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スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方 2章 気質編


わたくし、もやしの自己紹介

もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

ちょーおすすめ。
著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方』


気質は変えられない

気質とは性格と似ていますが、ちょっと違います。
性格を形作るもっと根っこの部分を気質。
そして、気質は変えることができないもの。
そして、気質に悪いも良いもありません。他者と同じだったり、違ったりするだけ。
宿題を随分ゆっくりやってる我が子に対して「どうして宿題やらないの?」
我が子の気質と私の気質が影響している。
その気質を知ることでもう少し余裕を持って関われる。

「ポジティブ・ディシプリン」7つの気質

①活動性 動くのは好き?
②規則性 リズムが決まっている?
③適応性 新しいものは好き?
④順応性 変化に慣れやすい?
⑤転導性 集中力はが、続きやすい? 
⑥持続性 諦めるのは早い方?
⑦感情の強さ よく笑い、よく泣?

親と子の気質に目を向けることが大切。相性が悪い、良いではない。

ワークシートをもとに、親と子の気質の違いを可視化する。

4段階で自分と子どもの評価する。
一番低いと①。次が②。次が③。一番高いのが④。
①活動性 低 座っている、落ち着いている
     高 動き回る、運動好き
②規則性 低 空腹や眠くなる時間が日によって違う。
     高 空腹や眠くなる時間が決まっている。
③適応性 低 初対面の人、場所を嫌がり、新しいものを拒む。
     高 初めての人と会うのが好きで、新しいものを試す。
④順応性 低 日課や環境の変化に順応するのに時間がかかる
     高 日課や環境の変化にすぐに順応する
⑤転導性 低 長時間、同じことに集中する。
     高 何にでも目が行き、よく気移りする。 
⑥持続性 低 やっていることにすぐに興味を失う。
     高 終わるまで同じことをやり続ける。
⑦感情の強さ 低 感情の変化をあまり示さない。
       高 強い怒りや悲しみや喜びを示す。

親と子供でこの気質が似ていたり、違ったりすることで
「困った」と感じることが多くなったり、少なくなったり、影響している。

例えば、将棋の勝負について
我が子はこだわり、やり続ける気質持続性が高い④
私は、気質持続性が中ぐらい。
すると私としては「もうそろそろ終わりにしよう」と思ってします。
私の気質を押し付けるだけでなく、我が子の粘り強い気質を受け止め声をかける。
「続きは〇〇の時にするのはどう?」と提案してみる。

気質が違っても、ケンカせずに解決する方法を見つけられるもの

親子で気質が違うのは当たり前。
異なる者同士が、どうすれば衝突せずに笑顔で一緒に過ごしていけるかを考える。
親子関係だけでなく、人間関係に通じる知恵と言える。

もやしのかんがえ

「気質は変えられない」と明言されている。
性格や気質、変えられるか変えられないかを論じるつもりはない。
しかし、性格か気質か行動かは分からないが、人は確実に変わっていく。

見守る大人は「子どもにどう成長して欲しいのか」を大切にしてもいい。
今すぐ子どもを変えようとせずに、とても長い目線で、関わることや
それが押し付けにならないように。
子ども自身も「こんな自分になりたい!」と理想に向かって変化していくことは大切である。それが押し付けではなく、自分主体の成長は気質の変化につながるのではないだろうか。

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