見出し画像

ミステリアスな僕、好きでしょ?

皆さんの一人称は何ですか?

「おれ」「ぼく」「わたし」「あたし」「じぶん」「うち」「あーし」「あたい」「ちん」「うぬ」「それがし」「せっしゃ」「よ」、、、

様々ありますね。ちなみに「ぼく」の一人称は「ぼく」です。
これはあくまで基本的なものですが。
仕事では「わたし」や「じぶん」、文体に合わせて「私」と書いて「わたし」「わたくし」それぞれの読み方をしています。
送り主には届いていないと思いますが仕方ありません。
ぼくは男性なので「おれ」というときもあります。もちろん女性でも「おれ」と言っていいと思います。

だけど「ぼく」という一人称が一番好きです。
理由は一人称が与える情報量がとても少ないからです。

「おれ」を使う人は基本的にオラオラしているような気がします。自分に自信があり、高圧的で、ぼくはびくびくしてしまいます。
「わたし」という一人称を日常で使う男性もかなり好きです。
隙が無く、いつも髪の毛をしっかりとワックスで固めていると思います。あと姿勢やお辞儀もきれいな感じがしますよね。
だけれど少し心を開いていないような気がして、
その時は少し寂しいかもしれません。

「ぼく」という一人称は柔らかくて穏やか、常識人のようなイメージを相手に与えてくれると思っています。
幼いまま大人になってしまったのか、と下に見られるかもしれませんが、
そう思わせてる時点で相手の方が下にいるので、ここは問題ないと思います。

*******

また別のお話、文体が変わります。

*******

こと文体においても同様の悩みが私の中にある。
「です・ます調」「である調」、これらは一人称よりもさらにその文章の捉え方を決めるものとなるだろう。インテリアにおける壁紙や床、料理における皿のようなものなのだろう。
私自身も文章を書く際の題材やその形式(エッセイなのか、コラムなのか、小説などの創作物なのか)によって、文体はどうしても変わってくる。
何かを主張したい時に「〜〜だ」で終わる方が、文章においては伝わりやすいと思っている。
私は話し言葉と書き言葉の間に一つ線を引いてしまうところがある。
というのも口語と文語ではやはり選ぶ言葉に差異が生じてしまう。文字を書く際に使う少し堅苦しい言葉が、友人と話をしている時に出てしまうこともあるが、これだけ日々文章からインプット・アウトプットを行なっていると自然と話す時もそのようになってしまうのは仕方がない。

******

僕はとても優しく温厚だけれど、
「おれ」って言うときは友達と酒を飲んで騒いでしまうし、
「わたし」の時は、論理ベースで情緒的な判断や無駄を嫌う、ある種冷酷に見える人物へと変わる。


つかみどころがないから、好きになるでしょ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?