わってしまう」おもちゃだった。しかも、大人のように完成品をきれいに並べて飾る気もない。

正直言って、「コスパが悪いおもちゃだな~」と思った。そして、また欲しいと言われた時も、ちょっと迷った。お金がもったいないような気がしたからだ。

「長く遊べるおもちゃにしてもらえないかなあ」と、せこい母は思ってしまった。


子どもが欲しいと言うものを買う

しかし私は、「子どもが欲しいと言うものを買う」のがポリシー(参照:人を喜ばすということは、相手の『価値観』を認めるということ)。

「こっちの方がいいんじゃない?」という誘導は、自分がやられるといやなので絶対にしたくない。

値段が高すぎて買えないのなら、ちゃんと「高くて買えない」と予算を伝える(最初はこれを買って欲しいと言われたが、それは素直に断った)。

「子どもが欲しいと言ってるものを買う!」

と思い、少々納得できない気持ちを抱えながらも、ネット発注した。


発注した日の夜、「ナノブロックいつ来るかな~。いつ来るかな~」と満面の笑顔で言った我が子を見て、「やっぱり本人が欲しいと言ったものにしてよかった」と思った。

すぐ作り終わるし、飾って楽しむわけじゃない。何がしたいかって、「作りたい」。それだけのおもちゃだけど、その経験がしたいんだ。そのおもちゃに挑戦したいんだ。その経験を買ってあげるんだ。そう思ったら、母の「せこい心」はどこかへ行ってしまった。


ドラえもんが好きでいい

少し話は変わるが、最近我が子は「ドラえもん」がお気に入りだ。もうすぐ3年生になるのに、「鬼滅の刃」じゃなくて「ドラえもん」。

親としては、この先3年生くらいから趣味、興味が変わってくることが分かっているから「ドラえもん」グッズが欲しいと言われると、「うっ」となる。どうせあと半年くらいしたら、君たちの目の前には、今までは見えてなかった、大人への階段の一段目が現れるんだよ。

以前の私だったら、そう考えて、それを説明してドラえもんグッズを買うのをやめさせた。でも、そういうのもやめようと思った。

「今、自分はドラえもんに興味を持っています」ということを、否定することになるからだ。それは価値観を認めるのとは反対のこと。

あなたは今、ドラえもんに興味を持ってていいんだよ。ドラえもんが好きでいいんだよ。大人の階段は、自分がのぼろうと思ってからのぼり始めればいいんだよ。そして、少しのぼったところで「もう、ドラえもんじゃないな」って、自分で決めればいいんだよ。


我が子の価値観を認める母でありたい

「相手の価値観を認める」って、言うのは簡単だけど、「自分の価値観にそぐわない時に、それを受け入れる」ことが難しいんだなということが、改めて分かった。

我が子との価値観は、これから離れていくばっかりだと思うけど、「あなたがそうしたいならそれでいいよ」と言える母であり続けたい。






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