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あまりにもグロい出産マトリョーシカ『MEN 同じ顔の男たち』感想

前から見たかった『MEN 同じ顔の男たち』がアマプラで解禁されていたので見た。

タイトルから想像していたのと全然違った作品だった!不快でした(褒め言葉)!!!


あらすじ

夫が死亡したことにより、心に深い傷を負った主人公・ハーパーは、心を癒すために静かな田舎の屋敷を借りる。

森を散策していると、怪しげな全裸の男に追いかけられ、家に侵入されそうになる。

警察を呼び、裸の男は捕まるものの、ハーパーの周りで奇妙なことが起き始める。


ネタバレなし感想

この作品は、一言で言うと「嫌な男たち博覧会」って感じ。

ホラー作品ではあるが、怖いという感情はわかず、不気味だ、気持ち悪い、という感情を抱いた。

ジャンプスケアなどもないので、特に怖いこともなく(グロはあり)安心して見れた。

出てくる男たちがとにかく気持ち悪い&うっとうしい。心静かに療養しにきたハーパーにとって、完全に逆効果となっている。かわいそうだ……。

ストーリー構成としては、最初の方の展開が遅い割に、後半は急展開すぎてよくわからないところがある。考察好きにはいいかも。

気持ち悪い男たちを見て、不快な感情(褒め言葉)になりたい人にはおすすめ!


ネタバレあり感想

同じ顔の男たち??

タイトルが『MEN 同じ顔の男たち』ということだが、正直私は男たちが同じ顔だと気付かなかった。

出てきた男たちが、大家のジェフリーと同じ顔らしいのだが、白人の顔を見慣れていない私としては、髪型や背格好、服装、話し方などが違えば全くの別人に見える。

また、作中でもハーパーが「同じ顔じゃね!?」ということに気がついているようなシーンが特にないので、作品のウリである「同じ顔の男たち」というところは、かなりわかりにくかった。

なのでずっと「同じ顔って誰と誰が??」と思っており、見終わってネットで検索するまで気がつかなかったので、「同じ顔であることの恐怖」みたいなのは全く味わえなかった。

皆は同じ顔ってわかったのかな??


嫌な男①ジェフリー

ここからは作中の嫌な男たちの悪口をひたすら書いていこうと思う。

振る舞いが妙で気持ち悪い。
とはいえ、一応ハーパーのために見回りしてくれたり、どちらかといえば味方なのか……?と思わせての、車でばちばちに轢き殺そうとしてくるのは笑ってしまった。極端すぎる。

とにかくノンデリなところが不快ポイント高い。
裸男に襲われたハーパーに、「お楽しみ目的でしたか?」的なこと言うやつ、その場でボコボコにされても文句言えないでしょ笑


嫌な男②全裸の男

なんだこいつ!!きめぇ!!と思った初見。
しかし怪物とか未知の存在というよりも、普通に不審者だよね???

ハーパーがパソコンで仕事してる背後で、普通にうろうろ歩いてて笑ってしまった。

うま〜くすれ違って、ハーパーが全然気付かないところもまた笑いを誘う。

しかし「知らない男が家に侵入しようとしてきた」というのは、それだけで女性にとってはものすごい恐怖で、どんなホラー映画にも勝る恐怖だね。
しかも相手が全裸ともなるとなおさら……。


嫌な男③ポリス

前述の全裸男を捕まえるものの、釈放しやがった無能。

しかしこういう警官いるよな〜。

女の人がストーカー被害に遭っても、「まだ何かあったわけじゃないから大丈夫でしょ笑」みたいな警官。
いや何かある前に助けて欲しいんだが。

こういう警官は、フィクションの中にとどまらず、残念ながら現実にも多い。

組織自体が超体育系の男社会だからかな??
女が被害者の場合には特に後手後手になってる感じがする。

個人的にとある事件があって警察署に行った時にも、被害届出させてもらえなかったり、供述教書で被害を矮小化して書くように言われたりしたので、警察官のことを信頼してない。

嫌な思い出がよみがえってきたな……。


嫌な男④神父

ベストオブ気持ち悪い男。
ハーパーの気持ちを聞いてくれるいい人なのかな?と思わせてからの裏切り。

今まで「正論で殴る」と言う言葉にしっくりきてなかったんだけど、こういうことか〜と理解した。

確かに、夫が死んだのは、ハーパーが家から追い出し、謝る機会を与えなかったからというのは要因としてあると思う。
でもそんなことハーパーには関係ないよな。だって追い出されるだけのことしたのは夫だし。

なのに上から目線で説教垂れるところも嫌だし、脚を触ってきたところゾッとした

そして「処女を失ったのはいつ?」って何!?!?キモすぎる。

というか、ハーパーをレイプしようとした?ハーパーが反撃できてよかった。

個人的にコイツが1番気持ち悪かった。


嫌な男⑤かくれんぼ野郎

こいつは障害のあるキャラクターかな?
おそらくそうだと思うんだけど。

体が小さいのに顔が大人なので、ちぐはぐ感があって不気味だった。

最後まで何がしたいのかよくわからなかった。
もし、かくれんぼを一緒にやっていたらどうなってたんだろう。


嫌な男⑥夫

自分の思い通りにならない相手をコントロールしようとする手段として、自殺を仄めかす、というものがあるけれど、本当に最低な手段だと思う。

本当に死ぬにしろ死なないにしろ、言われた側はすごく困るし、騒いだもん勝ちって感じがして嫌いな手段だ。

メンタルを病んでいる場合は人に当たるんじゃなくて病院に行くべきだしね。

とにかく夫はハーパーをコントロールしようとしていたのが印象的。
そしてそのコントロール方法が、「自殺すると脅す」「暴力を振るう」というもので、暴力的な方法しかとれないところに、「だから離婚しようって言われるんだよな〜」と思った。

実際に死んで、さらにハーパーを傷つけるところも最低だ……。

しかしラストシーン的に、あのあとハーパーが幸せになる未来が見えないんだけど!?!?


グロすぎる出産マトリョーシカ

私は「出産」というものを神秘的な尊いものだと思えなくて、ただのグロじゃん。と思っているんだけど、人から理解を得られることは少ない。

そんな私の心の中にある「出産」に対する忌避感とか恐怖心を体現したようなものが、あの出産マトリョーシカ

人にあのシーン見せて、「ね!グロいでしょ!?」と言ったら私の気持ちもわかってもらえないかな〜。

私の目からすると、出産というものはあれくらいグロいし、生まれたばかりの赤子とかもマジでグロく見えるのです。

この出産シーン見た後食事したんだけど、全然箸がすすまなかった……。


おわり

結構期待して見た分、期待外れ感はあったけど、出産マトリョーシカはトラウマになった。

考察には食指が進まないので、特にしません。

ここまで読んでくれてありがとう。

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