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5章 「ほめる」を「認める」に変換する


わたくし、もやしの自己紹介

もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

ちょーおすすめ。
著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方』


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5章 「ほめる」を「認める」に変換する

ほめるの落とし穴
100点を取った子供に対して「頭がいいね」「天才だね」とほめてしまうと
・できなかった時に、自信をなくす。
・失敗を恐れてチャレンジしなくなる。
・ほめられること自体に興味が移る。
などのデメリットが考えられる。

なぜなら、「子どもの行為の結果をほめた、条件付きの承認だからである。」

このような研究結果がある。テストを受けた後に
①「頭がいいね」と能力ほめをした場合
②「よく頑張ったね」と努力をほめた場合

次に難しいテストを受けたところ
能力を褒められた子どもは成績が落ち
努力をほめられた子ども達は成績を伸ばした。
①「頭がいいね」と能力をほめられた子ども達は、悪い成績を取った時
自分には才能がないとあきらめる傾向がある。
②「よく頑張ったね」と努力をほめられた子ども達は、悪い成績を取った時
自分の努力が足りないと粘り強く問題を解こうとした。

親御さんの素直な気持ちを「すごい!あたまいいね!」と伝えてもいい。
その後に「一生懸命準備したんだね」と子どもの努力を認める一言を付け加えてはどうだろう。

「認める」時の5つのポイント

①やったことをそのまま認める
「難しい漢字にチャレンジしたんだね」とやった行為そのものを返してあげることで「よく見てくれている」と意欲的にチャレンジできるようになる。
②努力や工夫を認める
子どもが自発的にした、努力や工夫をほめることで
自分で自分をみとめることにつながる。
③子どもに聴いてみる
努力や工夫したところが、わからない時もあります。そんな時は子どもに聞いてみましょう。前章で話した無条件で話を聴く姿勢を忘れずに。特別な言葉や評価はいりません。
④できなかったところは伸びるところ
できていないところに目が行くこともあります。
チャレンジしたところを認めた上で、「どうしたら良かったと思う」と考えてもらうことも良い方法です。
⑤まるごと認める
「大好きだよ」など心がこもっていればなんでも良い。
100パーセント認めるような言葉掛けが大切

認めるとは、子どもがやったことをそのまま言葉にするだけで十分です。

まずは、自分自身を認めることから始めましょう。
うまくいかなくても努力をしたり、工夫したりしたところはあるはずです。
子どもを認めるように、自分自身を認めることから始めましょう。

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