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新連載! 橋本陽介「ふしぎな中国語 日本語からその謎を解く」(No. 921)

考える人 メールマガジン
2021年7月8日号(No. 921)

新連載! 橋本陽介「ふしぎな中国語 日本語からその謎を解く」

日本語の謎を解く―最新言語学Q&A―』(新潮選書)著者の橋本陽介さんによる新連載「ふしぎな中国語 日本語からその謎を解く」が始まりました!

 日本にとって、歴史的にもっとも縁の深い外国語である中国語。それは、文字や語彙など日本語と多くの共通点もありながら、発音や文法などの異なる面も持つ「近くて遠い言語」――。これから勉強する人にも、すでに勉強した人にもおすすめの語学案内! どうぞお楽しみください。

ついに完結!
ブレイディみかこ×ヤマザキマリ「パンク母ちゃん」

 60万部を超えるヒットとなったブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が文庫化されたのを記念して、ヤマザキマリさんとの対談「パンク母ちゃん」を6/24から配信スタート。

 ついに本日配信の「3. 私たち一生『グリーン』」で完結です!

 対談は、2年前の2019年、同書の単行本が刊行された際に行われたものです。これが初対面となるふたりでしたが、対話が始まるや否や意気投合し、驚くべき共通点が次から次へと飛び出しました。

 お互い海外生活が長いこと(ブレイディさんはイギリス、ヤマザキさんはイタリア)、外国人男性との間に生まれたひとり息子がいること、20代の時に「貧乏な詩人」と恋におちたこと……。そして何より、ふたりともパンクにハマった青春時代があり、その経験が後の人生に大きな影響を与えたこと――。

 これまで数々のタフな修羅場をくぐり抜けてきたふたりによる、喜怒哀楽の全てが詰まった、スウィング感溢れる対話は必読!

 また、今回の企画を「考える人」としては初めての有料記事として、販売することにしました。プラットフォームは「note」を使用。全3回の記事は単体では1回500円。全3回がまとまった「マガジン」は1000円で販売。3回まとめてお買い上げいただいた方がおトクな仕組みになっています。

また、「考える人」で冒頭の立ち読みができます。ぜひこちらからお試しください。

1. パンクな母ちゃんとクレバーな息子たち


2. 詩人と本気で恋をした


3. 私たち一生「グリーン」

『山と食欲と私 公式 鮎美ちゃんとはじめる山登り』発売!

人気連載「山と食欲と私 日々野鮎美の山歩き日誌」をもとにした公式ガイドブック『鮎美ちゃんとはじめる山登り 気軽に登れる全国名山27選ガイド』が発売になりました。

関東近県を中心に登山初心者向けの山27座を紹介。登山ルート、交通アクセス、注意点や見どころ、お役立ち情報まで掲載しています。

また、地図読みの基本、ラクな歩き方、突然のケガへの対処法など、登山の際には必ず知っておきたい基本知識も満載。

そして、描きおろしの「山と食欲と私」特別編も収録! 読んで楽しい、登って楽しい1冊です。詳しい内容はこちらから↓

アクセスランキング

■第1位 村井理子「村井さんちの生活」
いままでどおり、これからも~義父母ワクチン接種完了報告


■第2位 ブレイディみかこ×ヤマザキマリ「パンク母ちゃん」
2. 詩人と本気で恋をした


■第3位 ジェーン・スー「マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること」
9.三つの課題と目下の不安

最新記事一覧


■道草晴子「よりみち日記2」(7/2)
14. わるいシャーマン

アマゾンの奥地でわるいシャーマンに呪いをかけられたり、お店を始めたりして「よりみち」してる友人たちの近況を聞いて励まされる一方、散り散りになるさみしさも。そんな時、あらたな出会いが。

「考える人」と私(21) 金寿煥

 2005年に刊行された『伊丹十三の本』は、「考える人」創刊第3号の特集「エッセイスト伊丹十三がのこしたもの」がきっかけとなって生まれたものです。「考える人」の特集が書籍化されたのは、この本が初めてだったと記憶しています。しかし「特集をそのまま」というわけではなく、書籍化にあたって内容は大幅に拡充、大充実の一書となっています。
 宮本信子さん、伊丹プロの全面協力のもと、伊丹さんの幼少期から青年期のスナップ、映画『お葬式』の舞台となった湯河原の別荘のグラビア、秘蔵の愛用品、家族に送った手紙や絵葉書などを収録。エッセイでも常に「生活者」であることにこだわった、伊丹さんの人生や暮らしぶりが伝わってきます。
 エッセイについては、野上照代さん、南伸坊さん、平松洋子さん、三谷幸喜さん、重松清さんらが加わってその魅力を語り、「エッセイスト伊丹十三」像をより多面的に浮かび上がらせています。
 私は、特集に続き、この『伊丹十三の本』の編集スタッフとして、少しだけお手伝いをしました。ひとつは「映像作品もエッセイである」というパート。1963年に伊丹さんが撮影した幻の初監督作品『ゴムデッポウ』、レポーターとして出演した『遠くへ行きたい』や『天皇の世紀』といったテレビのドキュメンタリー番組、自ら演出も手掛けたCMなど、1984年公開の映画『お葬式』以前の映像作品から、「伊丹エッセイ」にも通じる“文体”や“センス”を探るというものでした。
 もうひとつは、「行きつけの店 伊丹十三の『おいしいもの』」。寿司や中華、鰻など、伊丹さんが足しげく通った店へ取材におもむき、伊丹さんが好んだ料理を撮影しながら、店主たちにその思い出を語ってもらう、というものです。健啖家で酒豪でもあった伊丹さん。ある店でキープしていたのは、京都・伏見の日本酒、「桃の滴」の一升瓶。それを冷やでやっていたそうなのですが、一時期は私もそれを真似して、京都に寄った際は必ず同じものを飲んでいた時期もありました。
 税抜き2200円と決して安くはない『伊丹十三の本』ですが、よく売れました。今でも、「考える人」と聞くと、「ああ、あの伊丹十三の特集をした雑誌ね」と言われるほど、初期「考える人」のシグネチャーとなった特集でもあります。
 2007年には、縁の地である愛媛の松山に伊丹記念館がオープンしました。その展示や収蔵品は、「考える人」の特集や『伊丹十三の本』でもなじみのあるものが多く、雑誌の特集→書籍化→記念館設立と、ひとりの傑出した人物の功績をフィーチャーするのに、これほど理想的な展開もなかなかないでしょう。それほど愛され、そして惜しまれた人物であることを物語っています。以降、私も松山に寄るたびに、この伊丹十三記念館を訪れ、中庭に植えられた桂の木の成長を眺めるのを楽しみにしています。

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