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自分が大切にしていることを考えてみた

私はレールを外れたくない人間だった。
多感が始まりそうな小6のときに両親の別居がはじまり、二人が戻るか祈るような気持ちで毎日いたのにいつのまにかフェードアウト的に離婚していたっぽいことを知る。
今なら別居のときに離婚したんだろうなとは思うんだけどなんせ若かった。

別居すると聞いたときも「私はあちら側の人間になってしまった」という衝撃しかなかった。私が小学生の年代ではまだまだ離婚も珍しかった気がする。本の中でしか見たことない世界に飛び込んだ気がしてとても居心地が悪かった。

なにも望まない。
ただみんなと同じように普通に生きたかった。

そんな強烈な体験があったからか「無難」「普通」「レールから外れない」という強迫観念すらあった気がする。
片親だからってばかにされないように。私もみんなと同じだと胸をはれるように。

自分らしさも好きなものもどこか遠くの世界でのお話になってしまっていた。

就職してから思いっきり病んで、公務員志望の恋人にはふられ、まっとうを願って生きていたのにそれがかなわないことなんだと知った。


通っていた心療内科のカウンセラーさんに「普通」ってなんですか。
普通にこだわりすぎてませんかとつきつけられ、少しずつ「普通」なんてないのかも知れないと思い始めた。

そこからなんやかんやあり、仕事を辞めて世界一周的なことをしたのだが、世界のいろいろな常識を知り「普通」なんてないんだということを知ったような気がする。
「普通」がないと納得できたのだ。

以前は人の目を気にして無難なファッションをと考えていたのでなにが正解か間違いかがわからなかった。
今は簡単だ。自分の好きが正解だ。
髪の毛も伸ばしたり切ったりツーブロックにしたり。
朝からビールだって飲んだりもした。目覚めの一杯にビールなんて最高だ。
とにかく他人の目を気にせず自分軸を大切に過ごしたら、とても生きやすく世界もそう悪いもんじゃないなと思い始めた。
好きな髪形をして好きな服をきている自分を見るとうれしくなった。
自分の好きを大事にするだけで、こんなにも居心地がよくなれるのか。

人の目を気にせず自分の好きを集めてみる

私は今37歳になったところだ。
今週髪の毛をピンクに染めることにした。
この年で派手髪なんてと顔をしかめる人もいるかもしれない。
だけど、自分の好きを大切にしようと思う。

#自分にとって大切なこと #自分語り #専業主婦

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