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世界をよくする100テーマ〜68.都市農業と食料安全保障〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。


今回は「68.都市農業と食料安全保障」です。


1. 課題内容

都市化の急速な進展に伴い、都市部における食料供給が大きな課題となっています。

人口の増加と農業用地の減少により、都市部での食料安全保障が脅かされている状況です。

多くの都市は食料を遠方から輸送することに依存しており、物流の問題や気候変動による農業の影響が都市の食料供給を不安定にしています。


さらに、持続可能な方法で食料を生産・供給できる仕組みが不足しており、食料の輸入に頼ることで環境への負担が増加しています。

エネルギー消費や輸送コストが上昇し、都市部に住む人々が安定して食料にアクセスすることが難しくなってきています。


都市農業は、この課題に対する有望な解決策です。都市部での農業活動を促進し、地元で食料を生産することは、物流コストの削減だけでなく、環境負荷の軽減にもつながります。

都市農業はまた、食料の新鮮さを保ち、住民に健康的で持続可能な食事を提供することができる手段です。



2. 課題の構造

①都市化の進展と食料供給の依存

世界中の都市が急速に拡大している一方で、都市部の農地はますます減少しています。

多くの都市では、農産物は遠方の農地や他国から輸入されるため、物流や輸送コストが問題となっています。

輸送距離が長いほど、気候変動や輸送途上のトラブルが発生しやすく、食料供給が不安定になります。


②食料供給チェーンの脆弱性

都市化に伴う食料供給チェーンの複雑化は、特に危機時に脆弱性を露呈します。

パンデミックや自然災害が発生すると、物流が遮断され、都市部に住む人々が必要な食料を入手できなくなる恐れがあります。

この問題は、特に低所得層にとって深刻で、食料の高騰や不足により、栄養不良や飢餓のリスクが高まります。


③気候変動の影響

気候変動により、農業生産が影響を受ける中で、持続可能な食料供給を確保することがますます難しくなっています。

干ばつや豪雨など、気候変動による異常気象が農作物の生産に大きなダメージを与え、世界的な食料価格の上昇や不安定化を招いています。

これに対処するためには、気候に強い農業技術や持続可能な生産方法を都市部にも導入する必要があります。


④都市住民の健康問題

都市部に住む人々は、しばしば輸入された加工食品や保存料を多く含む食品に依存しており、これが肥満や糖尿病などの健康問題を引き起こしています。

地元で新鮮な食材を栽培し、住民に提供することは、健康的な食生活を促進し、都市全体の健康改善にも貢献します。



3. 鍵となる機関・国・人

①国際連合食糧農業機関(FAO

 FAOは、世界中で食料安全保障と持続可能な農業の推進を行っており、都市農業の拡大を支援しています。

FAOは、都市農業が都市部の食料供給を安定させ、環境に配慮した持続可能な発展に貢献することを認識しており、政策立案や技術支援を行っています。


②都市農業ネットワーク

世界中の都市で都市農業を推進するためのネットワークが形成されており、これらの組織は知識や技術の共有を通じて都市農業の普及を目指しています。

都市農業ネットワークは、持続可能な農業技術の導入やコミュニティの連携を強化し、都市住民が地元で食料を生産するための支援を行っています。


③垂直農業技術の先駆者

都市農業における革新の一つとして、垂直農業技術が注目されています。

この技術は、限られた都市空間を有効に活用し、ビルや施設内で作物を栽培することができます。

水やエネルギーの使用を最小限に抑えながら、高効率で作物を育てることが可能で、都市部の食料供給を支える新たなソリューションとして期待されています。



4. 解決のロードマップ

①短期(1-5年)

短期的には、都市農業の導入を促進し、都市内での小規模な農業プロジェクトを拡大します。コミュニティガーデンや家庭菜園、都市部の空きスペースを利用した農業活動を支援し、都市住民が自ら食料を生産することを奨励します。また、都市部の学校や教育機関で都市農業に関する教育プログラムを導入し、若者たちに持続可能な食料生産の重要性を教えます。


②中期(5-15年)

中期的には、垂直農業技術や水耕栽培技術を都市部に普及させ、効率的で環境に優しい食料生産を拡大します。これにより、都市部の限られたスペースを有効活用し、気候変動に対する適応力を高めることができます。また、食料供給チェーンを再設計し、都市部で生産された食料が効率的に流通する仕組みを構築します。これにより、輸送コストの削減や環境負荷の低減が期待されます。


③長期(15-30年)

長期的には、都市農業を地域社会と一体化させ、都市部における持続可能な食料供給システムを確立します。さらに、都市部の食料供給を支えるために、再生可能エネルギーを利用した農業技術の導入を進め、気候変動に強い都市農業のインフラを整備します。また、国際的な連携を強化し、都市農業に関する研究や技術開発を進めることで、世界中の都市が持続可能な食料安全保障を実現できるよう支援します。



おわりに

今後の「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。



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