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色々なアプローチ

一昨年くらいから「不完全な橋」と言うタイトルで作品を作っていて、アレコレと写真に収めています。このタイトルの写真もそのひとつ。そしてこれを家で見ていて、ぼんやりと頭の中にあった次の全く違うテーマも少しハッキリとしてきました。
今回のこの場所は車を停めてから10分弱だけれど急な山道を下る(つまり帰りが大変)、人の少ない海岸です。狭い入江になっているので波の当たりも強く、泳ぐのにも向いていません。今回はご高齢のソロキャンパー(+ワンコ)がいてびっくり。なにしろ風が強く吹き抜けてゆく地形で、テントを張るには向いてないと思ってたので。テントの近くを通り過ぎて挨拶した時に話しかけられたので少し雑談。連れているワンコが人懐こい(と言うか寂しがりや?飼い主がほとんどカマッてあげてない放置系)。でも吠えないし、寄ってきても舐めてこないので躾はきちんとしてある感じです。ちょっと撫でたらその後のかまってくれ攻撃が石を積んでいる間も続き大変でした(笑)。積み終わって写真を撮ろうにも近くから離れずこんな感じで画面の中に居座っています。
この場所は先にも書いたように風の強い場所なので春先は特に石を積めるチャンスが少ないのですが、春霞と日の出、日没時の微妙な空の色具合を荒々しい岩壁と合わせるのが気に入っています。それがこの写真。トーチのような石積みで「燃やすべきは戦いの炎じゃなく Kiss of fire でしょ?」ってね。昔々のゼンジー北京さんを思い出しながら(若い人は知らないよねぇ笑)。

それと並行していろんな石積みを並べて多様性についても思いを馳せています。民族主義はどうも昔から良い結果をもたらしてくれません。そろそろ学習しないと人類全てがリセットされかねない。この作品は時代背景が変わるとその存在の見え方も変わるよねーと言うコンセプトで背景の描写が変わるようにシャッタースピードを左上30秒、右上2.5秒、左下0.4秒、右下1/30秒と変えています。長くなっちゃった…ではまた。

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