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【読書感想】 ゴリラ裁判の日


ゴリラ裁判の日 須藤古都離

これは面白い‼️(*´艸`)

第64回メフィスト賞受賞作品

カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。
メス、というよりも女性といった方がいいだろう。
ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解する。
手話を使って人間と「会話」もできる。
カメルーンで、オスゴリラと恋もし、破れる。
厳しい自然の掟に巻き込まれ、大切な人も失う。
運命に導かれ、ローズはアメリカの動物園で暮らすようになった。
政治的なかけひきがいろいろあったようだが、ローズは意に介さない。動物園で出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係にもなる。順風満帆のはずだった――。
その夫が、檻に侵入した4歳の人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。
なぜ? どうして麻酔銃を使わなかったの? 人間の命を救うために、ゴリラは殺してもいいの? だめだ、どうしても許せない!
ローズは、夫のために、自分のために、正義のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む!
アメリカで激しい議論をまきおこした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編。第64回メフィスト賞満場一致の受賞作。

Amazon 内容紹介より



何でもありのメフィスト賞受賞作品。

ずっと気になっていました❗️


「ハランベ事件」をベースにした作品のようです。


動物園のゴリラの柵を超えて、子供が落下してしまう。

オスゴリラが子供を引きずっていた為、危険と判断した動物園側は、ゴリラを射殺


子供とゴリラの命の重さが議論された事件。


この事件は読後に知りました。

そして、非常に上手くベースとして活用していると感動。

しかもエンタメ性を忘れない遊びごころも取り入れているなぁと思いました。



まず、ゴリラの生態についてかなり学べます。


オスゴリラが一頭だけしか妻を娶らないというのはジャングルでは意味をなさない。

だが、メスは自由により強い他のゴリラの元へ行くことができる

メスの方が主導権を握っているそうです。


あと、ゴリラは暴力的な動物ではない。

人に危害を加えるようなことはないそう。


ローズは言葉を使えますが、それに加え、非常に賢いです。

空気も読めます。

ある意味、自分より人間です。笑

急に脱糞する事がありますが、それらも含めて愛おしい(*´艸`)💕


そして、半分を過ぎた辺りから、かなり面白くなってきます。

「私、ゴリラ裁判の日読んでるよね❓」

と思ってしまうくらい笑


全てのエピソードに関連性があり、読後はため息が出るほどでした。


関心して、
驚いて、
切なくなって、
笑って、
感動しました。


心に残る作品って、随所にインパクトありますよね(*^^*)


かなりおすすめ❗️

めちゃめちゃ面白かったです‼️


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