かねひさ和哉

ライター/アニメーション史研究 お仕事などのご連絡はこちらのメールアドレスにお願いします⇒ kanehisa877@gmail.com

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最近の記事

自作動画についての雑記—パロディとパスティーシュ、またはエピゴーネン

 ここ最近、自作動画についてあれこれ取り留めのないことを考えている。  ぼくは自作動画をパロディ(模倣による風刺)、ないしはパスティーシュ(模倣の再構築)の一種として自分の中で位置付けてきた。既に多くの人々が共有しているスタイルの概念を模倣し、再構築と誇張を加えていく過程で生じる違和感と滑稽さが自分の動画の肝要な部分だと考えてきたのである。例えば現代社会を昭和風の表現でカリカチュアライズした場合、多くの人々はそこに可笑しみを感じるとともに、現代社会の問題点をはっきりと再認識

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    • 大学を休学することにした

       2022年5月末をもって、2年前の4月から約2年間通っていた大学を休学することにした。今のところ春学期のみ(つまり夏休み含めて9月まで)の休学を予定しているが、ぼくの精神状態がどう転ぶかは自分でも全く予測がつかないため、今後の動向については様子を見ながらゆっくり考えることにしている。  なぜ、大学を休学するという決断に至ったのか。簡単な理由である。「精神を病んだ」からだ。むろん、ぼくは大学が嫌いになったわけでも、学問に嫌気が差したわけでもない。今でも本を読むのは大好きだし

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      • 「クラシック」と「モダン」の両立によって提示された新たなカートゥーンの方向性—『ザ・カップヘッド・ショウ!』感想

         2022年2月18日より、Netflixにて短編アニメーションシリーズ『ザ・カップヘッド・ショウ!(原題: The Cuphead Show!)』第1シーズンの配信が始まった。  2019年に制作プロジェクトの始動が発表されてから約2年半もの間、筆者はこのシリーズの公開を待ち望んでいた。それは、シリーズの原作であるゲーム『Cuphead』(2017)が1930年代に制作されたクラシック・カートゥーンの趣向を映像面でも音響面でも驚くほど忠実に再現した作品であったことに加え、

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        • チャールズ・ミンツの『Krazy Kat』が面白いという話

           チャールズ・ミンツという映画プロデューサーがいた。  アニメーション・スタジオと映画配給会社の仲介役を務める配給会社「ウィンクラー・プロダクション」を運営しアニメーションにおける女性プロデューサーの先駆けとなったマーガレット・J・ウィンクラーと結婚して、マーガレットに代わってスタジオの運営を担うようになった男である。  それなりに漫画映画(カートゥーン)について知っているならば、「ウォルト・ディズニーから「しあわせうさぎのオズワルド」の権利とスタッフを引き抜いて自分のも

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          雑記まとめ①(2020年10月~2021年3月)

          『表現の自由』と性差別(2020年10月30日) 『表現の自由』という言葉がある。  言わずもがなだが、日本国憲法第21条に規定されているあの『表現の自由』である。  昨今、性差別表現を含むコンテンツがフェミニズムの観点から問題となり、インターネット上で炎上する現象が頻繁に発生している。こうした抗議のムーブメントに関して、本来の消費者層から過激な反発が起きるのも常態化している。  こうした運動の流れで(主に反フェミニズム層から)必ず持ち出される言葉が、『表現の自由』であ

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          最初期『ミッキーマウス』3部作に関する雑記(2018年11月)

          当記事は2018年11月にブログ『クラシック・カートゥーンつれづれ草』上で投稿した記事群を一部加筆修正し、再掲したものです。 Plane Crazy(1928)『ミッキーマウス』の誕生 1928年の春にニューヨークへと旅行したウォルト・ディズニーは、そこでオズワルドの権利が配給元のユニバーサルとチャールズ・ミンツにある事を知り、更にはヒュー・ハーマンやルドルフ・アイジング、そしてフリッツ・フリーレングといった有能なアニメーターまで失う事となる。 アニメーターとオズワルドを

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          『Swing You Sinners!』に内在するアニメーションの原初的な快感

          『Swing You Sinners』という短編カートゥーンがある。この作品はフライシャー・スタジオによって制作され、『Talkartoon』シリーズの一作として1930年9月に公開された。日本でも『お化オン・パレード』の邦題で1931年に公開されていたことがわかっている。 私がnoteを始めるにあたってこの作品を最初に取り上げたのは、それだけの特異性がこの作品には満ちているからである。その特異性は、同時期のカートゥーンに比べてアニメーションの原初的な快楽が著しく表出してい

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          noteはじめました

          どうも、かねひさです。 『note』をはじめてみました。このnoteは、2018年頃に私が集中的に更新していたレビューブログ『クラシックカートゥーンつれづれ草』の後継にあたります。 とはいえ、2年前のブログの方向性をそのまま引き継ぐわけではありません。もちろんアニメーションに関する記事を中心に執筆しようとは思っていますが、私個人の意見やエッセイなどといった、より私的な内容も内包した表現媒体として活用していきたいです。 まだ使い方がよくわかっていないため、このnoteも方

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