【第二景】「私は夏が好きなんだけど、夏は私を大切にしてはくれない。」
気がつけば棚暮らし1ヶ月。ヒガクレ荘主催「ヒガブン」参加本含めてお迎えしていただき、まいどオオカニでございます🦀
先日道の日に、8月分の本を舞台に送らせていただきました。
さて8月分からは、BOOKSOUNDSさん『餅の国』のご紹介です。
「ふとん」や「夢」、「果たし状」といった『何者からかの手紙』シリーズを代表作としているBOOKSOUNDSさん。ピンときたキーワードで選べるシークレット式手紙小説の発想、コレクター精神をくすぐる形式、コストパフォーマンス、それらを超えてゆったりと懐かしい気持ちになる文章のセンス。私のカニパワーワードではもう・・・伝わりません、読むまでは。
カニ汁を精一杯ふり絞って紹介させていただくと、『餅の国』は大人のための絵本(絵はないのですけれども)です。
モチ・モウフ・ゆうれいといった、人でないけど人のようなものたちが、映画館や公園へでかけたり、お互いの名前をつけあったり。相手と違うことに直面して、とうめいでさみしくて。なかでもモウフはちょっぴりセンチメンタル。タイトルはそんなモウフの台詞です。
モウフだから、暑い夏はみんなから嫌われちゃう。でもモウフ自身は夏の日差しにあたると、どこまでも毛足がふわふわになって、だから夏は大好きなの、と。
異常気象のトガった夏をほんの少しふんわりとさせたい、そんなあなたにこの本をお送りします。
幕引となりました。いつもカニ座の舞台を見に来てくださるみなさま、7月分の本をお迎えしていただきましたみなさま・棚住人さま。重ねての蟹蟹でございます。来月はフリーペーパー類に気合を入れて舞台へお届けの予定です。どうぞお楽しみに。
Have a crab day!!🦀