高校生のアプリ開発で思い出す問題意識の大切さ
ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。
問題解決が素晴らしい
本日は気になったニュース。
開成高校の生徒2人が学校の学食のためにWebアプリを作った話。
自分の学校の学食で、食券機が並びすぎて食べれないのでなんとかしたい、ってことで作り始めたらしい。
Paypayの決済機能も入っているので、注文してそのまま決済まで完結。
売り切れなんかも厨房側から操作して、リアルタイムで確認できるとのこと。あら、便利。
すげーです。すげーの一言です。
さすが、言わずとしれた開成高校。
偏差値77。東大合格率は常にトップレベルで、優秀な子のみが入ることを許された学校。エリートの巣窟。それが開成高校っていうイメージです。
「開成高校の天才お坊ちゃん達だからアプリなんか作れるんだよなぁー」
って思ってしまうのですが、これってすごいのはあんまりそこじゃないような気がします。
確かにアプリを実際に作って、決済システムのPaypayまで入れるのってまぁまぁすごいのですが、これはそんなに頭の良い悪いは関係なくなってきています。
なぜなら、生成AIやChatGPTもかなり発達して、そこまで専門的じゃなくてもキャッチアップができるようになってきました。
別に普通の高校生でもある程度生成AIを駆使すれば、そこそこのアプリなんか作ってしまえる時代になってきました。一部のオタク達だけが扱えるものではなくなりました。
ましてや教材やチュートリアルも山程あるので、たぶん興味があればよほど大規模とかじゃない限り作れるはず。
なのでアプリ作成自体もすごいんですが、それよりも僕が思ったのは「問題意識」があることがすごいなぁと。
いつも券売機に人が並んでいるのを見て、「なんとかしたい。アプリを使ってなんとか解決できないだろうか?」って考えるのがすごいなぁと関心したわけです。
しかも、いきなり開発するのではなく、ちゃんとユーザーインタビューをとって、どこがニーズで困っているのかを聞き取りしてまとめているのが素晴らしい。
エンジニアとか技術者ってついつい技術ありきで開発してしまいがちです。
新しい技術が使いたいから、なにかを解決する問題を探すみたいな。
でもこの高校生の場合は、目の前の自分に密着した問題がありきで、それを技術でなんとかしようってのが素晴らしいなぁと。もう十分な起業家目線です。
我々、仕事でITエンジニアをやっていても、ついつい毎日会社で言われたことだけをやってしまうエンジニアになってしまいがちです。
なのでこういう問題意識を持って、自分たちでなにかを解決しようってのがすごい。そして実際に作ってしまう行動力。
高校生だろうが、ちゃんと最後のリリースまでして実際に利用してもらうところまで持っていけたことは素晴らしい。
アプリで問題を解決するために
起業する場合や、アプリを作る場合っていくつかのアプローチがあると思います。
1つは、今までに無かった価値を提供する為のパターン。
これはかなり難しいし、できたとしても今まで無かった価値なので理解してもらうのが相当難しい。
例えば、Tiktokがなかった時代にTiktokの機能を説明されてもほとんどの人が「なにそれ?いる?」ってなったはず。
でも実現すれば社会を変えるインパクトがあります。
もう1つは、自分や他の誰かが実際に困ってるパターン。
目の前で実際に解決したい問題があって、それの解決の1つの手段としてアプリを作るってパターン。
今回の高校生はこっちのパターンですね。
こっちのほうが比較的作りやすいし、需要があるので簡単に見えますが、実際はこれはこれで難しい。
というのも、そもそも「問題を見つける」事自体が難しいから。
もうほとんどのことは解決されているし、解決されてない問題は何かしらの規制やハードルがあったりするから。
なのでこの「解決したい問題を見つける」ってのが一番のハードルであり悩ましい部分です。目の付け所が大事、問題察知能力が必要なんですね。
ということで
最近また個人開発のやる気がムクムク湧いてきているのですが、なかなか何を作ろうかなと考えている状態です。
きっと、いたるところで解決できる問題は落ちているんだろう。きっと見えていないだけなんだと思います。
もうちょっとボーーっと生きてないで、意識して日々を生きないといけないし、実際に手を動かさないとなぁって高校生達に教えてもらった記事でした。
この高校生たちが卒業して仕事する時になって、今の日本のIT産業に嫌気が差さないかだけが心配であります。
もう君たちは自分で会社作って日本のITの為に世界で稼いでおくれ。
ではでは。
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