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幾億の刹那

以前、「軽微なお知らせ」で紹介しました、フォト俳句雑誌『楽しむ!フォト五七五入門』の中に「日常記録~日々に徹する」と題されたページがあります。そのなかに、

朝のホームでも心が動いたらチャンス!
と、太字で記された箇所があり――。

通勤時のプラットフォームからパチリ。
不思議なもので、写真というのはそのときの気持がやはりどこかに写り込んでいるもの。こんな何でもない光景がいとおしく思えるのは、やはりその瞬間を惜しんでいる気持があるからなのでしょう。
「刹那」はきわめて短い時間。指でパチンとはじく一瞬の中に65刹那があるといわれます。それが、数え切れないほど降り注いで出来上がっている、私たちの「現在」。

板見浩史著『楽しむ!フォト五七五入門』

こう記されていました。
そして、著者である板見さんが駅のプラットホームから撮影した「写真」と「句」が添えられているのですが、その写真というのが、ほんとうに、朝、駅のホームからなんとなく眺めている感じの一枚で、夏草に降り注ぐ陽のひかりかげんが、私の思い描く「刹那」そのものなのです。

幾億の刹那降りつむ夏の草

こちらが、著者、板見浩史さんの一句です。
あまりにも一体化しすぎて、思わず息をのんだ「写真と句」の「写真」をここに掲載できないのが残念でなりません。

一度、なんとか該当ページを写真に撮って画像を記事に取り込もうと試みましたが、うまくいかず諦めていました。

ただ、いつか自分で、自分が感じる幾億の刹那、草と光バージョンを写真で撮れたら、その時は、ここnoteに投稿したいと、虎視眈々とチャンスを狙っておりましたところ……。

昨日、ついに、撮れたのです!
思い描いていた刹那な一枚が!

それが、ジャジャーン。



こちらです!

《タイトル》刹那降りつむエノコログサ

なんてことない光景ですが、私にとっては「ついに!」な一枚。

そのため、喜び勇んで投稿したしだいです。


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