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世界をよくする100テーマ〜69.持続可能な漁業管理〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。


今回は「69.持続可能な漁業管理」です。


1. 課題内容

地球上の海洋は人々の生活を支える重要な資源であり、特に漁業は世界中で何億人もの人々に食料と生計を提供しています。

しかし、過剰漁獲が海洋生態系を脅かし、持続可能な漁業を続けることが困難になっています。


過剰漁獲とは、魚が捕獲される速度が、その個体群が自然に回復する速度を上回ることを意味します。

この問題は、多くの海域で魚類の減少を引き起こし、海洋生態系全体のバランスを崩す危険があります。

特に、サンゴ礁や沿岸部の生態系は、漁獲圧力や海洋汚染によって大きな影響を受けており、これが長期的な漁業資源の枯渇につながる恐れがあります。


また、持続可能な漁業を維持するためには、漁業の方法や技術が環境に配慮したものでなければなりません。

しかし、現代の商業漁業では、非選択的な漁具によって不要な魚種や海洋生物が大量に捕獲される「混獲」が問題となっており、絶滅危惧種を含む生態系に悪影響を与えています。



2. 課題の構造

①過剰漁獲の増加

過剰漁獲は、世界中の海洋生態系に深刻な影響を及ぼしています。

商業漁業の拡大と技術の進歩により、より多くの魚が効率的に捕獲されるようになり、魚の個体群が回復する時間を得られなくなっています。

このままでは、多くの魚種が絶滅の危機に瀕する可能性があり、漁業の将来を脅かしています。


②海洋生態系の破壊

過剰漁獲だけでなく、海洋汚染や気候変動も海洋生態系の破壊を加速させています。

特にサンゴ礁やマングローブ林といった沿岸部の生態系は、これらの影響を強く受けやすく、生物多様性の減少が進んでいます。

これにより、海洋生態系全体が持続可能性を失い、漁業活動にも悪影響を与える可能性があります。


③混獲と非選択的漁具

現在の商業漁業では、非選択的な漁具が使用されていることが多く、ターゲットとしない魚種や海洋生物が大量に捕獲されています。

これは、特に絶滅危惧種や幼魚に悪影響を与え、長期的な漁業資源の管理において大きな課題となっています。

こうした混獲を減らすためには、より持続可能な漁業技術の導入が必要です。


④海洋保護区の不足

海洋保護区は、漁業圧力から生態系を守り、海洋生物の回復を促進する重要な手段ですが、現在、世界の海洋面積のうち保護されている割合は非常に低いです。

保護区が設けられた地域では、魚の個体群が回復し、持続可能な漁業が可能になることが確認されていますが、さらなる拡大が必要です。



3. 鍵となる機関・国・人

①国連食糧農業機関(FAO)

FAOは、世界中の漁業資源の管理と保護を支援する国際機関であり、持続可能な漁業の推進において重要な役割を果たしています。

FAOは、漁業資源のデータを収集し、各国に対して漁獲規制や管理のガイドラインを提供することで、持続可能な漁業の実現を目指しています。


②海洋保護NGO

世界中で活動する海洋保護NGOは、海洋保護区の設立や漁業規制の強化を提唱しています。

これらの団体は、漁業の持続可能性を確保するために、科学的データに基づいた政策提言や現場での活動を行い、漁業従事者と連携して持続可能な技術の普及を支援しています。


③持続可能な漁業技術の開発者

漁業の持続可能性を高めるためには、環境に配慮した漁業技術の開発が不可欠です。

特に、混獲を減らすための選択的な漁具や、環境に負荷をかけない養殖技術の導入が進んでおり、これにより漁業資源の保護と持続可能な漁業の両立が目指されています。



4. 解決のロードマップ

①短期(1-5年)

短期的には、漁獲量規制の強化が不可欠です。FAOや各国政府は、科学的データに基づいて漁獲量を厳格に管理し、過剰漁獲を防ぐための規制を導入します。また、漁業従事者に対して持続可能な漁業技術の教育を行い、環境に配慮した漁業の実践を促進します。特に、混獲を減らすための漁具の使用が推奨されます。


②中期(5-15年)

中期的には、漁業技術の革新が進み、選択的漁具や環境負荷の少ない養殖技術が広く普及します。これにより、漁業の効率が向上しつつ、海洋生態系への影響が最小限に抑えられるようになります。また、海洋保護区の拡大が進み、漁業資源の回復を促進します。これにより、長期的な漁業資源の持続可能性が確保されると同時に、地元の漁業コミュニティの生計も守られます。


③長期(15-30年)

長期的には、持続可能な漁業管理が世界中で定着し、海洋生態系の健全性が回復します。漁業資源は科学的に管理され、漁獲量の制限が厳守されることで、将来の世代にわたって安定した漁業が可能になります。また、漁業従事者や政府、NGOが協力し、海洋生態系全体を保護するためのグローバルな連携が強化されます。



おわりに

今後の「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。



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