固定残業代という制度
ども、カニカマです。カナダでアプリとかを作ってます。
先日、TOKYO BASEの賃上げのニュースをとりあげて、賃上げよかったねって言ったばかりだったんだが、どうやら僕が思っていたのとはちょっと違った可能性があるらしい。
これがその記事。
かいつまむと、募集要項では初任給40万の内訳として17万2000円が80時間分の固定残業代であることが記載されている。
なんだと・・・・!!
80時間!!
もちろん「固定残業代は残業がない場合も支給し、超過する場合は別途支給」としているが、これを見てあーよかったって思う人はどのくらいいるだろうか。
僕も以前、副業で普通のフルタイム以外で100時間を超えて稼働していたことがあるが、80時間を超えたあたりからかなり疲れが溜まっているのがわかるレベルになってくる。
それが毎月だとなるとかなりの負担ではないだろうか。
そんなことが可能か?
そもそも固定残業代を給料に含む日本の習慣にまったく納得できない。
残業が前提の勤務形態ってどうなのさ。しかもそれを最初から組み入れて給料が多いように見せるってやり口、いやらしくないかい?
まぁこれがほとんどの企業が取り入れているやり方なので仕方ないが、はたしてそれでいいのか日本の企業よ。
残業をしない方向で効率化を目指さないといけないのでは??
そもそも従業員からした固定残業代のメリットってなんですか?
固定残業代にもいいとこがあるとすれば、残業しなくてもその額はもらえるってことぐらいですか?
なので「残業しなければいいじゃん」っていう声もあるだろうが、そんなこと果たして可能であろうか?
日本人みたいな「真面目」で「人一倍周りの目を気にする」人種の集団で自分だけ帰る強靭なハートを持っている人がどれだけいるだろうか。
ましてやアパレルみたいなサービス業は残業が発生しやすい。
セールや繁忙期など忙しさに波があり、ピークは否が応でも残業が発生してしまう可能性がある。
それを見越しての固定残業代なんだろうが、じゃあ暇な時は帰れるのか?って言うとどうだろう。たぶん帰れないだろう。
逆に裏を返せば「アパレルは残業が発生するもの、それが当たり前。じゃあせめて給料が多く出るほうがいい。残業があるけどもっと給料が悪いところもある。それに比べたらだいぶマシ」とも言える。
実際にアパレルの人にぜひ聞いてみたいところだが。
でも80時間はちょっと多すぎないかい?
残業をしない雰囲気をつくらないと
残業をそもそもしない、他の誰もやっていない、という空気や雰囲気が一番日本人にとって重要であると思っていて。
必ず定時までに帰る。上司も部下もみんな定時までには帰っている。なので自分も定時までには帰る。
こういうマインドにならないと、日本人には残業をなくすのはかなり至難のわざだと思います。だってそもそも強制されて居残りしているというより、「残った方がいいかな」って残業を選んでいる人が多いんではないかと感じています。つまり自発的とも言える。なぜなら自分もそうだったから。
僕だって日本でサービス業やってた時は死ぬほど残業していました。
なんでやっていたの?って聞かれても、「やることがあるし、これを置いて帰れないよ」ってしか答えられない。
そもそも普通に帰るって選択肢がなかった。
でも実はやらなくても回るし、誰かがやるし、案外問題なかったのかもしれない。
そうやって残業をよしとする文化がジワジワと広がり、気付かないうちに染められていたのかもしれない。
今は誰も残業する人なんていないので、普通に帰ります。そういうもんだよ。
ということで
ちなみにカナダのITの会社で勤怠管理を時間でやっているところを聞いたことがありません。
なので固定残業ってなに?って感じなんですが、そんな会社あるのかなぁ?
やるやつは勝手にやってるぐらい。
そもそも上記の記事にもあるが、
って弁護士の人も述べていますので、もしかしたら変更されるかもしれません。36協定の違反になる可能性が高いです。
残業がまったくしないっていうのがすべての正義だとは思いません。爆裂に働いて長時間やりぬいた先に獲得できるスキルもあるとは思う。
イーロン・マスクみたいに働きたいやつは働けばいいと思います。経営者になりたいとか独立したいみたいな人はやればいい。
しかし、全員がそれに耐えれるわけではないし無駄な長時間労働がはびこる原因にもなります。働くうえで残業がない方がいいに決まってます。
そろそろそっちにカジを切ったほうがいいと思いますよ。
若者も減っているので、いい人材も集まらないですよ。
固定残業代という制度がなくなることに一票。
ではでは。
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