生きるのは辛い

自己破産するまでにも、いろいろあった。
最初に依頼した士業の方が悪徳寄りだったそうで、
親父はいつもの通り激昂。
この家に生まれてきたことを心底憎んだ。
ただただ、普通でいいのに。なんでうちはこんな異常なんだろう、と。

親父はいつも自分の思い通りにならないと、すぐに激昂。
こちらの感情を話しても流されて終わり。
それどころかすぐに「自分はパワハラ受けてどうだこうだ」と、自分の話にすり替えてくる。
こちらはただ、聞いて欲しいだけなのに。
今考えると、父親こそアスペだから仕方ないんだけど。

子供時代の記憶といえば、親父がすぐ電話越しで激昂して、母親がそれを止めて泣き叫ぶという図。
自室にこもって布団に丸まって、不安と恐怖で心臓をバクバクさせていた思い出。

家族で旅行なんて行った記憶がないし、
本当に楽しかった記憶がほぼない。
親父が怒らない恐怖に耐えてた記憶。

だけど、表には出さなかった。
優等生キャラだったし、そんな家庭事情を伝えてしまったら引かれて、人も離れていくはずだと思っていたから。
それと何より、恥ずかしかったから。
だから、苦しかったけど誰にも真実を話せず、笑顔で取り繕っていた。

本心を話せないのは、幼少期から。
あの頃1番嫌だった質問は、「お父さんなんの仕事してるの?」


周りからは色んなことができて褒められて、
羨望の眼差しさえ感じることもあったけど、
人間って案外こんなもんですよ、と思う。
光があれば闇がある。
むしろ闇の方が自分の中の大部分を占拠してた。

我ながら、すごく健気だったと思う。
学校を1日も休まず、成績も優秀で、美術でも音楽でも作文でも書道でも、なんでも秀でていて代表に選ばれて、賞状をたくさんもらって、全校生徒の前で何回も称賛を浴びた。
そんな自慢な子供になることで、親に喜んでもらえる、愛されると思っていた。

表では優等生でなんでもできるスーパー少女。
裏では怒号に怯えて、日々心臓をバクバクさせて生きる惨めな子供。

そんなこんなで不安障害か、常に不安に付き纏われ、
双極性障害か、気分の変動が激しくなったと思う。
何か常に心に黒いモヤがかかっていて、
ずっと晴れない感覚。

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