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2020年3月の「考える人」まとめ

今月の「考える人」の動きをまとめてみました(2月のまとめは飛ばしてしまいました、ごめんなさい……)。

舞台「ねじまき鳥クロニクル」の世界的演出家、インバル・ピントに独占インタビュー!

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(写真撮影:田中亜紀 提供:ホリプロ)

村上春樹の90年代の代表作であり、村上文学が世界に読まれるきっかけともなった長編小説『ねじまき鳥クロニクル』。

この長大な小説を見事に舞台化したイスラエル出身の演出家・舞踊家であるインバル・ピントに村上文学と演劇について聞きました。

舞台自体は残念ながら、東京公演が途中で、大阪・愛知公演はすべて中止となってしまいましたが、舞台写真も掲載しておりますので、あわせてお楽しみください。

記事:その一瞬は、はかなくとも生き生きとしたものでありつづける。

考える人 春の対談まつり!

3月には読みごたえのある対談企画を多数掲載しました。

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第41回野間文芸新人賞を受賞した、哲学者・千葉雅也さんの初めての小説『デッドライン』。この小説への授賞を強く推薦した選考委員が小説家・保坂和志さんでした。

保坂さんの『書きあぐねている人のための小説入門』を『デッドライン』の執筆の参考にしたという千葉さん。書き手の計算を超えて細部が有機的に響きあう小説とはどんなものなのかを語り合ったトークイベントを3回に分けて掲載。大きな反響を呼んでいます。

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「本のまち」を標榜する青森県八戸市にある話題の書店「八戸ブックセンター」で行われた、柴崎友香さん×滝口悠生さんのトークイベントの模様を3日連続掲載。

柴崎さんと滝口さんがそれぞれ2016年と2018年に参加した、アイオワ大学が主催するIWP(International Writing Program)をテーマに、展示を通じて八戸での作家のレジデンスプログラムの可能性を探るという興味深い試みです。

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編集者の菅付雅信さんが各国のAI開発現場を取材したノンフィクション『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』。人工知能は人々の暮らしや仕事をどう変えて、未来には何が幸福と呼べるのか? 人は機械と共に進化を遂げるのか、それとも機械に従う動物となるのか――

1年8ヶ月にわたってシリコンバレー、深セン、モスクワ、そしてNY、ソウル、香港、京都、東京で、世界の第一線の研究者、起業家、脳科学者、数学者、哲学者等、合計51名を取材してまとめられた本書の刊行を記念して、コンピューターの思想にも造詣が深い著述家・山本貴光さんとの対談が実現。AIとうまく付き合うために、アルゴリズムを“脱魔術化”する方法とは――

4月からの「考える人」もお楽しみに!

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