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海外でITエンジニアとして働くにはどのくらいの英語力は必要なのか

ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。

海外でITエンジニアとして働くにはどのくらいの英語力は必要でしょうか?

たまに、
「ITエンジニアは、書いたコードでコミュニケーションをとれるから英語はそんなに必要無いだろう」とか言われたりします。
僕もそう思ってた部分はありました。

でも結論だけ先に言っておくと、
最低でもIELTSのテストで最低でも5.5〜6.0ぐらいはいるのかなと思います。

ちなみに根拠はまったく無いです。
自分がそれくらいなので、これ以上できないとなると辛いのではないかなってレベルです。

参考になるか分からないですが、一応僕の英語力をさらしてみます。

これから海外あるいはカナダでITエンジニアで働きたいと考えてる人のひとつの事例として参考になればいいかなと思います。

まず僕の英語力

6年前にカナダに来た時はTOEIC650点程度。
2年前にIELTS受けた時はoverall6.0でした。
現在はまったく勉強もしてないし、テストもしてないので自分がどのくらいか分かりません。

さて、これがどのくらいの英語力なのか。

現地ニュースは半分くらいしか分かりません。
ドラマや映画も内容によって分かるものと分からないものがあります。
自分の技術のYoutubeとかカンファレンスとかチュートリアルならほぼ分かります。
英語の技術ドキュメントは翻訳なしでだいたい理解できます。
会話はけっこう苦手なのでよく詰まりますが、自分の言いたいことは言える程度です。

いまさら振り返ってみて、よくもこんな英語力で生き残っているなと自分でも思います。

ITエンジニアに英語はそこまで必要ないのか?

これに関しては、少しは当たってるのかも。

実際にITエンジニアが会話するのは、ほとんどの場合がチームメイト、あるいは会社の中の人です。
お客さんと直接話して交渉したり、ビジネス英語の丁寧な言い回しで表現することもほとんどありません。
そういう意味では他の職種に比べると、求められる英語はそんなに高くないのかもですね。

チーム内で話す時もコードという対象物があるので、それをベースに話せば大体の相手の意図は分かりますし、こちらのやりたいことも伝わるのもあります。

ただし。
半分以上は正しくないかな
とも思います。

僕の会社でいうと毎朝のスタンドアップがあります。

これは進捗状況の報告やこれからやることの報告、詰まっているところの相談なんかをします。
ここで上手く説明できないとかなり仕事がやりづらくなると思います。

そしてITエンジニアはコードを書くだけ仕事ではありません。
これからどうやって機能を追加していくかを話し合ったり、要件定義にも参加しないといけなかったりします。

技術的になにができて、なにが出来ないか、やるんであればどういう方法があるか、これらを説明・議論できないといけないです。相手を説得・納得させないといけない時もあります。

あと英語を書くって仕事もあります。
例えばドキュメントを書くとか。自分が関わった機能や実装をあとの人が見ても分かるように記録を残さないといけないわけです。

最近はAIがちゃんとした英語や翻訳を書いてくれるとはいえ、全部を毎回翻訳に突っ込むわけにもいきません。
まぁドキュメントなんかはそれでもいいかもしれませんが、Slackみたいなチャットメッセージなんかで、すぐに英語を書いて説明しないと行けない場面もあります


これらの仕事をこなせないと、いくらコードが書けてもチームには必要とされない可能性があります。
そして仮に技術力があって大きな仕事もできるが、英語が理由で任せてもらえないとかは全然ありえます。

やっぱり英語力があると信頼されやすくなります。
思ったことをちゃんと伝えられるだけでなく、カタコトより流暢な方が言葉に信頼性がでてきます。

そして自分の脳みそのリソースを翻訳に回さなくてよくなります。いちいち頭の中で日本語から英語に置き換える必要がなくなるので、そのぶん他のことを考えられるようになります。結果的にちゃんとした思考ができてパフォーマンスに影響するというわけです。

ではどのくらいの英語が必要か

これってどこの国で働くかや、チーム構成によって大きく変わりそうだなぁと思います。

僕の住んでいるカナダはかなり移民が多く、会社でもチームのほとんどは移民で他の国出身の人です。
オランダ・インド・中国・香港・イタリア・ブラジルetc….

移民の人は英語が第二言語です。
上手下手はあってもカタコトの英語に慣れているので、こちらのカタコトを理解しようとしてくれることが多いです。
もちろん、それぞれの国のアクセントに慣れないといけないという難しさはあります。

これが英語第一言語のネイティブばかりが相手だとグッとレベルが上がる印象です。本気のスピードのネイティブジョークはなかなか難しい・・・。


とりあえず自分の領域のことを、少しつまりながらでも全部説明出来るのが最低条件かなぁと思います。
それがIELTSでいうところの5.5 or 6.0ぐらいではないかなぁと感じています。

というかそれくらいできないと面接にまず受からないと思うので、もし受かるのであればそれくらいあるんじゃないかと思います。

というわけで

もっとバシッと基準を示したかったのですが、モノサシを示すのが難しいですね。
なのでとりあえずIELTSを基準にしました。TOEICは忘れてください。

ITエンジニアは基本は社内での会話になるのでそこまで高度な英語は求められないが、ある程度は説明・議論出来るようにしておかないとキツイだろうなぁって話でした。

ではでは。


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