無題

人格形成?!生きていくための"土台作り" part2

前回書いてから日が空いてしまいました。卒園シーズンでものすごく忙しくて。。。と得意の言い訳です。忙しいを理由にするのは好きじゃないですが、忙しくしてるのは嫌いじゃないです。w

前回は、0歳児期に大切ことを書きました。今回は1、2歳児期に大切にしたいことを書きます。

(前回も全く同じことを書きましたが...私は心理学者でも教育評論家でもなんでもありません。ただの保育士です。なのでさらっと読んで頂けたら嬉しいです。”人格形成”と書くと難しく聞こえますが、私がここでお伝えしたいのは、小難しいことではなく普段の保育で感じてきた事です。)

---------------------------------------------------------------------------------------

1歳児は自我が芽生え、2歳にかけてよく耳にするイヤイヤ時期に突入しますね。

よちよち歩きから歩行が安定し、自分の興味があるところへどんどん行くようになり探索活動を盛んにします。

大人が子どもを座らせようと止めると大泣きで”動きたい~”と訴えたり、大変な時期ですよね。ずっと動き回っていて一見落ち着きがないように感じることもあるかもしれません。

よく相談を受けるのです。「うちの子大丈夫なんでしょうか?」「多動なんでしょうか?」と。

私は、探索活動は成長していく為にとても重要な行動だと思っています。探索活動を盛んにする→落ち着きがない→注意欠陥・多動性障害とは捉えません。少し話がそれてしまうのでこの事についてはまた次回書きます。


話は戻って。。。

探索活動が盛んになって来た頃、自分でできることが少しずつ増え始めなんでも自分でやりたがったり、うまくいかなくてぐずったりします。これがまさにイヤイヤ期!このイヤイヤ期は自己主張ができるようになった証拠、成長の一つだと思います。

と言ってもこの時期にかかわる大人は大変です。きっとイライラもするかと思います。この時期に保護者によく言われるのです、「先生ってすごいですね。イライラしないんですか?」と。

正直、しないと言ったら嘘になります。でもゆったりかかわれるのも事実です。

何が違うって、子どもはやっぱり最大のイヤイヤは母に出すからです。私たち保育士には子どもなりに社会を感じ、自分の出し方を区別をしているからです。(お母さんが見てない時にものすごいイヤイヤを保育士に見せる子どももいますが。)

子どものイヤイヤってなんでそんなことこだわってるの?と思うことが多いんですよね。

たとえば、洋服を前後ろに着ていて直そうと声をかけると、"このままでいいの!!"と力いっぱい脇をしめて拒否したり、"これがいい!!"と言った物を大人が用意すると"違う!!"と怒ったり。。。何がしたいのかを理解できない時もしばしば。そういう時は、大抵その前に主張したかった事があったか、『自分をみて!』と目を引きたい時が多い気がします。これに一つ一つ応えるのが大変なんですよね。

でもでも、(聞きあきているかもしれませんが)これが大きな成長のひとつなんです。教育評論家の方や、他の方がブログで書いているようなことを書いても一緒になってしまうので、自分が実際に感じたことを書きますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私も1年目の時に、、、いや、保育士3、4年目まではこのイヤイヤ時期の対応に悩んできました。1歳じクラスはイヤイヤ期のオンパレードで、何人もいっぺんに繰り広げる訳ですからそりゃあもう大変でw

でも少しづつ『あなたも頑張って"やりたい"を主張してくれてるのね』と思えるようになり、その頃からはイヤイヤ期で悩まされなくなってきたように思います。子どもは信頼関係ができている相手に感情を強く出すように思います。それを感じられるようになり、『私には見せてくれるのね』と嬉しく思うこともありました。


私がこの考えに至った大きな出来事があるので、長いですが載せます。数年前に自分のfacebookに書いたものですが。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日の午睡明け、
2歳半の男の子ををトイレに誘ったら
"行かない!!!!"と拒否。

イヤイヤ期真っ只中の彼。

いつもみたいに
"◯◯ちゃんも行くって‼︎"とか言って
ごまかしごまかし誘って
自分の足でトイレについてきてくれたけど...

パンツを脱ぐ時に
"パンツいい!!!! パンツいい!!!!"と言って
やっぱり脱ぎたくないと
ものすごい勢いで拒否。

なのに、
そのうち気持ちが切り替わるだろうと
脱がせちゃった。
彼からしたら無理矢理だったと思う。

それでも
全身で拒否してる姿を見て
ごまかしごまかし誘って
ついて来てくれたけど
本当はいやだったんだよね...と気づいた。                

"パンツだから漏れちゃうからね"って
大人の都合で連れて来ちゃったと
なんだかものすごく反省。

寝起きだったし
"わかった。
トイレしなくていいよ。"と声をかけると
ぴたっとイヤイヤが止まり

「おはようのギューしよっか?」で
「うん」と返事してくれて
抱きしめながらちょっとお話。
おしり出したままw

「ごめんね。
イヤなのに先生が
無理矢理連れて来ちゃったね。
イヤだったよね。
パンツ脱ぎたくなかったよね。」と
しばらくぎゅーってしてたら
彼の表情がすーって変わった。

「でも先生きっと座ったら出ると思うの。
パンツぎゅって持ったまま座ってみる?」
って聞いたら
"うん!"と返事をして
かわいいちっちゃなパンツを握りしめたまま
元気にトイレに座ってくれて
おしっこも「でたー!」って喜んでくれた。

イヤイヤの姿は
1歳児2歳児の成長過程。

保育士になりたての時は
いつも関わり方に迷いがあったけど
ずっと乳児をやってきて
みんなが通る道だからと
イヤイヤ期に慣れてきてしまっていたのかも。

声かけの仕方で
気持ちを切り替えさせられるっていう
ヘンな自信がついちゃってたのもあったと思う。
対応も気持ちに余裕を持って
それなりにできるようになってた"つもり"だった。

集団保育で
正直その子に合わせられないこともあるけど
行動で合わせられなくても
気持ちだけはその子に合わせてあげなきゃ...
合わせてあげられるかな?
合わせてあげよう!
って、改め思った。

思いを受け止めていこうって
関わってるつもりなのに
できてない自分。

もう保育士8年目。
まだ8年目。
日々勉強ですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこんなことを2年ちょっと前に感じていました。

保育士仲間が「その時のその子の感情を『イヤイヤ期』というひと言で片付けるのが嫌いなんだ!」と話してくれたことがあります。大人から見たら『イヤイヤ期』でも子どもにとったら『今』を一生懸命生きて、一生懸命主張しているんだからと言いたかったのだと思います。

自分の"やりたい"を信頼関係が築けている大人に認めてもらうことが、1~2歳児で最も大切なかかわりだと思っています。この時期に、しっかり応えてもらった経験が、その先の心の居場所作りの"土台"になると思っています。成長と共に心の居場所は変わっていくと思いますが、受け止めてもらった経験がないと、受け止めてもらう気持ち良さもわかりません。相手を受け止めることもできないのです。

『今はイヤイヤ期だから』と流さずに、しっかり受け止めて欲しいと思います。

#日記 #コラム #子育て #育児 #保育 #私の伝えたいこと #保育士







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?