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詩 松屋の悲しみ

松屋で牛丼を食べた。たくさんの紅ショウガを入れて、味わうというより炭水化物とタンパク質と塩分で、頭の中に沸いた食欲を打ち消すように食べる

店内に西日が差し込んでいる。学生の頃、国道沿いにある店舗で、まったく同じ姿勢で、同じ風体で食べていた気がする
店に入ってくる人と人。店員の人。システム化された、変わらない味

ある時は夜、自転車に乗って食べに行った。24時間営業の松屋
日本にナイトホークスが存在するとすれば松屋のカウンターだ

深夜、まばらな客と、国道沿いを走る車のヘッドライトの光が見える
夜の松屋はよくわからない悲しみに包まれている

今は労働をして、松屋を食べて、寝て、また松屋に戻ってきている
松屋と自宅を往復するというミッションに取り組んでいる人物になっている


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