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相手を馬鹿にするのは「仲良しの証」ではない

私の祖母は、めっちゃ私をディスってくる。

祖母と一緒にお買い物に行った時のことを例にあげる。

私 「この服かわいい〜」
祖母「あんたには可愛すぎるんじゃない?」
私 「そう……あ、下着売り場寄っていい?」
祖母「あんたは貧乳だから、下着なんかいらないわ!」

このように、祖母は私を貶めることが、私との親しさの証だと思っている。


しかし、こういうコミュニケーションってはっきり言って不快だ。言ってる側からしたら「冗談」なのかもしれないが、笑えないし、面白くない。相手を嫌な気持ちにさせるだけで、「冗談」として成立していない。

胸の大きさに言及されるなどは特に、同性で親族であったとしても、気持ち悪い。「いちいち胸なんか見てたの?」と思うし、はっきり言ってセクハラだ。
嫌だと言うことを伝えると、しばしば「貧乳と言ったから怒った」と捉えられるのもうんざりする。「胸大きいね!」と言われたとしても、気持ち悪さとしては同じだ。「小さいと言われたから怒った」のではなく、「胸の大きさに言及することそのものが気持ち悪い」というのが、セクハラをする人間には伝わらない。

また、相手を貶めることを親しさの証だと思うタイプの人間は、因果関係を間違えている。
親しい仲では、ぶっきらぼうな言い方をしたり、暴言を吐いたりすることはある。しかしそれは、親しい仲ゆえに暴言が許されているだけだ。暴言を吐くから親しくなれるわけではない。因果が逆なのだ。

セクハラとかパワハラとか、不快なコミュニケーションをとってくる相手はここを間違えている。
だから暴言を吐いたことを咎められると、「親しくなることを拒否された」と思い込み、非常に攻撃的な人間へと変貌するので、こちらとしては大変困る。
お前は被害者ではない。加害者なんだ。



高校生の時、私に「冗談」で死ねと言ってきた男がいた。
しかし私が「死ねという言葉は、相当仲良しな関係性でも冗談として成立するか危ういレベルの言葉だ。」と言うと、「俺たちは仲良くないって言いたいのか」とキレてきた。あとから聞いたことだが、彼は私のことが好きで、仲良くなりたかったらしい。
まさに、前述した因果が逆転しているパターンだ。

こういう不快なコミュニケーションをとってくる人、私は嫌いだし距離を置く。そうするとなぜか傷ついた!と被害者面をしてくるので厄介だ。
高校の時の男は他人なのでスパッと切れたが、祖母は親族で付き合いもあるので難しい。

しかし彼ら彼女らが自らを顧みることはない。これが、世の中からセクハラやパワハラ、いじめが無くならない要因のひとつだろうな……。

私にできるのは、己がそういうコミュニケーションをとらないように気をつけることだけだ。

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