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【日本一周Day28(7/5)】北海道稚内市→北海道中川町

本日の走行距離 112.4km

日本最北端「宗谷岬」まで自分の力でE-BIKEとともにたどり着く、というひとつの目標を達成しました。



ここからまた新たな旅


ひとつ目標を達成できたことはよかったけれど、トラブルがあったことで、日程がかなり厳しくなりました。

週末に行われるイベントに参加するためには、なんとしても金曜日の早い時間に旭川に着いて、準備をする必要があります。

そこで、内陸の40号線を南下するのが、一番短いルート。

けれどここでかんいちが、こんな提案をしてきました。

「今日は天気がいいから、距離が長くなるけれど、もう一度、オロロンラインを走ってみない?」

約1週間前に、オロロンラインを北上した日は雨が降り、景色もほとんど見ることができませんでした。

私が自然の怖さを感じて終わってしまったことを、残念に思っていたようです。

よし、ならば、もう一度、走ってみよう。

お世話になった「みどり湯」のおばちゃんと
記念写真を撮って出発です

いつまでも元気でいてください

ライダーハウスみどり湯
北海道稚内市緑1丁目10−23
(お風呂は隣の銭湯「みどり湯」へ)

人生を楽しむのに年齢なんて関係ない


町外れの展望台に行ってみると、来た時には雨で真っ白になって何も見えなかったけれど、この日は、あの時とは全く違う風景を見せてくれました。

何も見えなかった空の向こうには、こんな景色が広がっていたんですね。

遠くに礼文島も見えています

この展望台で、自転車で旅をしている親子に会いました。

それが、70代の女性と、その息子さんとのふたり旅。

北海道在住で、休日を使っての旅だそうですが、親子で旅をしているというのが素敵だし、なにより70代で自転車旅を楽しむ姿に感激でした。

50代後半から自転車をはじめたそうです。

なんだか、稚内では私より年上の元気な女性たちが現役でバリバリやっている姿にあちこちで遭遇し、勇気をもらえました。

そろそろ、仕事をセーブしてゆっくり過ごそうか、なんて言っていた自分が恥ずかしい気がしてきました。

61歳の私に「まだまだ若いわよ」と、みなさんが声をかけてくださって、その気になってきました。

年齢で人生の可能性を狭めたらもったいない、とみなさんの姿が教えてくれた気がします。

「もう後期高齢者だからね」って言いながら、毎晩、マイクを握ると生き生きとする、みどり湯のおばちゃんの姿が目に浮かびます。

オロロンラインをリベンジ


そして、6日前には天気が悪くて怖さを感じていたオロロンラインも、全く違う景色を見せてくれました。

雲はあるものの海の方は青空が広がっています
休憩施設から見る風景もこんなにきれいだったのね
ひたすらルンルンでE-BIKEを走らせるかんいち
後ろ姿にも楽しさがにじんでいます
利尻島は頭を雲に隠していましたが存在感はバッチリ
喜びを体で表す62歳
どうしても嬉しいと何かしたくなる62歳

なんでしょう、人って天気がいいと動きもご機嫌になるんですね笑

同じ場所でも、天気によって受ける印象は大きく変わるのだと身をもって体験しました。

たった一回の印象だけで、良し悪しを決めつけてはいけません。

こんなに素敵な風景の中にいられること、「もう一度走ろう」と誘ってくれたかんいちにに感謝です。

サロベツ湿原へ


途中で、オロロンラインからサロベツ湿原へ。

海から離れると風景は一変し、ただただ広い湿原に驚くばかり。

時間がないので走りながら眺めるだけだったけれど、きっと木道をゆっくり歩くの楽しいでしょう。

私たちは、サロベツ湿原センターでいももち(300円)と持っていたバナナで昼食。

とっても気持ちのいい場所なんだけど、売店から流れる演歌がぜんぜん雰囲気とマッチしていなくて残念。

いももちはおいしかったよ

内陸の国道40号線を南下


遅いお昼を食べた後は、ひたすら40号線を走ります。

きれいな風景に浮かれて写真ばかり撮っていたので、ちょっと急がないといけません。

北海道らしい風景が広がります

この辺は酪農地帯なのか、こんな風景が広がってきます。

サロベツ湿原センターで休憩してから、セイコーマート(北海道のコンビニ)も道の駅もなく、休憩するところがありません。

トイレに行きたくなったのですが、トイレがないのです。

途中で一か所だけトイレがあったのですが、そこをスルーしたことを後悔するばかり。

もうこの際、森の中でもいいか、と思うのですが牧草地が広がっていて、その森さえありません。

少し木々が見えたので脇道に入ったのだけれど、そこも森の中という感じではありません。

そこで私は、一軒のお宅の玄関前に立ち、意を決してピンポンしました。

「こんにちは、すみませ~ん!」

出てきてくれた家の方に

「すみません、旅行者なんですが、トイレ貸してください!」

突然の訪問に驚いたでしょうけれど、快くトイレを貸してくださいました。

スッキリしてから、少しおしゃべり。

ご夫婦は本州からの移住者で、ここで酪農をしているそうです。

「北海道の暮らしはどうですか?」
「楽しいけれど、やっぱり冬は厳しいね」

なんて、突然トイレを借りに来た身とは思えない普通の会話をさせていただき、帰りには「がんばってください」と飲み物までいただいちゃいました。

私、いろいろな国を旅したりしていますが、普通の家をピンポンしてトイレをお借りしたのははじめての経験でした。

本当にありがとうございました。

1日の走行距離記録を更新


最後は本当にひたすら走り、今日の宿泊予定のキャンプ場へ。

私たちが本日最後の客だったのでしょう、「お待ちしていました」と迎えていただきました。

バンガローがある整備されたキャンプ場

北海道は、町営のキャンプ場が整備されているところが多く、バンガローが整備されているところでは、かなり安く泊まれます。

だいたい、キャンプ場には近くに日帰り温泉とレストランがあって、本当に助かります。

ここレストランの食事がすごくおいしくて、疲れた体に沁みました。

中華丼もボリュームたっぷりのザンギ定食も950円

長い1日、お疲れさまでした。

北海道イベント

ここで、お知らせをふたつ。

「藤原かんいちのレトロバイクイラスト展」

7月8日から30日まで、北海道旭川市にある北海道ツーリングの情報発信地&カフェギャラリー「HOKKAIDER BASE(ホッカイダーベース)」にてイラスト展を開催します。

7月8日(土)・9日(日)は、トークショーも行います。

北海道ツーリングの途中でぜひお立ち寄りください。

■日程/
2023年7月8日(土)〜30日(日)
■場所/
ホッカイダーベース・カフェギャラリー
北海道旭川市西神楽1線15号357-5


写真展「原チャリ世界旅行展」

2023年7月15日(土)に、北海道紋別郡にあるゲストハウス「西興部ゲストハウスGA.KOPPER 」にて開催します。

「電動バイク世界一周」の時のエピソードを中心に、トークショーも行います。

■日程/
2023年7月15日(土) 午後2時頃~
■場所/
西興部ゲストハウスGA.KOPPER
北海道紋別郡西興部村上興部176
https://gakopper.com/



クラウドファンディング挑戦中
https://camp-fire.jp/projects/view/669580

私たちの旅を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。


藤原家の旅ごはん」Instagram
https://www.instagram.com/fujiwarafamilymeal/

高級なものは出てこないけれど、実際に私たちが食べたその土地の気軽に食べられるものなどをご紹介します。


藤原かんいち&ヒロコのe-bike日本一周旅」Instagram
https://www.instagram.com/fujiwarakanichi

かんいち目線の旅の日々を写真とともに紹介しています。


E-Bike JAPAN/コラム「eバイク旅ノート」


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