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いいITエンジニアになるためにもっと「Why」を

ITエンジニアとして、もっと「Why」を追求しないといけないなぁと思った駆け出しの頃の話です。

スタートアップでの経験

カナダでITエンジニアとして働いていましたが、副業として数社日本のスタートアップの会社でお世話になっておりました。

この時の副業では、メンバーは少ないながらも優秀なエンジニアがいたので、僕にとってはとても勉強になりました。
ここで出会った、つよつよエンジニアの人を今でも参考にさせていただいてるぐらいです。

そのスタートアップでは自社のプロダクトで売上があったので、それを元に売上やユーザーを伸ばしていく感じのフェーズでした。さらに新しいプロダクトも手探りで同時進行。上手くいけばリリースまで持っていって売上にするみたいな感じ。まさにスタートアップって感じです。

スタートアップではスピードが大事なので、素早く覚えて適応していかなければいけません。特にメンターがついて1対1で教えてくれるわけでもないし、分からないことでも自分でなんとかしなければなりません。

この経験がエンジニアとして自分でなんとかするってチカラを付けてくれたような気がします。


まぁ、それでも時間が経ってそこそこ働いていると、だいたいの仕事はこなせるようになってきます。

この時僕は、
マネージャーから言われた仕様をいかに実装するか。
それがエンジニアとしての仕事の見せ場。
と思っていました。

そんなある時、社長とマネージャーも含めて、プロダクトについての会議をしていました。

ある機能をどうやって実装するかの話を「あーでもない、こーでもない」っていろいろ案をだしていました。
もちろん僕はエンジニアなので、僕からは技術的に難しい部分があるかなどを意見していました。

すると途中で、社長から一言。

「そもそもこの機能ってどうして必要なの?いらないのでは?」って。


・・・オイオイっ。いまさらかよっ。
今までの話し合いはなんだったんじゃい!


ってツッコミかけたのですが、よくよく考えてみたら、確かに絶対に必要でもない機能かもしれないと思えてきました。

あった方がよさそうではあるが、特にいまユーザーが伸び悩んでいることへの貢献にはならなさそう。
ましてや売上やユーザー獲得には効果薄そうでした。

スタートアップでリソースも時間も限られた中での開発。
すべてに優先順位があるし、プロジェクトを進めていくうちに「そもそもなぜこれをやるんだっけ?」みたいなことが失われてくることがよくあります。

「あれ?今このページを見やすいように一生懸命に改良しているけど、そもそもこのページって無くても良くね?」みたいなことがよくあります。

それまでの僕はエンジニアとして、言われたことをいかに上手く実装するか(How)にフォーカスを当てていましたが、そもそもプロダクトにそれが必要かどうかを問う(Why)ということをしてこなかったなぁと。

「How」ばっかりを気にしすぎて「Why」を見てこなかった。
そのことにこの時に初めて気づきました。


スタートアップという少数精鋭で開発している以上、エンジニアもそういう「Why」を追求しないといけません。

  • なぜ今それをやっているのか?

  • そもそもなせそれが必要なのか?

  • それがどんな価値を生み出すのか?

それが明確になって初めて、今度はエンジニアとしての「How」を追求しなければなりません。

今やっていることがビジネスにどう影響するのか。そこを提案できるエンジニアは重宝されます。
その時の先輩エンジニアがまさにそうでした。要件定義に対してもガンガン提案するし、そもそもなんでいるんだっけ?みたいなところまで考えなおすこともやっていました。


「Why」を考えて提案する。
ITエンジニアは「Be Lazy(怠け者)であれ」ってよく言われますが、やらなくていいことはやらない方がいいし、他のもっと大事なことに時間を使ったほうがいいんです。

スタートアップだろうと大企業だろうと関係ありません。
上から言われたことの「How」だけを考えるだけでは、いいITエンジニアとは言えないのかぁと。

というわけで

できるエンジニアは当たり前にこんなことやっているなぁと思います。

カナダで出会った同僚もよく「Why」を提案しています。
「そもそもそれいるんかい?こっちの方がいいのでは?」
みたいな。

ついつい技術的なこと「How」ばっかりに目が当たりがちですが、ビジネスとして、プロダクトとしてそれが必要なのかの「Why」も考えれるエンジニアにならないとなぁとその時思いました。
そのためにはビジネスサイドもある程度は理解する必要があります。

HowとWhyを行ったり来たり。
そんなエンジニアにならないとですねって話でした。

ではでは。

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