何者かになりたい人が読むべき漫画
ども、カニカマです。カナダでアプリとか作ってます。
久しぶりに読んだ漫画が良すぎたので紹介しさせてください。
自分の好きな漫画のTOP5に間違いなく入る作品。
なにか夢に向かって日々頑張っている若者たち、これを読むんだ!
「かくかくしかじか」 - 東村アキコ
「Cocohana」という雑誌で2012年1月号から2015年3月号まで連載され、2015年にはマンガ大賞を受賞した作品。
内容はというと、作者の東村アキコがどうやって有名漫画家になったのか、そして恩師の日高先生との出会いを描いた自伝エッセイ。
自分を絵の天才だと信じていた現実を知らない宮崎の田舎高校生は、地元の絵画教室に通うことになる。
そこで出会ったスパルタ講師の日高先生に自信を打ち砕かれるわけだが、来る日も来る日もしごかれることによって本当に「書くこと」の大切さを知っていく。
全5巻。めちゃくちゃ読みやすい量。
何者かになりたくて頑張っている人は全員読め!!
もちろん美大に入りたい将来漫画家志望の人は読んだほうがいいに決まっててますが、それ以外のなにか夢に向かって目指している人はぜひ読んでほしいです。
これは東村アキコさんの自伝であり、日高先生への後悔と懺悔と感謝の物語。
そしてすべての若者たちの質問
「〇〇になりたいけどどうしたらいいですか?」
の答えが詰まっている本。
作中でも現在の東村アキコさんが、若かりし頃の自分をタイムマシンに乗って殴りに行きたいってシーンが何度か出てきます。
めちゃくちゃ気持ちがわかるーーー!
僕も過去の自分を殴りに行きたいと思うことは何度もあります。
もうみんな心の中に日高先生を登場させたほうがいいかもしれません。
いつも竹刀とアイアンクローという激しい指導方法で、Z世代には受けが悪そうですがいつもブレない日高先生の姿勢が素晴らしい。
なにより東村アキコさんもその厳しい指導に最後までついていったっていうのがすごい。
普通だったら絶対1日で辞めると思うけど、がむしゃらに日高先生についていくことになる。そしてやりきったからこそ今の漫画家への道ができたんでしょうね。
若い頃ってホントにバカですよね。
自分のことしか考えられないし、すぐ言い訳して逃げてしまう。
やらないといけないことをアレコレ考えてやらない。
もう誰もが経験したことを、東村アキコさんも例にも漏れず経験したからこそ書ける漫画。そして血ヘドを吐きながら書き続けてきたからこそ書ける漫画。
日高先生が一貫して言い続けていたこと。
「書け」
どんなことがあっても書き続けることの大切さ。
「なにを書こう」とか「自分の書きたいものはなんだ」とか考えて筆が止まってしまう、そんな時こそ書き続けろ。
同じ絵でも何十回、何百回書いた先に答えがある。
プロとしてやっていくっていうのはそういうことだし、そんなに甘くない。
一夜にして簡単に成功するなんてほとんどない。
これはどの職業でも言えること。
プロとしてやったいくなら当たり前のこと。
野球選手なら、人よりも多くバットを振って
プログラマーなら、人よりも多くコードを書いて
料理人なら、人よりも多く料理を作って
小説家なら、人よりも多く物語を書いて
やってやってやりまくって。
そうやってプロになっていく。
そうやってシンプルで地道な努力の先に答えが待っている。
書くんだ。
書き続けるんだ。
というわけで
数年ぶりに単行本が手に入ったので読んでみたら最後まで一気読み。やっぱりめちゃくちゃおもしろかったです。
ぜひ何かを目指している若い人に読んでほしい。
ただ若いうちは頭では理解できても実感できないと思うので、案外ある程度社会人を経験した人の方が感動するかも。
僕も昔読んだときよりさらに心に響いた。
年取ってからの方が面白いのかも。
マンガ大賞もとっているので面白いのは当たり前だが、今の僕の思想にも近くてより楽しかったです。
なんでもやり続けるしかないんよ。
量をこなせ!!
ごちゃごちゃ言わないでやれ!!
さあ、手を動かすんだ!!
ではでは。
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