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北海道の至宝、一度は行ってみたい冬の旭岳

冷たい空気を吸い込むと、真っ青な空と真っ白な雪山のコントラストに心を奪われる。思わずため息が漏れ、吐く息は白く染まる。

旭岳と旭岳ロープウェイ

北海道に位置する旭岳は、大雪山連峰の最高峰で2291mに達する。活火山であり、迫力ある白煙が出ているのが見られる。

標高1100mの山麓駅から1600mの姿見駅まで、約10分のロープウェイで空中散歩を楽しめる。トップシーズンではない冬の料金は、片道1400円。

上りのロープウェイから、下りのロープウェイと景色を楽しむ。

晴れた日には、ロープウェイから雄大な雪景色を楽しむことができる。姿見駅に到着し、少し登ると旭岳の全貌が見渡せる。その壮大な姿はまさに圧巻である。

山頂駅から少し歩いてみる、晴れた日の見事な旭岳

横を見ると、どこまでも続く広大な雪山をトレッキングしている人たちが遠くに小さく見える。こんな晴れた日に、旭岳を登れて本当にラッキーだ。

この世とは思えない雪景色

旭岳はスキーやスノーボードで滑り降りれる

さて、今回はスノーボードが目的。しばらく旭岳を眺めて写真を撮り終わったら、標高約500mを滑り降りる。長めのコースなので、1回上るだけでかなりのロングランを楽しむことができた。

雄大な雪山のコース

特に山の上の方は木が少なく、広々とした雪山の斜面を滑れるのがとても気持ちいい。こんな晴れた日はコースを確認しながら滑れるが、視界の悪い日はコースを見失うと遭難する恐れがあるので、十分に気を付ける必要がある。

木の間から見えた彩雲

滑りながら休憩をしていると、彩雲が見えた。何かいいことが起こる前兆かもしれない。

彩雲は、上空の比較的薄い雲がその縁に沿うように赤、黄、緑などの色に分かれて見える現象

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq13.html#:~:text=%E5%BD%A9%E9%9B%B2%E3%81%AF%E3%80%81%E4%B8%8A%E7%A9%BA%E3%81%AE%E6%AF%94%E8%BC%83,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

滑り降りてからもう一度ロープウェイで上り、もう一本滑った。山麓駅構内にある姿見食堂で帰る前に遅めの昼食とひと休憩。

ロープウェイ駅舎にある姿見食堂からみる旭岳の景色

滑り終わりにはビールと温泉

この姿見食堂では、ピルスナースタイルの「旭岳麦酒」が売られていた。こういうご当地ビールはついつい買ってしまう。
滑り終わった後に飲む軽やかで、後味すっきりなビールが美味しい。お酒を飲まない雪道運転してくれる優しくて頼もしい友人に心から感謝。

旭岳麦酒で旭岳に乾杯

お土産ショップも充実していて、いろいろ買いたくなってしまう。名残惜しいが、日も沈み始めたで帰路に着く。

夕日が当たる旭岳

旭岳から車で2分ほど降りたところにあるケイズハウス北海道の日帰り温泉で温まって帰ることにした。旭岳に上りたい方には好立地の宿、日帰り入浴は900円。
広々としたロビーに、源泉かけ流しの温泉の素敵な宿だった。しかもお手頃価格のホステルなので、また旭岳に上る際には泊まってみたい。

ケイズハウス北海道

いつもながら少し早めに滑り終わったので、温泉にはまだ他に人がいなかった。途中から宿泊客と思われる人が増えていった。
お風呂セットを脱衣所に忘れてしまったが、ありがたいことに後日送ってもらえたのはここだけの話。

晴れた夜空の下に佇む旭岳

お風呂上りにはすっかり暗くなっていた。それでも、薄暗い夜の空にうっすら見える旭岳もまた美しかった。

最後に

前の年は、スノーボードのレベルが足りないのと、天候が悪くて行くことができなかった旭岳。こんな晴れた日に上ることができて本当に嬉しかった。

雪山は美しいけど、時には厳しい。わたしたちはいつだって雄大な自然の中で遊ばせてもらっている身なのだ。

最高な時間をありがとう、旭岳。また逢う日まで。


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